文化の集積地・上野公園の各施設(東京文化会館、各美術館・博物館等)を拠点に、国内外一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽、リサイタルなど、幅広いコンサートを多様な空間でお届けし春の訪れを祝います。
❶オペラ、オーケストラ、室内楽など、国内外一流アーティストの演奏による上質なクラシック音楽
2019年にスタートした巨匠リッカルド・ムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」。第3弾となる2023年はヴェルディの《仮面舞踏会》を取り上げます。アカデミー初日の作品解説は、マエストロが作品の真髄と魅力を語る、音楽ファン必聴の催し。来春は、リハーサル聴講者の募集も再開します。「東京春祭ワーグナー・シリーズ」は、本シリーズでお馴染みのドイツの名匠マレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団のもと、大作《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を上演。ヴァルター役デイヴィッド・バット・フィリップ、バイロイト音楽祭や世界のワーグナー上演の第一線で活躍するお馴染みのバス・バリトンエギルス・シリンスらに注目が集まります。
読売日本交響楽団との「東京春祭プッチーニ・シリーズ」は、ウィーン、ニューヨークはじめ世界の檜舞台で引く手あまたの指揮者フレデリック・シャスランによる《トスカ》を。現代最高の歌手の一人、ブリン・ターフェルが十八番スカルピアを演じるほか、クラッシミラ・ストヤノヴァによるトスカなど、歌い手には世界を舞台に活躍するスターが大集結します。ターフェルは渾身のOpera Nightも沼尻竜典指揮、東京交響楽団との共演で開催。
旬の世界的アーティスト達も登場し、5日間で鍵盤音楽の500年の歴史を奏でる、キット・アームストロング。得意とするオール・ショパン・プログラムをお届けするヤン・リシエツキ。ミュンヘン・フィルのコンサート・ミストレス就任で注目を浴びる青木尚佳は、ミュンヘンの仲間と共に登場。ホルンの福川伸陽が三宮正満らと結成したバロック・アンサンブルや世界的なオーボエ奏者吉井瑞穂とウェールズ弦楽四重奏団との初共演など、実力派たちの共演に今から期待が高まります。
日本の音楽界を牽引しているレジェンドらも登場し、堀 正文が若手俊英奏者を率いた東京春祭チェンバー・オーケストラ、前橋汀子は原田禎夫らと共にカルテットで登場。楽聖ベートーヴェンに真摯に向き合います。
旧東京音楽学校奏楽堂ではピアノ・デュオ・タカハシ | レーマンがブランデンブルク協奏曲、戸田弥生によるイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタの全曲演奏会、フィンランド放送響首席フルート奏者小山裕幾は日本とフィンランドがテーマのプログラム、ヴィタリ・ユシュマノフが生誕100年となる中田喜直を特集します。
❷東京春祭ならではの個性的なシリーズ企画の数々
オーケストラ(東京都交響楽団)と合唱(東京オペラシンガーズ)で贈る「合唱の芸術シリーズ」はブラームスの《ドイツ・レクイエム》を、フィネガン・ダウニー・ディアー 2020年マーラー国際指揮者コンクールで1位を獲得し一躍注目を浴びた俊英が日本デビューを飾ります。「歌曲シリーズ」では、ベルリン・フィル他、世界の檜舞台で飛躍的に活躍の場を広げ、2022年の東京春祭《ローエングリン》での名唱も記憶に新しいタレク・ナズミが、名手ゲロルト・フーバーと共に《冬の旅》を。
作曲家・ピアニストの加藤昌則が、イギリスの作曲家ブリテンの魅力を5回シリーズで紐解く「ベンジャミン・ブリテンの世界」の最終回は、N響首席チェリスト辻本 玲(※)をソリストに迎えた《チェロと管弦楽のための交響曲》、ナレーターに女優中嶋朋子を起用する名曲《青少年のための管弦楽入門》などを演奏します。
恒例の「マラソン・コンサート」は、上野公園 開園150周年にあわせ「ヨーロッパ流〈集いの楽しみ〉――音楽・公園・博覧会」と題して、小編成の室内楽と小宮正安氏のお話で、18世紀から20世紀のヨーロッパを読み解きます。作曲家との新たな出会いが魅力の「ディスカヴァリー・シリーズ」はチェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌーをテーマに開催。
更に小林美恵、篠﨑友美、矢部達哉、水谷 晃、横坂 源、ウェン=シン・ヤン、橋本杏奈、松井亜希、周防亮介、川口成彦、上村文乃、小倉貴久子、LEOなど国内外一流アーティストが多数出演します。
❸上野公園の美術館・博物館での「ミュージアム・コンサート」
サロンのような親しみやすい雰囲気で、コンサートホールとは違う魅力に溢れるミュージアム・コンサート。特別展とのコラボレーション企画では、その時代を生きた芸術家たちの息吹に触れることができる貴重な機会です。重要文化財も含まれる会場では、美術館や博物館が持つ荘厳な空間で、国内外の若手アーティストや世界の実力派アーティストたちが各特別展や会場の特徴に合わせた演奏会を開催します。
❹「東京春祭 for Kids」では春休みにお子様とオペラやクラシック音楽との出会いの場を
未就学のお子様から高校生まで、多様な年代を対象とした様々なプログラムを提供し、毎年好評の「東京春祭for Kids」。バイロイト音楽祭との提携による「子どものためのワーグナー」は同音楽祭の総裁カタリーナ・ワーグナーが監修する《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を上演します。子どものための絵本と音楽の会や普段は公開されないリハーサルを見学できる催しも。お子様の年代に合わせて楽しめます。
❺上野公園 開園150周年!「桜の街の音楽会」など活気あふれるイベントが復活!
コロナ禍で開催が出来なかった《桜の街の音楽会》がついに復活します!上野公園を中心に、都内の街角で連日、無料のミニ・コンサートを開催!詳細は公式HPで順次発表します。
❻高画質・高音質でのライブ・ストリーミング配信(有料)を実施
会場にご来場いただけない方も、ご自宅のパソコンや、移動中のタブレットやスマートフォンでも東京春祭の公演を高音質・高画質・自由視点映像のライブ・ストリーミング配信で楽しめる「東京・春・音楽祭LIVE Streaming 2023」を今春に続き実施します。2022年に開始した「東京春祭アプリ」も引き続きご利用いただき、配信をより身近に楽しめます。
配信チケットの購入方法・視聴方法等は2023年2月頃の発表予定です。
※権利関係の都合により配信されない公演もございます。
その他、公演詳細は決定次第、公式サイトにて順次発表。
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「東京・春・音楽祭2023」 開催概要
期間:2023年3月18日[土]~4月16日[日]
会場:東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、
国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、上野の森美術館/他
共催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京文化会館
後援:文化庁、東京都、台東区 ※予定・申請中
協力:一般社団法人 上野観光連盟、上野の山文化ゾーン連絡協議会、上野文化の杜新構想実行委員会 ※予定・申請中
助成:公益財団法人企業メセナ協議会 2021 芸術・文化による社会創造ファンド
URL: https://www.tokyo-harusai.com
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▼2022年11月12日 [土] 10:00より チケット順次発売
※U-25チケットは、2023年2月16日[木]12:00発売
各コンサートの詳細、お申し込み方法は東京・春・音楽祭公式サイトをご参照ください。
https://www.tokyo-harusai.com/
撮影:飯田耕治、池上直哉、平舘 平、ヒダキトモコ、増田雄介
(※)「辻」は1点しんにょう