「東京女子管弦楽団」楽団員オーディションを実施

2024/01/12

日本初の女性のみのクラシックオーケストラである「東京女子管弦楽団（Tokyo Women‘s Orchestra）」が、その楽団員としてクラシック音楽の未来を担う女性演奏家を募集する「楽団員オーディション」を2023年7月より実施します！

■実施の目的

東京女子管弦楽団は、クラシック音楽業界としては日本初(*1)となる、女性のみのプロフェッショナルオーケストラとして、2022年6月10日に設立された新生の楽団である。昨年9月にも楽団初となるオーディションを実施したが、そのオーディションは厳正な審査であり、既に他楽団に所属する演奏家や、長年キャリアを積んだプロの演奏家も落選となるなど、初年度を通過した楽団員は少数であった。楽団が主催する定期公演では、国内外の他プロオーケストラなどで活躍する演奏家をエキストラとして加え演奏してきた。

今回のオーディションは、楽団に正式に所属する楽団員をオーケストラに十分な人数に拡充し、かつ、すぐれた技術と品格をもつ女性演奏家を募集することで、同楽団が作り出す音楽をより充実させることを目的としたものである。

応募開始は7月、書類審査を経て、本審査は9月上旬の実施となる。審査員は昨年に引き続き日本を代表する著名な音楽家を迎え、今回のオーディションでは人数も10名以上に増加した。さらに、一般の団員向けとは異なり、弦楽器の首席奏者を募集するための「首席奏者オーディション」も実施を予定している。次年度からの公演では、今回のオーディションの合格者を加え、充実したより重厚なオーケストラを提供する。

■概要

◆採用対象
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ

◆応募資格
プロオーケストラの楽団員として相応しい方。年齢国籍不問

◆審査員
小森谷巧　（元読売日本交響楽団コンサートマスター/昭和音楽大学教授）
百武由紀　（東京音楽大学客員教授/愛知県立芸術大学名誉教授/名古屋音楽大学客員教授）
清水詩織　（東京都交響楽団チェロ奏者）
佐野央子　（東京都交響楽団コントラバス奏者）
竹山愛　　（東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席フルート奏者）
古部賢一　（新日本フィルハーモニー交響楽団特任首席オーボエ奏者/東京音楽大学教授/札幌大谷大学客員教授）
重松希巳江（元新日本フィルハーモニー交響楽団首席クラリネット奏者）
水谷上総　（NHK交響楽団首席ファゴット奏者）
中島大之　（元NHK交響楽団ホルン奏者/昭和音楽大学教授/日本ホルン協会会長）
服部孝也　（元新日本フィルハーモニー交響楽団首席トランペット奏者/昭和音楽大学准教授）
門脇賀智志（新日本フィルハーモニー交響楽団トロンボーン奏者）

◆応募締切
2023年7月31日

◆審査日程
［1次審査］録画・書類選考
［2次審査］本選
①　金管楽器　　　　　　　　　　　　…　2023年９月8日（金）KIRA Hall
②　木管楽器　　　　　　　　　　　　…　2023年９月9日（土）渋谷美竹サロン
③　ヴァイオリン　　　　　　　　　　…　2023年9月10日（日）KIRA Hall
④　ヴィオラ・チェロ・コントラバス　…　2023年9月11日（月）KIRA Hall

【KIRA Hall】東京都渋谷区恵比寿南1丁目21-5
【渋谷美竹サロン】東京都渋谷区渋谷1丁目12-8 ILA渋谷美竹ビル

■「東京女子管弦楽団」の取り組み

通常、プロのオーケストラ団体を立ち上げるには、3年から5年の準備期間を要するという。当楽団は設立から1年となるが、初年度より東京千代田区・紀尾井ホールにて2度の定期公演を実施し、ほぼ満席で運営しているなど、そのめざましい勢いで各方面からの注目を受け、新聞社、ラジオ放送、テレビ放送、Web記事の大手メディアにも多数取り上げられている。ことし5月17日に同ホールで行われた第2回定期公演は、ＮＨＫワールドが放送する経済番組「BIZ STREAM」で特集として取り上げられ、反響を呼んだ。

また、昨年12月12日に行われた第1回定期公演の演奏の様子を記録したライブ音源は、楽団初のCDとして、ユーキャンレーベルによりユニバーサルから販売されている。発売はことし5月17日、第2回定期公演の開催と同日に行われたが、初週にオリコンランキングのクラシック音楽チャートにおいて売上3位を記録した。

日本で唯一の女性のみのクラシックオーケストラとして、設立以後飛躍的な成長を続けている「東京女子管弦楽団」。その楽団員を広く募集するオーディションの実施が決定され、今後、東京女子管弦楽団はさらに多くの人々に勇気を与える活動を行っていく。