【ポール・ポッツ】携帯電話販売員からオペラ歌手になった男【実話】

                                   
2020/03/17
コラム(人物)
                       

画像出典/youtube: LINK

2007年、「ブリテンズ・ゴッド・タレント」という、人気の公開オーディション番組で、1人の携帯電話セールスマンが歌う『誰も寝てはならぬ』に審査員、観客が酔いしれました。彼の名前はポール・ポッツ

決して順風満帆ではなかった彼の人生、一体何があってこのようなシンデレラストーリーが出来上がったのか、こちらではポール・ポッツの半生について、また彼が現在どうしているのかをご紹介します。

携帯のセールスマンがオペラ歌手に!?ポール・ポッツとは

 

ポール・ポッツ、という名前だけを聞いて最初にピンと来ない方でも、「ブリテンズ・ゴッド・タレントで」「元携帯セールスマンの」「シンデレラストーリー」と聞けば、ああ!と思い当たる方がいるかもしれません。

ポール・ポッツは2007年の「ブリテンズ・ゴッド・タレント」に出場、オーディションで『誰も寝てはならぬ』を歌い、その類まれなる美声と声量で審査員たちを圧倒、見事優勝を果たした人物です。

このオーディション参加時、彼は37歳。デビューする年齢としては決して若くはありません。

しかし彼が出場していたオーディションの模様はyoutubeで公開されると瞬く間に話題となり、それはここ日本でも例外ではありませんでした。

 

ポール・ポッツがそれほどに話題を集めたのは、彼の歌唱力だけではなく、その経歴にも注目が集まったからです。

一見パっとしない、平凡な37歳の男性が栄光を手につかみ、華々しくデビューを飾ったというのは、誰もが憧れるシンデレラ・ストーリーではないでしょうか?

こちらではポール・ポッツがデビューするまでの道のりと、デビュー後、現在どうしているのか、などをご紹介していきたいと思います。

ポール・ポッツの波乱万丈の人生

ポール・ポッツは1970年10月13日にイングランドの西部にあるブリストルで生まれました。

内向的だったために周囲からはいじめを受けていましたが、歌が得意で、歌っている間だけは自分に自信が持てた、と語っています。

10歳のころより、教会の聖歌隊で歌い始めた彼は16歳の時に世界三大テノールの1人であるホセ・カレーラスの声に大変感銘を受けます。

彼の歌声の大ファンになった彼は将来オペラ歌手になり、オペラハウスで歌いたい、という夢を持ちました。しかし彼は自分の容姿に自信がなく、プロへの道は断念します。

プロの道は断念したものの、彼は歌うことはやめませんでした。大学卒業後はスーパーで働きながら、アマチュアのオペラ団に所属しオペラを学びながらボイストレーニングも行なっていたのです。

そんな中、彼に最初のチャンスが訪れます。1999年、イギリスの音楽番組、「Barrymore’s My Kind of Music」に出演し、賞金を獲得するという快挙を成し遂げます。

彼はそのお金でイタリアに留学をし、本場のオペラを勉強するのです。

帰国後はまた、アマチュアのオペラ劇団やプロダクションに所属し、無償でオペラ活動を続けました。

2003年に妻のアンと結婚をします。アンとはネットのチャットルームで出会ったそうで、なかなかに運命の出会いと言ってもいいでしょう。

 

しかしその後の彼は、交通事故や持病の悪化などさまざまな困難をかかえ、歌うことを断念しようと思うまでに転落していってしまいます。

生活費のために携帯電話のセールスマンになり、気付けば歌からは4年も遠ざかっていました。

そして運命の2007年。妻の後押しもあり、彼はこれで駄目なら本当にもう歌は諦めると決めて「ブリテンズ・ゴッド・タレント」という公開オーディション番組に出演。

結果、聴衆と審査員の拍手喝采を受け優勝を果たし、番組を見ていた多くの人々に知られるきっかけとなりました。

[ポーツポッツの自伝映画 ワンチャンスより]

 

オーディション会場を熱狂させた『誰も寝てはならぬ』

オーディションで彼がチョイスしたのは「トゥーランドット」から『誰も寝てはならぬ』でした。

彼が登場してきたときの、審査員も含め、会場の反応は、あまり期待していない、というような表情です。

しかしどうでしょう、彼が歌い始めるとその様子が一変するのがお分かりでしょうか。

一見、冴えない普通のおじさんから発せられるこの美声、そして声量、ギャップに驚かされますよね。

彼のこれまでの生い立ちを重ねると、さらに感動が増すようです。

ポールも、多少緊張した様子は見せるものの、歌い方が堂々としているのもいいですね。

おそらくこれまでにも、アマチュアとはいえオペラ劇団で歌う、という場数をこなしていたからではないかと思います。

一人の、携帯のセールスマンが一転、スターへと上り詰めた、このサクセスストーリーは多くの人の心をつかんだのでした。

こちらの動画は、ポール・ポッツの公式チャンネルから、「Time to say goodbye」です。やはり並々ならぬ声量だなと感じますね。

 

ポール・ポッツの現在は?

オーディションで見事勝利を勝ち取ったポール・ポッツは、同年7月にデビュー・アルバム「ワン・チャンス」を発表し、全英では初登場で1位を獲得しました。

その後も、2009年には「パッシオーネ」を発表、順調にアルバムを制作しています。

 

ところで現在、ポール・ポッツはどうしてるのでしょうか。

映画公開のあとから、日本でもあまり彼の話題が出る事はないため、もしやあのまま売れなくなってしまったのでは、と気にかける方も多いかもしれません。

ポール・ポッツは現在も活動を続けています。

2017年にはアルバム「オン・ステージ」を発表、変わらぬ美声を届けてくれています。

また、2019年には5年ぶりとなる来日公演を東京オペラシティ コンサートホールにて行ない、健在ぶりをアピールしました。

その際の、来日インタビューでは、次なるアルバムの制作に意欲を燃やしていて、どんな内容にするか考えているとも語っており、彼の今後の活躍を期待していていいと言えるでしょう。

 

まとめ

こちらでは、イギリスの「ブリテンズ・ゴッド・タレント」のオーディションを勝ち上がり、勝利をつかみ取った奇跡の男性オペラ歌手、ポール・ポッツに焦点をあて、彼の波乱万丈の人生や、現在の状況等をまとめました。

こういった、イギリスやアメリカのタレント発掘系のオーディションをきっかけにデビューしていく方が少なからずいます。

才能はもちろんですが、そこにある特別な「ストーリー」に人は感情移入し、応援したくなるのでしょう。

しかしポール・ポッツの実力は決してその「ストーリー」にも負けていません。今後も彼の活躍を期待したいですね。

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