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  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

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東関東の吹奏楽強豪高校を一挙紹介!

「東関東支部じゃなければ全国大会に行けたかも」

これは東関東吹奏楽コンクールの演奏を聴いて、結果発表の際に客席でよく聞かれる言葉です。

なぜこれほどまで東関東支部はレベルが高いのか? それは、長い歴史を持つ学校が多く、お互いに切磋琢磨しながら、他の支部にはない成長過程を歩んできたからだと筆者は考えます。

今回はそんな東関東支部の吹奏楽部強豪校を紹介していきます。
有名な学校も多いので、あまり吹奏楽を知らない方も、テレビや雑誌などで見聞きした名前があるかもしれません。

柏市立柏高等学校 吹奏楽部

【吹奏楽】柏/パラフレーズ パァ「スタティック エ エクスタティック」アヴェック アン プロローグ エ レピローグ

実績

1984年に全日本吹奏楽コンクールに初出場し、いきなり金賞を受賞しています。
そこから今まで、なんと30年全国大会に出場し続ける『誰もが認める日本一の吹奏楽部』です。

全国大会出場のうち金賞は13回。銅賞はなんと1回のみ!
吹奏楽コンクールだけでなく、マーチング、管楽合奏コンテスト、吹奏楽選抜大会など全ての大会で金賞を受賞しています。

特徴

テレビにも何度も出演し、知名度も抜群。おそらく日本で一番活躍し、有名な吹奏楽部ではないでしょうか。

コンクールでの演奏はもちろん、毎年の定期演奏会などでのパフォーマンスも大好評で、高校生というよりプロのエンターテイナー集団と言えます。

もう全てが異次元レベルで他の団体では真似できません。
2時間の定期演奏会を全曲楽譜なしは当たり前。激しいダンスをしながらの演奏、歌付きの演奏の場合は、その国の歌をその国の言語で歌えてしまう(英語はもちろん、他の言語まで!)、もうすごいとしか言いようがありません。

今の全日本吹奏楽コンクールの規定では演奏することはできませんが、エレキベースを用いた作品や、オリジナル編曲でコンクールに出場したことも何度もあります。

ぜひ、全日本吹奏楽コンクールだけでなく、マーチング、管楽合奏コンテスト、吹奏楽選抜大会、定期演奏会にも足を運んで、市立柏高校吹奏楽部のパフォーマンスを生でご覧ください。

習志野市立習志野高等学校 吹奏楽部

【吹奏楽】習志野市立習志野高等学校 吹奏楽部 「スペイン奇想曲」より

実績

全国大会初出場は1981年。その当時の顧問は東関東吹奏楽連盟理事長・千葉県吹奏楽連盟理事長も務められた新妻寛先生でした。

全日本吹奏楽コンクールのうち金賞は23回。銅賞はなんと0回です‼
現在の顧問である石津谷治法先生は、2021年5月28日付で全日本吹奏楽連盟の理事長となられました。

特徴

マーチングでも金賞常連校であり、とにかく演奏レベルが高いのが特徴。
ほぼ毎年、全日本吹奏楽コンクールで演奏される自由曲は石津谷先生のオリジナル編曲作品です。

オーケストラ曲の編曲作品なのですが、まるでプロの交響楽団のような音がします。
音色は音量バランスにこだわり、習志野高校吹奏楽部にしか出せないサウンドを毎年聴かせてくれます。

毎年夏の甲子園の時期になると、習志野高校吹奏楽部の野球応援がよくテレビで取り上げられています。
野球応援への愛が強すぎて、野球応援というコンセプトの演奏会まで行っています。

常総学院高等学校 吹奏楽部

[全日本]インテルメッツォ 「アルプス交響曲」より 17年 常総学院

実績

1989年に全日本吹奏楽コンクールに初出場し、これまでに21回も全国大会に出場。そのうち金賞は14回受賞しています。

超強豪校揃いの東関東支部の中でありながら、近年(2021年頃)までは安定して全国大会に出場しています。

特徴

「才能より努力」をモットーに、全日本吹奏楽コンクール金賞獲得に向けて日々活動しています。

全国大会初出場から現在まで、顧問はずっと変わらず本図智夫先生が務めており、コンクール自由曲はオリジナル編曲が多いのが特徴です。

課題曲に関しては、多くの学校が短い演奏時間のマーチを課題曲に選ぶことが多いなか、常総学院高等学校はあまりマーチを選ぶことがありません。
演奏時間が5分あるような課題曲でも、自分たちに合っていると感じる曲を選んでいる傾向があります。

