「琉球古典音楽」に着目しAIをつかった演出での化学反応を提供 公演前のワークショップ、フィールドワークや後日のサテライト公演の試みも
開催日:2023年8月23日(水)会場:東京オペラシティ コンサートホール
(チケット発売6月7日(水)、クラウドファンディング6月2日(金)開始)
TBWA HAKUHODO(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:今井明彦)は、公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団(東京都杉並区、理事長:平井俊邦、以下日本フィル)が2023年8月23日に開催する「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.7 《帰納する音楽会》」に協力します。
落合陽一×日本フィルプロジェクトは、テクノロジーによりオーケストラの鑑賞体験をアップデートし、芸術文化により多様性の高い社会の構築と日本文化の発信を目指すプロジェクトです。音楽は耳で聴くものという常識にとらわれず、「五感で感じる、身体で聴く音楽」をコンセプトに生の音楽の喜びを追及し、コロナ禍でもデジタルとリアルの融合に取り組んできました。
新型コロナウイルス感染症も2類から5類に移行し、コンサート会場での様々な感染症対策が撤廃された今年は、いよいよ、再び「音楽の喜びあい」を感じる企画を取り戻していきます。デジタルとアナログが自然に一つのところに収まる世界観から演出を施し、オーケストラらしい視点で「人間らしさ」を探ります。
2023年からは、英国在住で日本を代表する作曲家・藤倉大氏とコラボレートし、オーケストラによる日本文化探訪「承前啓後継往開来」を始め、日本各地の伝統的な音素材を紹介していきます。1年目の今回は、「琉球古典音楽」に着目。沖縄で大切に保存・継承されている琉球王国宮廷文化にオーケストラとテクノロジーを掛け合わせて、新たな音楽表現を作ります。演出には、目まぐるしく加速度的に進歩するAIの画像生成手法なども取り入れるほか、客席の皆様がオーケストラに参加するシーンも予定しています。
また今回からの新たな取り組みとして、6月には公演に先立ち沖縄でのフィールドワークを実施。さらに、公演終了後には室内楽サテライト公演を高山市(岐阜県)、枚方市(大阪府)、那覇市(沖縄県)で開催。東京のみならず、日本各地へと「喜び」を共有します。
日本に根付く音楽文化を新しい表現でお伝えし、皆様の体験として帰納するプロジェクト。これまでのコンサートの常識=当たり前をゆるがす楽しい鑑賞体験を提供します。
■公演概要
落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト VOL.7 《帰納する音楽会》
・日時:2023年8月23日(水) 18:00 ロビー開場 / 19:00 開演
・場所:東京オペラシティ コンサートホール
・HP:https://japanphil.or.jp/concert/20230823
■キャスト
・演出:落合陽一
・指揮:海老原光
・映像の奏者:WOW
・ヴァイオリン:辻彩奈*
・琉球古典音楽奏者**
歌三線:新垣俊道、大城貴幸、棚原健太/箏:池間北斗/笛:亀井美音/胡弓:前田博美/太鼓:久志大樹
・進行アシスタント:江原陽子
・管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
■公演プログラム
・植松伸夫:ファイナルファンタジーより オープニング・テーマ
・藤倉大:Open Leaves
(承前啓後継往開来Ⅰ 日本フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)[世界初演]**
・大栗裕:大阪俗謡による幻想曲
・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》より“夏” 第1楽章 *
・ピアソラ:《ブエノスアイレスの四季》より“夏” *
・ヒナステラ:バレエ組曲《エスタンシア》第3曲
・リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
・バーンスタイン:『ウェスト・サイド・ストーリー』《シンフォニック・ダンス》より“マンボ”
※コンサート当日に会場ロビーにて「三線体験(無料)」、「泡盛試飲(有料)」も予定しています。
■ VOL.7《帰納する音楽会》の特徴
●今年はますます注目が高まるAIを活用した画期的な演出
・本プロジェクトならではのデジタルとアナログがひとつにおさまる世界で「音楽の喜びあい」を
●公演だけではない新たな帰納体験での「喜び」共有
・沖縄でのフィールドワークを演出に反映
・新作のワークショップ(試演)
・全国3カ所での室内楽サテライト公演開催
●いわゆる“王道”のクラシック音楽だけではない、オーケストラの魅力を引き出す選曲
・前半は落合×日本フィル目線での「日本人の現代作品集」
・後半はクラシック辺境の地でクラシックを目指したものやいずれ「古典」(クラシック)と呼ばれる作品
●音楽を通して琉球文化に親しむさまざまな趣向
・会場では三線体験や泡盛の試飲体験で、楽器や音楽をめぐるストーリーを楽しむ
