金管楽器の中でもメジャーな楽器であるトランペット。ソロパートも多く、オーケストラでも花形と呼ばれる楽器です。
しかし、新たに楽器を始めるときにその価格がネックになる人も少なくありません。
そんなときに注目したいのが「プラスチックトランペット」。
今回は低価格なのに本格的なプラスチックトランペットについて、トランペットとの比較も含めてご紹介します。
目次
プラスチックトランペットとは
プラスチックトランペットとは、その名前の通りにプラスチックでつくられたトランペットです。お子さんから大人まで、幅広いニーズがあります。
「芸能人格付けチェック」でも取り上げられ、価格に反して本格的な音だと話題になりました。
基本的にプラスチックで出来ているため、取り扱いやお手入れも簡単。カラーバリエーションも豊富です。
安価に購入できることから、楽器初心者のための入門楽器や持ち運び用のセカンドトランペットとしても人気があります。
プラスチックトランペットの4つの特徴
プラスチックトランペットの特徴は、以下の4つです。
500gの超軽量!
プラスチックトランペットの重さは500g。
トランペットの重さは約1kgのため、半分の差にもなります。プラスチックだからこそこの軽さを実現できています。
500gならお子さんでも扱いやすい重さのため、プラスチックトランペットを始めることで、楽器への興味をもつきっかけになるかもしれませんね。
豊富なカラーバリエーション
プラスチックトランペットは、カラーバリエーションが豊富。
通常のトランペットのようなシャンパンゴールドやシルバーはもちろん、赤や青、黄色などバリエーションに富んだなカラーが揃っています。
プラスチックトランペットから始める初心者の方も、シャンパンゴールドやシルバーを選べば通常トランペットに近く気分が上がりますよね。
現在トランペットを持っていて、プラスチックトランペットは持ち運び用の2本目だったり、お試しで挑戦したりする場合は、カラフルなものだと遊び心満点。
お手入れが簡単
プラスチックトランペットの特徴の中でも嬉しいのは、お手入れが簡単だという点です。
メーカーによって変わりますが、お手入れやメンテナンスは必要ないというプラスチックトランペットも。
メンテナンスやお手入れは負担になることもありますので、継続することを考えると、選ぶポイントの一つになるかもしれません。
通常トランペットのマウスピースも使用可能
プラスチックトランペットでも通常のトランペットと同じマウスピースが使用できます。
既に通常のトランペットを持っていて、持ち運び用や練習用にプラスチックトランペットを購入する方には嬉しいポイント。
プラスチックトランペットのメーカーにもよりますので、通常のトランペットで使い慣れた、自分のこだわりのあるマウスピースを使用したいという人は、通常マウスピース使用可能なものを選びましょう。
プラスチックトランペットの簡単お手入れ方法
プラスチックトランペットは、基本的にお手入れなしでも使えるというものがほとんどです。
プラスチックトランペットのメーカーによっては、ピストンのみ金属のものも。
このタイプのプラスチックトランペットは、バルブオイルを注いだりスライドグリスを塗ったりすることで、よりノイズの少ない状態で演奏できますよ。
トランペットとの比較
音色の比較
プラスチックトランペットを選ぶときに、一番気になるのはその音色。
真鍮で出来ている通常のトランペットと比較すると音色はやや劣りますが、初心者の入門として・練習用のセカンドトランペットとしては十分なクオリティです。
プロが演奏するプラスチックトランペットの音色は、このようになります。
価格の比較
木管楽器・金管楽器を合わせた管楽器全体の中でも、トランペットは比較的安い価格帯で購入できます。
しかしその価格帯はピンキリで、50万円以上するものも。そんなトランペットの相場とプラスチックトランペットを比較します。
● トランペット
5万円~50万円以上。
有名なYAMAHAでは、初心者でも吹きやすい入門モデルのStandard YTR-2330が、79,000円(税抜)です。
プラスチックトランペットと比較するとその差は約6.5倍にもなります。
● プラスチックトランペット
1万円台~4万円台
一番安いメーカーで13,200円(税込)で購入できます。
比較的安いといわれる通常のトランペットの初心者モデルの中でも、ある程度継続して使うなら上記の価格帯になります。
手入れの比較
● トランペット
マウスピースの洗浄や、各部品の水分除去、オイルの注油や磨きなどのお手入れが必須です。手入れをおろそかにすると錆びの原因にもなります。
● プラスチックトランペット
複雑なお手入れは必要ありません。より良い音色を出すために、ピストンが金属のものはスライドグリスなどを適宜使うとよいでしょう。
お手入れが全く不要なわけではありませんが、トランペットと比較するとその負担は大きな差です。
普段から楽器のお手入れに慣れていれば問題ありませんが、お子さんなどにもプラスチックトランペットの手軽さは魅力的でしょう。
プラスチックトランペットはこんな人におすすめ
プラスチックトランペットの特徴として、500gの軽さ・お手入れが簡単・扱いやすい・調整可能、といったものがありました。
これらのことから、プラスチックトランペットは下記のような方におすすめです。
● トランペットの価格はハードルが高い楽器初心者の入門として
● お子さんのファースト楽器として
● 既にトランペットを持っている人のセカンドトランペットとして
おすすめのプラスチックトランペットメーカー5選
Tiger(タイガー)
トランペットの他のプラスチック楽器も人気のTiger。重さは515gでピストンは金属製です。
プラスチックトランペットの中でもお手頃な価格で購入できますよ。
Cool Wind(クールウィンド)
「芸能人格付けチェック」で取り上げられたプラスチックトランペット。
重さは500gで、こちらもピストンは金属製です。金属製マウスピースも使用できるため、練習用としてもおすすめできるプラスチックトランペットです。
pInstruments(ピーインストゥルメンツ)
特許技術を使用したマウスパイプを使用している「pInstruments」。BioCote社の抗菌テクノロジーも取り入れています。重さは500gです。
一人一人の手の大きさに合わせてフィンガーポジションを調整できるキャップが付属しているため、幅広い層の方に楽しんでもらえます。
通常のトランペットのマウスピースも使用できますよ。
ステンレスピストンの構造・それぞれの部品が個別に形成されているワンランク上のシリーズもあります。
ZEFF(ゼフ)
ステンレスのピストンを使用している「zeff」。
通常のトランペットと同じマウスピースを使用できるため、既にトランペットを持っている方のセカンドトランペットとしてもおすすめです。
PLAYTECH ( プレイテック )
経験豊富なサウンドハウスの楽器チームが手掛ける総合ブランド。
トランペットの入門にもおすすめ。
屋外演奏やマーチングパフォーマンスに最適。耐久性に優れ、吹奏感は軽快です。
コルネットもあります。
まとめ
トランペットに代わる楽器としておすすめの「プラスチックトランペット」。
プラスチックならではの特徴がたくさんありました。選ぶ際には、通常マウスピースが使えるのかどうかなど、自分の用途に合ったアイテムを選ぶのがポイントです。
実際に楽器店で試奏もできますので、是非プラスチックトランペットを体感してみてくださいね。
新しく始める初心者の方への入門として・セカンドトランペットとして・小さなお子様用の楽器として、みなさんそれぞれの気に入るプラスチックトランペットを見つけられたら幸いです。