【フルートお悩み解決①】高音の音程が合わないときの対処法

                                   
クラシック
公開日時:2021/05/22
                       

フルートを吹いていて高音の音程が合わないと、ほかの楽器とアンサンブルがしづらかったり、下手に聞こえたりと困ることが多いですよね。

高音の音程がおかしいときは、原因に合わせて対処していくことが大切です。原因
に合った練習を続けることで、高音の音程を安定させることができます。

今回は、フルートの高音の音程が合わないときの原因や対処法を紹介します。高音の音程に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

案内人

  • 仲村優美江札幌市出身。東海大学付属第四高等学校、北海道教育大学大学院教育学研究科卒業。第27回日本クラシック音楽コンクール全国大会出場。学内室内楽選抜演奏会、卒業演奏会、札幌新人音楽会に出演。 これまでにペーター=ルーカス・グラーフ、フェリックス・レングリ、ハンスゲオルグ・シュマイザーの各氏のマスタークラスを受講。またPMF公開マスタークラスにてアンドレアス・ブラウのレッスンを受講。ヴュルツブルグ音楽大学のデニーゼ・ベンダ、ヴォルフガング・ニュスラインの各氏の室内楽レッスンを受講し、同大学との国際交流コンサートに出演。

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原因を突き止めることが解決の近道!

フルートの音程は、息のスピードや方向、アンブシュア、身体の使い方などにより決まります。チューニングが正しくない原因は、吹き方がおかしいことがほとんどです。

音程が合わない原因を知らないまま直そうとすると、間違った吹き方で練習を続け、高音以外の音程が合わなくなります。さらに、ほかの音域とのバランスが取れなくなるので注意が必要です。

原因を突き止めることで、正しい吹き方を学びながら高音の音程を修正することができるため、ほかの悩みも同時に解決できるでしょう。

高音の音程が高いときに考えられる原因と対処法

高音の音程が高いときに考えられる原因は、主に4つあります。アンブシュアや息遣いが関係していることが多いため、自分の吹き方をしっかり観察するようにしましょう。

アンブシュアや口の中が狭すぎる

高音の音程が高いときは、*アンブシュアや口の中が狭すぎる可能性があります。息の出口や通り道が狭すぎると、その分速いスピードで息が楽器に入るので、音程が高くなってしまいます。

口の中が狭すぎる場合は、喉の奥や鼻腔を広げるイメージを持って吹くと、自然に口内のスペースが広くなります。無理やり広げようとすると、口周りや首に力が入ってしまうのでイメージで変えていくのがおすすめです。

高音のアンブシュアは、低音や中音に比べて極端に小さくなっていないか確認することが大切です。高音を吹くときに、アンブシュアが小さくなる癖を取るためには、オクターブで吹く練習を行い、アンブシュアや口の中が狭くなっていないか定期的に確かめるとよいでしょう。

*アンブシェア=マウスピースをあてたときの口の形

息のスピードが速すぎる

息のスピードが速すぎると、高音の音程が高くなることがあるので注意が必要です。高音域を奇麗に出すためには、息の圧力と量が多く必要になるので、お腹をしっかりと使わなければいけません。

しかし、お腹の支えができていない状態で無理やり高音を出そうとすると、どうしても息のスピードが速くなってしまい音程が合わなくなります。

息のスピードが速いと感じる方は、低音域が綺麗に出るスピードのまま、高音域を吹く練習をしましょう。低音を出すときの温かい息のまま高音を出せるようになると、音程が安定します。

息の方向が上に向きすぎている

息の方向が上に向きすぎている場合は、高音の音程が上ずってしまうので、少し下向きに吹き込むイメージを持つようにしましょう。

楽器に息を入れる方向が唄口から大きく外れることで、音程が高くなるだけでなく、音が薄くなり音色の悪化につながります。

正しい息の方向を見つけたい方には、チューナーを見ながら息の方向を極限まで上下させて、最後に正しい音程になる角度で吹く練習がおすすめです。ペーター・ルーカス・グラーフの「フルートテクニックの総点検」に同じ練習法があるので、参考にしてみてください。
→実際に私が使っている教則本で、内容を知っているため参考URLはないのですが、こちらの目次の「グリッサンド/課題5」がこの練習法になります。

体全体が力んでいる

初心者の方で多いのが、体全体が力んでいることです。楽器に息を入れたり、指を動かしたりすることに慣れていない方は、体に力が入ってしまい、音程が高くなることがあります。

高音域は息の量がかなり必要になるため、肩や喉、腕などに力が入りやすくなるので気をつけましょう。

必要以上に力が入っていると感じるときは、歩きながら吹いたり、寝ながら吹いたりしてみましょう。また、体幹を鍛えられるバランスボールに乗って吹くことで、いらない力を抜くことができます。

高音の音程が低いときに考えられる原因と対処法

高音の音程は高くなることがほとんどですが、息の使い方によっては低い場合もあります。自分の吹き方に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

息の方向が下に向きすぎている

全体の音程が高くなることが多い方は、息の方向が下に向きすぎる癖がついていることがあります。また、楽器を鳴らそうと意識しすぎると、どうしても息の方向が過剰に下向きになるので、気を付けましょう。

高音の音程が低くなるほど下に向いている場合は、音色が曇っていたり、カスカスになっていたりする可能性があります。

息の方向がおかしいと感じる方は音程が高いときと同様に、息の向きをできるかぎり上下させた後、正しい音程になるようにチューニングしてみるのがおすすめです。

息をお腹で支えきれていない

高音の音程が低いときに多い原因として、息をお腹で支えきれていないことが挙げられます。息をお腹で支える感覚を掴むまでには、たくさんの練習と工夫が必要です。

息のスピードやアンブシュアに頼って高音を出していると感じるときは、オクターブの練習がおすすめです。低音域を出すときの息の使い方とアンブシュアのまま、高音域を出してみましょう。

毎日続けることで、高音域を吹いているときの自分の癖を見つけることができ、音程が安定するようになります。

息の量が足りない

フルート初心者の方は、息の量が足りないために高音の音程が低くなることがあります。効率よく息を入れることができないと、高音を綺麗に出すことができません。

息の量が足りないときは、鏡でアンブシュアが大きすぎないかチェックしてみましょう。アンブシュアが大きすぎると、音色がぼやけたり、ダイナミクスの変化をつけづらかったりするので調整が必要です。

楽器の調整が狂っている

楽器の調整が狂っていると、音程が安定しなくなるので気を付けましょう。フルートは、繊細な楽器のため、少しの狂いで音色や音程に大きな影響が出ます。

楽器の調整を半年以上行っていない場合やぶつけたり落としたりした場合は、すぐに調整に出すようにしましょう。調整に出すときは、出しづらい音や音色が悪い音を伝えると、吹きやすい楽器になって戻ってくるのでおすすめです。

音程が良くなるまでには最低2週間必要

音程が良くなるまでには、最低2週間は必要です。息や体の使い方は、すぐに直せるものではありません。

体や脳が音程の合わせ方を覚えるためには、自分の音を注意深く聴いて何度も練習を繰り返すことが大切です。なんとなく練習していると、いつまでも音程がわからないままになってしまいます。

練習をするときは、吹いているときの体の使い方や息遣いをしっかり漢字ながら練習をしましょう。

まとめ

今回は、フルートの高音の音程が合わないときの原因や対処法を紹介しました。原因を突き止めることで、正しい吹き方で高音のチューニングを安定させることができます。音程の合わせ方を見つけて、楽しくフルートを演奏しましょう!

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