■料金・発売日・購入方法
●会場チケット:6月7日(水)10:00販売開始
・料金:S席 大人¥8,000、子供¥2,500/A席 大人¥6,500、子供¥1,000
Ys席(25歳以下)・ダイバーシティ席(障害者手帳保持者)¥1,500 ※いずれも税込
・チケット購入先 https://japanphil.or.jp/concert/20230823
ほか各プレイガイド
※子供:小学生~高校生(未就学児は入場できません)、Ys席:25歳以下の方対象/A席
※Ys席・ダイバーシティ席は日本フィル・サービスセンターのみで取り扱います。
※聴覚障害のある方にはボディソニック(体感音響システム)席の設定がございます。
お申込み:パイオニア株式会社「身体で聴こう音楽会」 karadadekikou@post.pioneer.co.jp
TEL 03-6634-9262 FAX 03-6634-8736
※託児サービスがございます(事前申込制、有料)
お問合せ:イベント託児®マザーズ TEL : 0120-788-222(平日10:00~17:00)
●オンライン配信チケット:
・料金:¥5,000(税込)
・購入方法:
―国内からの視聴
(ライブ配信+アーカイブ配信 8/23(水)23:00~8/29(火)23:59 ※日本時間)
一般販売(国内) 6/9(金)10:00~
Streaming+xMUSIC/SLASH URL https://eplus.jp/yoichiochiai-japanphil_s/(販売終了:8/29(火)21:00)
―海外からの視聴 ※対象19か国
(ライブ配信+アーカイブ配信 8/23(水)23:00~8/29(火)23:59 ※日本時間)
READYFORサイトでの販売 URL https://readyfor.jp/projects/vol7(販売終了:8/17(木)23:59)
■サポーター募集
フィールドワークやワークショップを通した「音楽の喜びあい」を支援してくださるサポーターも募集しています。コンサートチケット付きプラン、海外からの視聴可能な配信チケットプランもございます。ご支援はクラウドファンディング「READYFOR」で承っています。
・URL:https://readyfor.jp/projects/vol7
・期間:6月2日(金)12:00〜8月25日(金)23:00
■関連イベント
・藤倉大:新作楽曲のワークショップ 2023年7月3日(月)夜/都内にて開催
※クラウドファンディングのリターンとして見学会をご案内しています
・サテライト公演(本公演終了後、室内楽で巡回します。詳細は8月発表予定)
2023年11月5日(日)岐阜県高山市・日下部民藝館
2023年11月6日(月)大阪府枚方市・枚方市総合文化芸術センター[共催]
2024年2月23日(金・祝)沖縄県那覇市(予定)
■主催・企画・制作:公益財団法人日本フィルハーモニー交響楽団
*令和5年度日本博2.0事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
■協力:株式会社エモハウス、WOW Inc.、TBWA HAKUHODO、国立劇場おきなわ、沖縄県立芸術大学、ディアンドデパートメント株式会社、MUSIC/SLASH、パイオニア株式会社 ほか
■機材協賛:株式会社プリズム
■お申込、お問合せ:日本フィル・サービスセンター
TEL03-5378-5911(平日10時~17時)/FAX03-5378-6161(24時間) https://eticket.japanphil.or.jp/
■落合陽一 × 日本フィルプロジェクトのこれまでの公演
・VOL.1《耳で聴かない音楽会》2018年4月22日 https://youtu.be/wJEKht0zix0
・VOL.2《変態する音楽会》2018年8月27日 https://youtu.be/PJ6gJrnMRSs
・VOL.3 Part1《耳で聴かない音楽会2019》2019年8月20日 https://youtu.be/aqDy9_Km5aM
・VOL.3 Part2 《交錯する音楽会》 2019年8月27日 https://youtu.be/jn5cg4YhRtk
・VOL.4《__する音楽会》 2020年10月13日 https://youtu.be/Ww9fLCB6-j0
・VOL.5《醸化する音楽会》 2021年8月11日 https://youtu.be/Ek-M4d_oGU8
・VOL.6《遍在する音楽会》 2022年8月25日 https://youtu.be/N9C74aZlo6I
■落合陽一氏ステートメント(抜粋)
人間を含むすべての生命の連鎖は,広大なデジタルの世界へとその活動領域を広げつつある.それは生命が新たな探索領域と揺籠を獲得し,肉体的な生死を超えてさらに洗練されはじめたことを意味する.この現代の生命の多彩な模様が動的に立ち上がる中で,我々は今,生命の歴史の重要な瞬間に立ち,計算機技術が世界および時空間にとらわれない自然の理解を再形成しつつある中にいる.今年,日本フィルハーモニー交響楽団との共演を通じて,私,落合陽一は長年根底に抱き,考え続けてきた理念,計算機自然(デジタルネイチャー)に回帰し,そのビジョンをより磨き輝かせながら,喜びを共有することを目指したい.
