チェロにフォーカスした大会は数多くありますが、今回は若手奏者の登竜門である「泉の森ジュニアチェロコンクール」についてご紹介します!
概要や2023年大会の詳細などを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
泉の森ジュニアチェロコンクールとは?
泉の森ジュニアチェロコンクールは、若手演奏家の育成支援や、音楽文化の発展への寄与を目的とした音楽コンクールです。
会場は、大阪府泉佐野市にあるエブノ泉の森ホール(泉佐野市立文化会館の愛称)です。2001年に第1回大会が開催され、2023年には第23回を迎えます。
学生向けのコンクールですがレベルは高く、審査員も音大教授やオーケストラの首席チェロ奏者といった顔ぶれが揃います。
過去の入賞者の一例
第22回(2022年)中学生の部 金賞:林成
6歳からチェロをはじめた林成さんは、2022年に中学生の部で金賞を受賞しました。ほかにも、2019年に「題名のない音楽会」に出演し、2021年には「バッハ無伴奏チェロ組曲」全曲のCDをリリースするなど、若き実力派として活躍しています。
これから国際コンクールにも挑んでいくのか、今後が楽しみなチェリストです。
第16回(2016年)中学生の部 金賞:清水陽介
2016年に中学生の部で金賞に輝いた清水陽介さんは、2022年の第9回ダーヴィト・ポッパー国際チェロコンクールの17〜20歳部門で優勝と特別賞を受賞しました。
現在、さまざまなコンサートに精力的に出演して、活躍の幅を広げています。
第1回(2001年)中学生の部 金賞:宮田大
日本を代表するチェリスト、宮田大さんも、第1回の中学生の部で金賞を受賞しています。
その後も着実に実力を高め、2009年には第9回ロストロポーヴィチ国際チェロコンクールで日本人初の優勝。さらに、国内外の主要オーケストラと協演したり、音楽番組に多数出演したりするなど、常にトップを走り続けています。
2023年には第23回大会が開催!
2023年には5月には、第23回泉の森ジュニアチェロコンクールが開催されます。以下に大会の詳細を紹介していきます。
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールの日程と会場
コンクールへの応募は、2023年3月3日に締め切られました。選考は本選のみで、下記の通り開催されます。
日時 |
2023年5月4日(木・祝) |
会場 |
泉佐野市立文化会館(エブノ泉の森ホール)小ホール |
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールの審査部門
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールの審査部門は、以下の通りです。
部門 |
対象 |
小学生の部 |
小学校児童 |
中学生の部 |
中学校生徒 |
高校生以上の部 |
高等学校生徒あるいは20才以下の者 |
※いずれも2023年4月1日現在
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールの課題曲
小学生の部
①課題曲 |
次の2冊の中から各自選択した1曲 ・Schroeder 170 Foundation Studies VolumeⅡ ・Popper High School of Cello Playing 40 Etudes Op.73 |
②自由曲 |
5分以上の楽曲を1曲 |
中学生の部
①課題曲 |
Schroeder 170 Foundation Studies VolumeⅠより各自選択した1曲 |
②自由曲 |
5分以上の楽曲を1曲 |
高校生以上の部
①課題曲 |
J.S.Bach : 6 Suiten (No.1からNo.6まで)より各自選択したPrelude 1曲 |
②自由曲 |
5分以上の楽曲を1曲 |
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールのチケット情報
本コンクールは、入場無料となっています。詳細については、開催委員会へお問い合わせください。
第23回泉の森ジュニアチェロコンクールの結果
コンクールの結果は、詳細が分かり次第、当サイトにて紹介予定です。
まとめ
本記事では泉の森ジュニアチェロコンクールについて、概要や2023年大会の詳細などを解説しました。
数々のチェリストを輩出してきた名コンクール。今年はどんな奏者が入賞し、育っていくのでしょうか。今から楽しみですね。