中学生になった子供がフルートを始めるため、フルートの購入を検討しているけれど、フルートの知識がなくて困っている親御さんは多いと思います。
 
今回は現役フルート奏者兼、楽器店員の私が“中学生で初めて購入するならコレ!”と、自信を持っておすすめできる商品と、親御さんに知っていただきたいフルートの選び方を本音でご紹介します。

初心者中学生向けフルート選びのポイント

中学生で初めてフルートを購入する際、一番重要なポイントは購入するお店です。結論から言いますとフルートは、楽器店で買うことをおすすめします。
 
最近では通販サイトなどで“フルート初心者入門セット”や“入門向け定番楽器”など比較的安価で販売されていたり、オークションやフリマアプリ等で中古品のフルートが売られています。
 
しかしこういった店舗での楽器購入はおすすめしません。というのも中学生からお子様がフルートをはじめる場合、楽器を購入すること自体が初めての親御さんが多いのではないでしょうか。
 
車にメーカーがたくさんあるように、フルートにもたくさんのメーカーがあり、各メーカーの特徴は様々です。
 
高いお買い物ですから楽器に詳しい専門の人がいる楽器店であれば、後々後悔することなく安心してフルートを購入することができますよ。

フルート

また楽器店には楽器を修理してくれる専門の修理技術者、リペアマンがいます。
 
特にフルートは様々なパーツが緻密に組み上げられており、非常に繊細な楽器です。輸送中の振動だけでも調整が狂ってしまう場合があります。
 
楽器店では、工場からお店に届いた際、お店に並ぶ前にリペアマンがきちんと検品・調整をしています。
 
楽器販売店以外の通販サイトや中古品の楽器は、いくら新品未使用・調整済みと表記されていても、吹きづらかったり、最悪の場合音が出ないなんてこともあり得ます。
 
また、フルートは日々の練習でも少しずつ調整が狂ってしまうので定期的にメンテナンスが必須です。
 
楽器店にもよりますが、お店で購入した楽器は1年間の補償や、万が一の修理保証がついていたり、メンテナンスの料金が安くなったりと、これからフルートを練習するにあたって必要なサポートが充実しています。

結論:中学生が最初に買うフルートは〇〇万円以上がおすすめです。

さて、本題に入ります。
 
フルートの値段は幅広く、安いものでは2万円から、高いものでは何百万するものまであります。
 
楽器というものは高ければ高いほど良い音が鳴るものなのですが、実際、プロで活動しているフルート奏者は何百万円もするフルートを吹いています。
 
とはいえ、フルートのグレードに奏者の実力が追いつかないと吹きこなすことは難しいですし、仮に中学生が100万円のフルート吹いてもプロと同じ音が出るわけではありません。
 
かといって2万円のフルートでは学校の備品楽器と変わりがないので、吹き始めは良いものの、しばらくすると奏者の実力の方が楽器のグレードを超えてしまいます。
 
出したい音を出すことができなくなったり、表現の幅が狭くなってしまうので「吹きたいように吹けない」ということが起こってしまうのです。
 
つまり楽器のグレードと奏者の実力は比例しているのが望ましいわけです。
 

フルート

 
では中学生で初めてのフルートを購入する場合、どの価格帯の商品を購入すればいいのか。
 
ずばり、25万円~の機種をお勧めします。
 
値段を見ると驚かれる方が多いでしょう。
かくいう私も中学生で初めて楽器を買ってもらったとき、見た目は全部一緒なのになんでこんなに高いの?と親子そろって驚きました。
 
なぜ25万円〜がおすすめなのか。
 
中学生からフルートをはじめる場合、高校生になっても続ける方が圧倒的に多いと思います。
 
つまり、中学3年間、高校3年間の計6年間使い続けるということになりますよね。
 
この場合、最初の段階で安いフルートを購入してしまうと、先述したように、何年か経った後に自分の演奏技術とフルートの質にミスマッチが起こり、早い段階で買い替えを検討するパターンが非常に多いのです。
 
実際に筆者のお店でも、「中学生の時には安いフルートを吹いていたけど、高校生になって、結局30万円のフルートに買い替えることになった」という話をよく聞きます。
 
つまり、高校生以降も続けるならば、最初の段階で25万~の上位機種を選んだほうが、買い替えを考慮すると、結局は安上がりなのです。
 
そして何よりも良い楽器を購入したことで、お子様も楽器を可愛いと思うことができ愛着もわきます。
 
また良い楽器を持ったという責任感も生まれ、フルートをより長く大切に吹くようになるでしょう。

覚えておくべきフルートの基礎知識

① カバードキーとリングキー

フルートにはカバードキータイプと、キーに穴が開いているリングキータイプがあります。
カバードキーのメリットは確実にキーを塞ぐことができるところです。一方リングキーは、細かいニュアンスや音色を変化させることができ、表現の幅がカバードキーよりも広がります。
 