我々は計算機自然以後の新しいバナキュラーの芸術的探索,人類の経験を形成する豊かな文化の土壌の探索に着手する.これは今までの民藝的展開や縄文的展開,文献の調査のみならず,民族的調査も含む活動への展開を意味する.今回は沖縄でのフィールドワークを通じて,琉球音楽の魅惑的な旋律の中に現在の変容する自然観の中に新しい民俗と伝統を見出そうとしている.歴史的な通俗的な人々の生み出してきた響きを通じて,計算機自然(デジタルネイチャー)と人が共に織りなす音楽の可能性を探している.
落合陽一と日本フィルハーモニー交響楽団との共演は,これまでもこれからも計算機自然(デジタルネイチャー)が生み出す,人間の可能性の展開を称えるものであり,芸術・技術・自然が融合するものである.その喜びを共有したい.
※ステートメント全文はWebサイトに掲載しております。 https://japanphil.or.jp/concert/20230823
■プロフィール
落合陽一(おちあい・よういち)
1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCREST×Diversityプロジェクト研究代表。2020-2021年度文化庁文化交流使、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任。(photo: Ninagawa Mika)
海老原光 (えびはら・ひかる)
鹿児島生まれ。鹿児島ラ・サール中学校・高等学校、東京芸術大学を卒業、同大学院修了。その後、ハンガリー国立歌劇場にて研鑽を積む。2007 年ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで第 3 位を受賞。指揮を小林研一郎、高階正光、コヴァーチ・ヤーノシュの各氏に師事。これまでに、国内主要オーケストラを指揮し、好評を得ている。また、2012 年、2015 年にクロアチア放送交響楽団の定期公演(ザグレブ)に、2019 年にはゲデレー交響楽団(ハンガリー)に客演し、現地で好評を博した。
オフィシャル・ホームページ http://www.hikaru-ebihara.jp/
WOW
東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション映像演出、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークをおこなっている。 https://www.w0w.co.jp/
藤倉大 (ふじくら・だい)
大阪生まれ。15歳で単身渡英しベンジャミンらに師事。数々の作曲賞を受賞、国際的な委嘱を手掛ける。15年にシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》を世界初演。19年に尾高賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。20年にオペラ《アルマゲドンの夢》を新国立劇場で世界初演。数々の音楽誌において、その年のオペラ上演におけるベストに選出された。近年の活動は多岐に渡り、リモート演奏のための作品の発表や、テレビ番組の作曲依頼も多数。録音はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルや自身が主宰するMinabel Recordsから、楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。https://www.daifujikura.com/
辻彩奈(つじ・あやな)
1997年岐阜県生まれ。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位。モントリオール響、スイス・ロマンド管、N響、東京フィル、名古屋フィル、大阪フィルなど多くの国内外の主要オーケストラと共演。2018年「第28回出光音楽賞」、2023年「第24回ホテルオークラ音楽賞」を受賞。小林健次、矢口十詩子、中澤きみ子、小栗まち絵、原田幸一郎、レジス・パスキエの各氏に師事。東京音楽大学卒業。2019年、ジョナサン・ノット指揮/スイス・ロマンド管とツアーを実施し高い評価を得る。コロナ禍にあって国内公演の代役で幅広く活躍したことは、レパートリーを広く拡充すると共に、経験を深く積むことにつながった。使用楽器は、NPO法人イエローエンジェルより貸与のJoannes Baptista Guadagnini 1748。
