『第24回宮崎国際音楽祭』の聴きどころ一挙解説

宮崎国際音楽祭とは

2019年に第24回目の開催を迎える宮崎国際音楽祭は、1996年に世界的ヴァイオリニスト、アイザック・スターンらをゲストに迎え、総合プロデューサーには前NHK交響楽団ソロ・コンサートマスターの徳永二男が就任するなど大きな話題を呼ぶ中で始まりました。

その後順調に回を重ねて、2019年も世界的に評価の高い演奏家たちを多数招聘し、室内楽、管弦楽、オペラなど多彩なプログラムが組まれています。
また、ベテラン女優の草笛光子が語る「Oh!My!クラシック」や、「ウエストサイド物語」をテーマに宮川彬良が贈るエンターテインメント・コンサートなど独自の楽しいスペシャル・プログラムも用意されており、バラエティに富んだ内容です。

第1回から第6回までメインゲストだったアイザック・スターンは、残念ながら2001年に他界してしまいましたが、彼の熱意ある仕事であった、若手音楽家の育成もこの音楽祭のテーマの一つです。 これからが楽しみな若き演奏家たちの音楽に触れることが出来ることも宮崎国際音楽祭ならではですね。

今回は、宮崎国際音楽祭の多彩なプログラムから聴きどころをチョイスしてご紹介します。

気軽にクラシック「500円コンサートの日」

第24回宮崎国際音楽祭では、ワンコインで楽しめる1時間程度のコンサートを5月3日に7公演開催します。「0歳のための音楽会」のほか、吹奏楽、ジュニア・オーケストラ、弦楽四重奏、箏×フルートのデュオ、コーラスなど、クラシック初心者でも気楽に足を運べる公演ばかりですが、「徳永二男とコンサートマスターズ」すらもワンコインで聴けるということには驚かされます。
徳永二男氏は日本を代表するヴァイオリニストの一人。楽壇生活50周年を超え70代の現在も意欲的に活動する彼の演奏は、ぜひ一度聴いておきたいですね。

また会場ではフードブースやスタンプラリーを楽しめ、2,000円でどのコンサートにも入れるフリーチケットも販売されるそうです。子供連れでクラシックに親しめるゴールデンウイークなんて、なかなか無いですよね。

 

宮川彬良による楽しい音楽講座

指揮者・作曲家の宮川彬良は長年にわたりTVの音楽番組でお馴染みの存在です。「らららクラシック」や「題名のない音楽会」でも常連、あのメッシュの髪の指揮者ね!と思い当たる方も多いのでは?
クラシックに限らず音楽全般を軽妙なトークで楽しく分かりやすく解説してくれる彼には老若男女問わず親しみを感じることでしょう。

宮川彬良の父は、「宇宙戦艦ヤマト」やザ・ピーナッツをはじめ歌謡曲を数多く作編曲した宮川泰。宮川彬良は父と共に「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の作曲にも関わっていました。またミュージカルやテレビドラマ、アニメ、吹奏楽など幅広く作曲しており、近年では朝の連続テレビ小説「ひよっこ」でも音楽を担当しました。

そんな宮川彬良がレナード・バーンスタイン「ウエストサイド物語」をテーマに音楽講座を開講、そして別日程で「ウエストサイド物語」を中心としたコンサートを開くとのこと。詳細はまだ発表されていませんが、コンサートではミュージカル界で活躍中の井上芳雄と木村花代が登場、華やかな演奏会になること間違いなしです。

 

【公演情報】
特別企画「宮川彬良のびっくり音楽講座」
~ ウエストサイド物語編~
2019/05/13(月)開場18:30 開演19:00
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)イベントホール
講師・ピアノ:宮川彬良 ほか
シリーズ「ポップス・オーケストラ in みやざき」
~ 宮川彬良のびっくりアカデミー ~
2019/05/18(土)開場14:00 開演15:00
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) アイザックスターンホール
指揮:宮川彬良 歌:井上芳雄、木村花代
宮崎国際音楽祭管弦楽団

 

プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』公演

音楽祭のメインプログラムの一つとして、プッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』全曲公演もまた大きな聴きどころです。
『ラ・ボエーム』は1986年に初演。この公演プログラムで「青春の光と影」と題される通り、パリを舞台に若者たちの恋や夢、友情や別れ・・・まさに青春の光と影が美しく描写された名作です。

詩人のロドルフォは同じく芸術家を目指す仲間たちと共に、貧しいながらも夢にあふれて日々を送っていました。そんな時に出会ったのはお針子のミミ。2人はたちまち恋に落ちます。しかし楽しい日々は長く続かず、貧しさが2人の仲を引き裂いてしまいます。不治の病にかかったミミとロドルフォが再会したのは2人の永遠の別れがすぐそこに近づいた時だったのです。

ストーリーとしては悲劇ですが、ロマンティックな音楽と馴染みやすい歌の数々で、オペラ初心者にこそぴったりの作品ではないかと思います。
有名な歌曲は「冷たき手を」(テノール)、「私の名前はミミ」(ソプラノ)などで、人気オペラ歌手の中村恵理と実力派テノールの福井敬がどんなミミとロドルフォを聴かせてくれるのか楽しみな公演です。

 

【公演情報】
プッチーニの世界「青春の光と影」
2019/05/19(日)開場14:00 開演15:00
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) アイザックスターンホール
ミミ:中村恵理(ソプラノ) ムゼッタ:鷲尾麻衣(ソプラノ)
ロドルフォ:福井敬(テノール) マルチェッロ:甲斐栄次郎(バリトン)
ショナール:今村雅彦(バリトン) コッリーネ:伊藤純(バス)
ブノア/アルチンドロ:松森治(バス) パルピニョール:清水徹太郎(テノール)
指揮:広上淳一
宮崎国際音楽祭管弦楽団
宮崎国際音楽祭合唱団(宮崎県合唱連盟有志)

【第24回宮崎国際音楽祭 情報】
期間:2019年4月28日(日)~5月19日(日)の22日間
会場:メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) ほか
公演情報:メインプログラム(5公演)、スペシャルプログラム(6公演)、サテライト公演(2公演)、教育プログラム
「第24回宮崎国際音楽祭」公式サイト
http://www.mmfes.jp/2019/

イベントの記事をもっと読む
関連タグ
関連記事