新年の恒例行事として、長年にわたり開催されているウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート(以下、ウィーンフィルニューイヤーコンサート)。
TVでも毎年放送されているのもあって、楽しみにしているクラシック・ファンも多いのではないだろうか。
今回は2022年のコンサートについて、指揮者やプログラム、配信予定などを紹介する。

ウィーンフィルニューイヤーコンサートとは

ウィーンフィルニューイヤーコンサートの歴史は古い。元々は1939年12月31日に、オーストリアの指揮者クレメンス・クラウスがウィーン楽友協会大ホールでヨハン・シュトラウスの作品の演奏会を指揮したことがはじまりである。

1941年の第2回以降は毎年1月1日に開催され、TV中継によって世界的に知られるようになる。2002年には小澤征爾が日本人として初めて指揮者となり、国内で大きな話題になった。

演奏されるのはシュトラウス一家にゆかりのある作曲家の作品が中心で、新年らしくワルツ、ポルカ、マーチなど陽気で軽快な曲が多い。

【ウィーンフィル】2022年の指揮者はバレンボイム!

2022年の指揮者は、世界的巨匠ダニエル・バレンボイムだ。

アルゼンチン出身で、かのヴィルヘルム・フルトヴェングラーから天才と称えられたバレンボイムは、7歳にしてピアニストデビュー。ヨーロッパを中心に精力的に演奏活動を行い、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲を5回も録音したことでも知られている。

1966年には指揮者デビューを果たし、パリ管弦楽団、シカゴ交響楽団、ベルリン国立歌劇場などで音楽監督も務めた。ウィーンフィルニューイヤーコンサートにおいては、2009年と14年にも指揮を担当している。

2021年にはピアニストとして来日。リサイタルではベートーヴェンのピアノ・ソナタを演奏し、会場を沸かせたばかりである。

縁の深いウィーンフィルニューイヤーコンサートで、彼がどんなステージを披露してくれるのか楽しみだ。

2022年ウィーンフィルの開催場所や時間

2022年の開催場所や時間はどうなっているだろうか。有観客か無観客かにかかわらず、こちらは既に決まっているので紹介する。

開催場所

開催場所は例年どおり、オーストリアのウィーン楽友協会大ホールとなっている。

時間

開催時間は以下の通り。

2022年1月1日

現地時間11:15開演(日本時間19時15分)

2022年ウィーンフィルのプログラム

公式サイトにて2022年のニューイヤーコンサートプログラムが発表された。

パート1

ヨーゼフ・シュトラウス: 行進曲《フェニックス》 Op.105 *
ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ《フェニックスの翼》 Op.125
ヨーゼフ・シュトラウス: ポルカ・マズルカ《海の精》 Op.248 *
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世: ギャロップ《小さな広告家》 Op.4
ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ《朝の新聞》 Op.279
エドゥアルト・シュトラウス: ポルカ・シュネル《小さな年代史》 Op.128 *

パート2

ヨハン・シュトラウス2世: 歌劇《こうもり》序曲
ヨハン・シュトラウス2世: 《シャンパン・ポルカ》 Op.211
カール・ミヒャエル・ツィーラー: ワルツ《夜遊びする人》 Op.466 *
ヨハン・シュトラウス2世: 行進曲《ペルシャ》 Op.289
ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ《千夜一夜物語》 Op.346
エドゥアルト・シュトラウス: ポルカ《プラハへの挨拶》 Op.144
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世: Elves. Charakterstück *
ヨーゼフ・シュトラウス: ポルカ《ニンフたち》 Op.50 *
ヨーゼフ・シュトラウス : ワルツ《天体の音楽》 Op.235

*ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の新年コンサートでの初演

アンコール

本コンサートにはアンコールもあり、毎年3曲演奏される。

1曲目は毎年変わるが、ポルカが演奏されることが多い。そして、2曲目は「美しく青きドナウ」(作曲:ヨハン・シュトラウス2世)、3曲目は「ラデツキー行進曲」(作曲:ヨハン・シュトラウス1世)が恒例となっている。ラデツキー行進曲では毎年満員の観衆の大きな手拍子に会場が包まれ、高揚した雰囲気の中コンサートが終演する。

2022年ウィーンフィルはデジタル配信される?

2021年は新型コロナウイルス感染症の影響により、初めて無観客での開催となった。

2022年については未定だが、詳細が分かり次第ここに追記する。

まとめ

クラシックファンにとって、これがあってこその新年といえる本コンサート。バレンボイム指揮のもとでどんなパフォーマンスが披露されるのか、今から待ち遠しい方も多いだろう。

楽団と観客が一体となって作り出す新年の祝賀ムードを、今年こそは味わえるのを祈りたい。