琉球古典音楽
新垣俊道・大城貴幸・棚原健太(歌三線)、池間北斗(箏)、亀井美音(笛)、前田博美(胡弓)、久志大樹(太鼓)
本演奏会のために、新垣俊道(沖縄県立大学准教授、琉球芸能専攻)を中心に、同大学の卒業生が出演。沖縄県立芸術大学は世界で唯一の「琉球芸能専攻 | 琉球古典音楽コース」を持ち、研究と人材育成に取り組んでいる。
江原陽子(えばら・ようこ)
東京藝術大学声楽科卒業。4歳より(公財)ソルフェージスクールにてピアノを始め、ソルフェージ、作曲、室内楽等音楽の基礎を同校で 学ぶ。声楽を西原匡紀氏、後藤寿子氏に学ぶ。大学在学中より4年間、NHK『うたって・ゴー』に「歌のおねえさん」としてレギュラー出演。1991年より日本フィルハーモニー交響楽団「夏休みコンサート」に歌と司会で出演する他、東京都交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団等の音楽鑑賞教室やコンサートで司会を務める等、クラシックコンサートのナビゲーターとしても活躍している。どんな人にもどんな時にも音楽をとノーマライゼーションの社会をつくるための福祉コンサートにも力を入れ、「美しい日本語の歌」を残す為のコンサートを積極的に展開。また「歌で親子のふれあいの時を」をテーマに、読み 聞かせコンサートをする他、合唱団の指導、(財)ヤマハ音楽振興会の教材歌唱や講師への歌唱指導等、後進の指導にもあたっている。洗足学園音楽大学教授、(公財)ソルフェージスクール講師
日本フィルハーモニー交響楽団
1956年6月に故渡邉曉雄を中心に創立。「オーケストラ・コンサート」「リージョナル・アクティビティ」「エデュケーション・プログラム」という三つの柱で活動を行っている。首席指揮者ピエタリ・インキネン、首席客演指揮者カーチュン・ウォン(2023年9月から首席指揮者)、桂冠指揮者兼芸術顧問アレクサンドル・ラザレフ、桂冠名誉指揮者小林研一郎、フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)広上淳一という充実した指揮者陣を中心に演奏会を行い、“音楽を通して文化を発信”している。
2011年4月「被災地に音楽を」を開始、2022年までに320回を数え現在も継続中、その活動が高い評価を受け、2022年後藤新平賞受賞。「温かさ」「人に寄り添う」の土壌を大切にしながら、あらゆる人々へ、世代へ、地域へ、音楽の持つ様々な力を社会に活かしていくことを目指している。
落合陽一×日本フィルプロジェクト《耳で聴かない音楽会®》により、カンヌライオンズ2019ミュージック部門(「エンターテイメントライオンズ・フォー・ミュージック」)ブロンズ賞受賞・SDG部門(「サスティナブル・デベロップメント・ゴール」)ショートリスト入選、第72回広告電通賞イノベーティブ・アプローチ部門最高賞・特別賞、日本マーケティング大賞 奨励賞、第5回JACEイベントアワード優秀賞を受賞。
毎週水曜日22時54分~23時、BS朝日『Welcomeクラシック』出演中。
オフィシャル・ウェブサイト https://www.japanphil.or.jp
公式Twitter @Japanphil プロジェクトTwitter @ochyaijapanphil
■ TBWA HAKUHODO(TBWA博報堂)について
2006年に博報堂、TBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」とTBWAがグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION®」メソッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献します。「DISRUPTION®」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいヴィジョンを見いだすTBWA HAKUHODOの哲学です。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブランドを進化させるアイデアを生み出します。
https://www.tbwahakuhodo.co.jp