【初心者でも簡単】マンドリンの弦交換とチューニングのやり方

                                   
楽器
公開日時:2020/06/02
                       

「初めての弦交換、失敗したらどうしよう…。」
 
マンドリンの弦を交換するとき、はじめは誰もが不安に思うのではないでしょうか。
 
そこで今回はマンドリンの弦交換の方法について、弦を外すところから新しい弦の張り方、張った後のチューニングに至るまでをわかりやすく解説していきます。初めての弦交換を控えた皆さんはぜひご一読ください。
 

案内人

  • 久保慎太郎
  • 久保慎太郎大阪在住のマンドリン愛好家。幼少期にピアノを始め、学生時代にマンドリンやクラシックギター、コントラバスに出会い嗜むように。社会人になる際にはマンドリンオーケストラを自分で立ち上げて指揮者を務めるなど、常に音楽と過ごす人生を送ってきました…

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弦交換とメンテナンス

弦の外し方と注意点

マンドリンの弦の外し方は、実はとても簡単。弦の片側をテールピースに引っかけて固定しているだけなので、ペグを緩めてあげればすぐに外すことが出来ます。
 

テールピース

 
弦を外す際の注意点は、一度に全ての弦を外さないようにすることです。弦をすべて外してしまうとブリッジの位置がずれたりしてしまう可能性があり、そうなると音の響きが大きく変わってしまいます。
 
上級者になれば楽器のメンテナンスもかねて全ての弦を外すこともありますが、初心者のうちはお勧めしません。上級者でさえ気を使わなければならないことなので、はじめは1セット(2本)ずつ変えていくようにしましょう。
 
ちなみに弦を外す前にヘッドの弦が巻かれている部分を写真などで収めておくと、弦を張る際にどのような状態が正しいのか参照できますよ。
 

メンテナンスも忘れずに

弦替えはマンドリンをメンテナンスする良い機会にもなります。メンテナンスすべき箇所は主に指板とボディの2つです。
 
まず指板ですが、弦を外した際にレモンオイルで拭いておきましょう。1セットずつ交換する場合、綿棒にオイルを染み込ませ拭いていってください。
 

指板メンテ

 
ボディについては弦を変えた後にでもポリッシュ(楽器用のワックス)を付けたクロスで磨くと見違えるほどに綺麗になりますよ。
 

オススメのレモンオイル

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オススメのクロス

 

弦の張り方

それでは実際に弦の張り方を見ていきましょう。張り方としては以下の手順で行います。
 

マンドリンの弦を張る手順

①弦をシャフトの穴に通して、抜けないように軽く折り曲げる
②テールピースの留め具に弦の輪っかを引っかける
③ペグを回して巻いていく
④余った弦をカットする

それでは1つずつ見ていきましょう。
 

①弦をシャフトの穴に通して、抜けないように折り曲げる

テールピースに引っかけたら外れないように注意しつつ、弦をシャフトの穴に通してください。穴に通した後、弦はシャフトが回る方向とは逆に曲げていきます。
 
具体的な折り曲げ方は文章だけではわかりにくいと思うので、下記イラストをご参照くださいね。
 

弦の折り曲げ方/ナポリ型
弦の折り曲げ方/ローマ型

 
後述しますが弦の輪っかをテールピースに引っかけても、ある程度遊びが出来るくらいの長さは保って折り曲げるようにするとOK。
 

②テールピースの弦の輪っかを引っかける

弦の片方の端にある輪っかを、マンドリンの下部にあるテールピースの留め具に引っかけましょう。その際、マンドリンのボディ表面下部の袖板の内側に弦が通るようにしてください。
 

袖板と弦の輪っか

 

③ペグを回して巻いていく

ナポリ型であれば3,4弦は反時計回り、1,2弦は時計回りに巻いていきます。
 
ローマ型の場合、マンドリン正面から見て全て時計回りに巻くようにしてください。
 

ペグを回す方向/ナポリ型
ペグを回す方向/ローマ型

巻くときテールピースの留め具に引っかけた輪っかがわりと頻繁に外れてしまいますが、弦をネックあたりを指で垂直方向に軽く引っ張りながら回していくと、外れにくくなるのでオススメです。