昨年コロナで吹奏楽コンクールがなくなり、舞台本番の機会を失った3年生のために「特別演奏会」が行われました。
その映像がYouTubeでも見られるので、ぜひ一度ご覧ください。

【ラストミーティング】名門・常総学院吹奏楽部(茨城)/演奏の機会を失った3年生「最後の思い出」特別なステージ 演奏後に聞いたのは…[12.27特別な舞台へ・後編 ブカピ]

作新学院高等学校 吹奏楽部

作新学院高等学校吹奏楽部/ジェラート コン カフェ

実績

吹奏楽コンクール全国大会の出場経験は2回。東関東支部大会では、2014年から2019年まで6回連続金賞を受賞しています。

毎回『全国大会まであと一歩!』という状態。この支部じゃなければ、何度も全国大会に出場していたでしょう。

特徴

全国大会に出場したのは1997年と2007年の2回で、いずれも現顧問の三橋英之先生が指揮をされています。
また、東関東吹奏楽コンクールには44回出場。そのうち30回は連続出場と言う驚異の成績を収めています。

作新学院高等学校吹奏楽部の公式TwitterFacebookもあるので、演奏会の情報などもチェックできます。

ちなみに、学院の創立は1885年。吹奏楽部の創部は1957年です。
まさに地元が誇る『歴史のある吹奏楽部』と言えるでしょう。

千葉県立幕張総合高等学校 吹奏楽部

「ハーリ・ヤーノシュ」より II, IV, VI (コダーイ, Z arr. 加養浩幸) Hary Janos Suite (Kodaly, Z arr. Hiroyuki Kayou)

実績

吹奏楽コンクール全国大会に2回出場し、そのどちらも金賞を獲得しています。
東関東支部大会では11回連続金賞の記録更新中。
どうして全国に出られないのか⁉と不思議に思うほど、実力は申し分なし。
その証拠に、アンサンブルコンテストでも毎回上位に入賞しています。

特徴

幕張総合高等学校吹奏楽部の正式名称は『幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部』で、オーケストラのように繊細でダイナミックなサウンドが特徴です。

吹奏楽コンクールだけでなく、日本学校合奏コンクールにはオーケストラ部として出場し、見事全国大会(グランドコンテスト)で文部科学大臣賞を受賞しています。

オーケストラと吹奏楽の共存している非常に珍しい形の部活であり、その良さが最大限に発揮されていますね。

横浜創英中学・高等学校 吹奏楽部

【名演】ルイ・ブルジョアの賛歌による変奏曲/横浜創英高等学校(東関東大会)

実績

吹奏楽コンクール全国大会には8回出場しており、初出場は1999年です。
一時期は柏市立柏高等学校、習志野市立習志野高等学校と並んで東関東の3強となっていました。

特徴

横浜創英吹奏楽部はルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲 (C.T.スミス)」や「 華麗なる舞曲 (C.T.スミス)」など、超難曲を演奏するイメージが強いですね。

こういった曲を演奏できるだけのテクニックを身につけるには、かなりの練習が必要になります。

やはり日々の努力の賜物が結果となって表れているのですね。

横浜創英といえば吹奏楽部の顧問を務めていた常光誠治先生が有名でしたが、2021年2月にお亡くなりになりました。
「笑ってコラえて」の「吹奏楽の旅」にも出演され、とても人気のある先生でした。

先生はもともとプロのオーボエ奏者でしたので、その経験が音楽づくりにあらわれており横浜創英のサウンドは非常に表現豊かでした。

今年はどのような形でコンクールに臨むかは、まだはっきりしておりません。
きっと新生・横浜創英吹奏楽部として素晴らしいサウンドを聴かせてくれることでしょう。

まとめ

東関東支部の吹奏楽部は、各学校に個性があり非常に魅力的です。
吹奏楽コンクールだけでは図れないものがたくさんありますね。

コロナの影響で生で演奏を聴く機会は減ってしまいましたが、その分SNSなどで動画を公開する学校が増えました。
まずは、各学校のSNSをチェックし、ぜひ演奏を見て聴いてみてください。