美術専門出版社アートダイバー刊行の『共感覚への旅 ―モダニズム・同時代論』が、もうすぐ販売開始から1年を迎えます。本書は武蔵野美術大学で教授を務め、同大学の美術館・図書館の館長も兼任する新見隆さんの論考集です。
音楽・美術を中心としてときに神話や文学、J-POPや漫画なども織り交ぜながら語られる芸術論は、とてもエキサイティング!「音楽をもっと深く楽しみたい」「いつもと違う視点からも音楽を味わってみたい」そんな方におすすめしたい1冊です。
実は「音楽が美術より好きかもしれない」(本書、385頁)という新見さん。そんな新見さんの音楽への強い想いは、目次を見るだけでも伝わってくるはず。興味がわいた方は、この機会に手に取ってみてくださいね。
◆1章の目次を特別にご紹介!
1章:「故郷喪失の旅、モダン編」─美術と音楽の同時代性
01 光の奇蹟―田中希代子のサン=サーンス、あるいは岡崎京子の孤独
02 宇宙の咆哮に向かって―私における、アントン・ブルックナー
03 理性でも、情念でもないもの―凡庸な革命家シェーンベルクと、彼の妻を寝取った天才ゲルストルの場合
04 「変容」と「窓の絵」―そこに世界のディテールはあったか、リヒャルト・シュトラウス先生よとオスカー教授宣う
05 狂気の中の慰藉―ヴィヴァルディ、そしてピラネージ
06 世の果てにあるエロス―ルオーとメシアンの場合
07 黄金のシューベルト、あるいは宇宙への階梯―田部京子に。
08 神秘主義は正方形がお好き―アルバースとスクリャービンの場合
09 白旗でない、白い世界への退却―プロコフィエフから、マレーヴィッチの至高主義(シュプレマティズム)をみると
10 火の叫びのロスコ―それをしも、唯一無二の女神ブリュンヒルデに捧げるか
1章ではモダンアート、2章ではコンテンポラリーアートを取り上げています。
◆取り上げられている美術作品の多くは冒頭にカラーで紹介されています



◆書誌情報
書名: 共感覚への旅―モダニズム・同時代論
著者:新見隆
発行:2024年4月25日 アートダイバーより刊行
定価:本体3,000円+税
ページ:392ページ
製本:上製本
サイズ:四六判
デザイン:梯耕治
ISBN:978-4-908122-27-9
◆出版社概要
会社名:合同会社 アートダイバー
https://artdiver.tokyo/
設立:2014年7月
代表:細川英一
事業内容:書籍、電子書籍の企画・出版、編集業務請負(展覧会カタログ作成など多数実績あり)、取材、原稿執筆、イベント企画
※出版・編集関連の実績一覧はこちら
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