 
ただしあまり引っ張りすぎるとシャフトの巻き付いている弦が上に行き過ぎて外れることもあるので、巻く位置など適宜調節しながら進めてください。
 

④余った弦はカット

弦を張り終えたら、余った弦は危ないのでニッパーなどで切っておきましょう。
 

 

弦交換に失敗しないための注意点

先ほどの手順で弦を張っていくとき、是非ここで紹介するポイントも頭に入れておいてください。
 

シャフトの穴の向きをボディ側に向けておく

これはスムーズに弦を張るための重要なポイントです。シャフトの穴の方向がバラバラだと、弦を通す際に変な方向に曲がってテールピースの留め具からも外れやすくなります。
 
そのためシャフトの穴の向きをボディ側(やや中央寄り)の方に向けておくと張りやすいです。
 

シャフトの穴

 

弦をシャフトに巻き付ける回数

弦は大体2~3回転ほどシャフトに巻き付いている状態がベストです。これ以上だとシャフト部分から金属のこすれるような音が鳴りやすくなりますし、それ以下でも張力が緩みやすくなりチューニングが安定しません。
 
そのため遊びを持たせて巻いていく必要があります。適度な遊びは以下の手順で作ってみてください。
 

 

①弦をシャフトの穴に通して、テールピースの留め具に引っかけてから、一度いっぱいまでピンと張る。

②ピンと張った状態の弦をナットあたりで摘み、そこから1フレット~1フレット半程度ネボディ側に動かし緩ませる。

 

ナポリ型の場合、ペグを巻く方向を間違えない

ローマ型は全て巻く方向同じですが、ナポリ型は1,2弦と3,4弦で巻く方向が異なるので間違えないようにしてください。
 
慣れないうちはよく違う方向に弦を巻いてしまい、後から見たらヘッド部分で弦が変に交差してしまい、弦同士のこすれる雑音などが発生してしまうので注意しましょう。
 

張り終えたら必ず弦を伸ばす

これはチューニングの安定にも関わってくるポイントです。新しい弦というのは正しい音にチューニングをしても、すぐに伸びてしまいなかなか安定しません。
 
それを最小限にするために弦を張った後、意図的に弦を伸ばしておきましょう。グロスなどで弦をつまみ、それぞれボディを正面から見たときの左右の方向に引っ張り伸ばしていきます。
 
このとき弦をボディに対して垂直に引っ張ってしまうと、マンドリン本体にかなりの負荷がかかりますので絶対してはいけません。
 

チューニングのやり方

最後にチューニングのやり方をお伝えしておきます。流れに沿ってみていきましょう。
 

①各セットの主弦(マンドリンを構えた時の上側の弦)からチューニング

まず主弦をクリップタイプやアプリなどのチューナーを使い、チューニングしていきます。マンドリンは4弦:G、3弦:D、2弦:A、1弦:Eとなっていますので、所定の音程になるまでペグを回して調節してください。
 

 

②副弦(マンドリンを構えたときの下側の弦)をチューニング

主弦のチューニングが終わったら、副弦を合わせていきます。この際できればチューナーは使わず、主弦の音を基準に合わせてみてください。
 

③弦同士の音程を確認する

マンドリンは各弦の7フレットが一つ上の弦の開放弦の音にあたります。(例えば4弦7フレット=3弦開放弦:D)
 
なので、4弦から順に7フレットと下の弦の開放弦の音程があっているかを確認してください。これがずれると弾いていてかなり気持ち悪いので、丁寧に合わせていきましょう。
 

まとめ

初めての弦交換は緊張の連続だと思いますが、慣れてくれば15分程度で張れるようになります。焦らず、丁寧に、落ち着いてやれば大丈夫。この記事を傍らに、緊張せずに弦交換に臨んでください。

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