日本だけでなく、世界にはジャズやクラシックなど、色んなジャンルで活躍するサックス奏者がたくさんいます。
音や吹き方も十人十色なので、どれを聴いたらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、サックス講師である筆者が厳選した、日本と世界の有名なサックス奏者を紹介します!
これからサックスを始めようと思っている人は、目標となる師が見つかるかもしれませんよ。
案内人
- 門田瑞紀中学校からサックスを始める。現在は、フリーのサックス奏者としてソロや室内楽で精力的に活動しながら、中学校や高校で後進の指導にもあたる。六甲道ミュージックスクールサックス講師。大阪音音楽大学演奏員。
目次
日本の有名男性サックス奏者3選
まず、クラシックサックスを聴くならこの人!
という日本の有名男性サックス奏者を3名ご紹介します。
須川展也
日本のサックスプレーヤーと言えばこの方!
サックスと言えばジャズのイメージが強いですが、彼の活躍により日本でクラシックサックスが注目されるようになりました。
NHKの連続テレビ小説「さくら」の主題歌を演奏していたことが有名ですね。
とても美しく、透き通るような音色をぜひお聴きください。
平野公崇
日本人で初めてサックスの国際コンクールで優勝した実力派。
クラシックから即興、ジャズまで吹きこなすスーパープレーヤーです!
その特徴を生かして、クラシックとジャズを融合した作品の作曲もしています。
彼の音楽は美しく、そしてノリもいいので、初心者でもとても聴きやすいです。
大石将紀
令和で一番活躍している大御所といえばこの方!
サックスの可能性を追求し続け、新しい音楽をたくさん生み出しています。
サックスとは思えないようなさまざまな音を自由自在に操る、その技術は日本最高峰です。
彼の制作したアルバム「SMOKE」は令和元年に文化庁芸術祭で優秀賞を受賞しました。
日本の有名女性サックス奏者2選
サックス奏者は男性のイメージが強いかもしれませんが、実は世界でも活躍する女性の奏者も多いんですよ。
田畑直美
プロ吹奏楽団「オオサ・シオン・ウィンド・オーケストラ」でサックスパートのトップを吹いている実力派プレイヤー!吹奏楽を始めたら必ず一度は聴いたことがあるでしょう。
温かくも力強いパワフルなサウンドが特徴です。
吹奏楽以外にもソロやカルテットでも活躍しています。
井上麻子
サックスの最高峰の学校と言われるパリ国立音楽院を首席で卒業。
現在は日本の音楽大学で特任準教授を務めたり、海外で演奏会を開催するなど、国内外で活躍しています。
日本のサックス界の第一線で活躍する女性奏者の先駆けとも言える人物です。
海外の有名男性サックス奏者3選
ここでは、サックスの普及、技術の発展に大きく貢献した歴史に残る巨匠や、現在も第一線で活躍している海外の有名男性サックス奏者をご紹介します。
マルセル・ミュール
「サックスの神様」とも呼ばれている、クラシックサックスの巨匠。
音を震わせるヴィブラート奏法を初めてサックスに取り入れた人としても有名です。
彼の音に魅了された多くの作曲家が彼のために作曲したため、クラシックサックスのレパートリーが増えたとも言われています。
クロード・ドゥラングル
「生ける伝説」と呼ばれているサックスプレイヤーです。
パリ国立音楽院の教授や、国際サクソフォン協会の会長も務めており、今もなおクラシックサックスを広めることに貢献しています。
その活動はもちろん、彼の音楽は本当に素晴らしいの一言。クラシックサックスを聴きたい人に筆者が最もおすすめしたい人物です。
ヴァンソン・ダヴィット
数々の国際コンクールを制し、若いころから大活躍。
若干20歳の時にサックスの国際コンクールで優勝して以来、クラシックサックス界の第一線で活躍し続けています。
難しい曲をいとも簡単に吹きこなす技術が持ち味です。
「サックスでこんなこともできるの?」と驚くこと間違いなしですよ。
海外の有名女性サックス奏者2選
男性奏者に比べたら海外の女性サックス奏者は意外と知られていないですよね。
しかし演奏を聴いたら「この人が吹いていたんだ!」と、驚くほど有名な曲ばかりです。
カリーナ・ラッシャー
※一番左でカーブドソプラノを演奏しているのがカリーナ
サックスの巨匠である、シガード・ラッシャーの娘で、小さいころからサックスの英才教育を受けてきました。
プロの女性クラシックサックス奏者の第一人者です。
マリー=ベルナデット・シャリエ
ソプラノからバリトンサックスまで吹きこなすマルチな才能を持ち合わせたプレイヤーです。
サックスの新しい奏法について研究し、新しい音楽に挑戦し続けながら活躍しています。
一風変わった作品が多いですが、その独特な世界観は聴けば聞くほどに引き込まれていきます。
新進気鋭!日本・海外の若手サックス奏者
最後に、現在のサックス界を担う、注目の若手実力派サックス奏者をご紹介します。
上野耕平
国内外のコンクールを総なめ!クラシックサックス界で今一番注目の若手サックス奏者です。
「報道ステーション」や「題名のない音楽会」など、すでに多数の有名メディアで取り上げられています。
卓越した技術と豊かな表現力でサックスを変幻自在に操ります。
住谷美帆
スロヴェニアで行われたサックスの国際コンクールで女性初の優勝を勝ち取るなど、数々のコンクールで優秀な成績を残している若手女性奏者です。
女性らしい繊細で美しい音と、卓越した技術で多くの人を魅了します。
ニキータ・ズィミン
ロシア出身のサックス奏者。さまざまなコンクールで優勝した総数はなんと20以上!
世界各国を飛び回り、その名を轟かせています。
目にも止まらぬ速さの指回しや豊かな表現力はまさに圧巻です。
まとめ
お気に入りのサックス奏者は見つかりましたか?
時代やジャンル、国によって、色んな音の出し方があって面白いですよね。
それぞれの魅力がありますので、ぜひ色々な演奏を聴いてみてください。