中学生で初めて楽器を購入する場合は、確実にキーを塞ぐことができるカバードキータイプをおすすめします。
 

② Eメカニズム

Eメカニズム・システムは必要ですか?とよく聞かれますが、Eメカニズム・システムはフルートの構造上、音が出しづらい第3オクターブの「ミ」(E音)を出しやすくするためのキーシステムです。
 
プロでもこの音を発音するのは容易ではないため、中学生の初心者には必須です。最近では楽器に標準装備されているタイプが主流になって来ています。
 

初心者中学生におすすめのフルート10選

YAMAHA(ヤマハ) YFL-617

頭部管、管体を銀製にした、上質感あふれるフルートです。
 
伸びのある音色と、温かく豊かな音色を兼ね備えたモデルで、YAMAHAフルートの特徴である”安定感”を持つ、扱いやすいモデルです。

YAMAHA公式サイト

YAMAHA(ヤマハ) YFL-717

YAMAHAフルートプロフェッショナルモデルの中で最も総銀製に近く、色彩豊かな音色が特徴のフルート。
 
低音から高音まで伸びのある響きを持ち、多彩な音色の変化で微妙なニュアンスまで表現できる、吹きごたえのあるモデルです。

YAMAHA公式サイト

Pearl(パール) Elegante Primo

頭部管銀製+管体銀製のなかでもコストパフォーマンスが高いローコストモデルです。
 
管体銀製モデルならではの豊かな音量と優美な響きを有するため、吹奏楽のなかにもよく馴染むモデルです。

Pearl公式サイト

Pearl(パール) Elegante

明るく伸びやかな音色が特徴。
 
低音から高音までバランスよく鮮やかな響きを奏で、Elegante Primoと同様に、吹奏楽のなかにもよく馴染む特徴を持ちながら、ソロでは存在感を発揮してくれるフルートです。

Pearl公式サイト

Pearl(パール) Cantabile

吹きやすさと、総銀製ならではの深みのある音色と優美な響きを備えたセミ・ハンドメイドフルート。


 
お求めやすい総銀製フルートとして、愛され続けている人気の高いフルートです。

Pearl公式サイト

ALTUS(アルタス) A1007

アルタスフルートのなかでも人気の高い、頭部管銀製+管体銀製のスタンダードモデルです。
 
発音の良さと輝きのある音色を持ち、パートのなかでもひときは存在感を放つ、初心者でも扱いやすいフルートです。

ALTUS商品リリースページ

ALTUS(アルタス) A1107

頭部管と管体にブリタニアンシルバー(銀の配合量Ag958)を採用したフルートです。
 
ブリタニアンシルバーの特徴である、深く奥行きのある音色を持ちながらもアルタスフルートの特徴である発音の良さと、煌びやかな音色が特徴です。

ALTUS商品リリースページ

SANKYO(サンキョウ) SilverSonic

精度と音の優位性を高い次元で実現した、優美かつ身近に愛されるフルートです。
 
明快で、切れ味が良く、音の細部まで繊細に表現ができるモデルです。

SANKYO/SILVER SONIC PA サンキョウ フルート シルバーソニック
SANKYO

SANKYO公式サイト

MURAMATSU(村松フルート) GXモデル

限りなく総銀製に近い、温かく重厚な響きが特徴。
 
ソロ、アンサンブル、吹奏楽オーケストラなど幅広い場面で個性を発揮するフルートです。

MURAMATSU公式サイト

MIYAZAWA(ミヤザワフルート) Atelier-2

豊潤で温もりのある音色が特徴。
 
音量のコントロールがつけやすい且、音色が豊かなフルートなので奏者にとって吹きやすさと、表現の変化がつけやすバランスがとれたモデルです。

MIYAZAWA Atelier 2BR(アトリエ2)

MIYAZAWAフルート公式サイト

まとめ

中学生におすすめのフルートをご紹介してきましたが、メーカーや機種は多種多様。
 
百聞は一見に如かずと言うように、やはり実際にお店に足を運んで、見て聞いて試奏をして自分が気に入ったパートナーを探すことは、フルートが上手くなる第一歩になります。
 
そして何よりも自分で選んだ楽器は可愛く、愛着がわき長く大切に吹き続けることができます。
 
たくさんのフルートの中から出会ったパートナーと一緒に、皆様の楽しいフルートライフを心から願っています。