音楽の授業や合唱コンクール、卒業式など、学校生活のさまざまな場面で合唱曲を歌った経験は誰しもあるはず。

ところで、あなたの思い出の合唱曲はなんですか?

「…そういえばあの歌のタイトルってなんだっけ?」
「今人気の合唱曲ってなんだろう?」

別に知らなくても問題ないけど、ちょっと気になりますよね。

そこで本記事では、2022年の月間検索数から見えた人気合唱曲をランキング形式でご紹介します!あなたの思い出の曲も入っているかもしれません。ぜひ懐かしみながらご覧ください。

案内人

  • 山吹あや幼少期からピアノ、中学校からサックス、高校から声楽を始め、地方国立大学教育学部音楽専攻へ進学。中学校では合唱部顧問を担当し、県大会を通過し関東大会に多数の出場経験がある。

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30位【聞こえる】


曲名

聞こえる

作詞

岩間芳樹

作曲

新実徳英

第58回NHK全国学校音楽コンクール(1991年)において、高校の部の課題曲として作られた楽曲です。

前半は天安門事件、ベルリンの壁崩壊、環境破壊など、この曲が作られた当時の不安な時代背景が語られています。後半では己の無力感や苛立ちを乗り越えて、自分には何ができるのかを問いかけ、未来へ歩み出したいという気持ちが力強く描かれています。

速度変化や転調が繰り返され、終盤にかけて畳み掛けるように盛り上がっていく楽曲です。

29位【平和の鐘】


曲名

平和の鐘

作詞

仲里幸広(ユキヒロ)

作曲

仲里幸広(ユキヒロ)

沖縄県出身のシンガーソングライターである仲里幸広が作詞・作曲を手がけた一曲。2000年の九州・沖縄サミットで紹介され、その後合唱用に編曲されました。

平和の尊さを訴える歌詞で、鐘が鳴り響いているような前奏と間奏が印象的です。沖縄の伝統や戦争に関する歌詞に琉球音階が効果的に用いられています。

爽やかな旋律と疾走感のあるテンポで反復を伴いながら盛り上がっていき、最後は力強く締めくくられます。

28位【手紙 〜拝啓 十五の君へ〜】


曲名

手紙 〜拝啓 十五の君へ〜

作詞

アンジェラ・アキ

作曲

アンジェラ・アキ

シンガーソングライターのアンジェラ・アキが作詞作曲を手掛けた楽曲で、誰もが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。多感な10代の気持ちを代弁する歌詞に多くの人が共感し、励まされましたよね。

1番は15歳の自分から大人になった自分への手紙、2番は大人の自分から15歳の頃の自分への返事になっており、語りかけるような美しく力強い旋律が魅力です。

27位【YELL(エール)】


曲名

YELL(エール)

作詞

水野良樹(いきものがかり)

作曲

水野良樹(いきものがかり)

第76回NHK全国学校音楽コンクール(2009年)において、中学校の部の課題曲として作られた楽曲です。

いきものがかりの水野良樹が作詞・作曲を手がけ、自身が中学生の頃に深く思い悩んだ経験をもとに制作したと語っています。

切なく儚げな旋律から始まり、メッセージ性の強い歌詞とともにサビへ向かってダイナミックに盛り上がっていきます。中学生の悩みや揺れる心に寄り添う歌詞と曲調が魅力で、卒業式の定番曲としても人気です。

26位【決意】


曲名

決意

作詞

片岡輝

作曲

鈴木憲夫

歴史作家の司馬遼太郎が書いたエッセイ「二十一世紀に生きる君たちへ」をもとに作られた合唱曲です。

アカペラのハーモニーから始まり、ゆったりとしたテンポのまま壮大な雰囲気で盛り上がっていきます。

優しさと厳しさを求め、平和を望む強い思いが込められたメッセージソングになっており、女声も男声も音域が広く厚みのあるサウンドが特徴的です。

25位【群青】


曲名

群青

作詞

福島県南相馬市立小高中学校平成24年度卒業生(構成・小田美樹)

作曲

小田美樹

東日本大震災で大きな被害を受けた福島県南相馬市立小高中学校の音楽教諭が、被災した生徒たちの想いを歌詞にまとめ、作曲した合唱曲です。信長貴富が編曲した楽譜が出版されたことで全国へ広がりました。

見上げる空は全国各地に避難した仲間ともつながっていることや、共に過ごした思い出、なにより再会を願う想いが込められています。

語りかけるような美しい旋律が特徴的で、後半では転調を伴うダイナミックな盛り上がりが感動を誘い、卒業式でも多く歌われています。

24位【結】


曲名

作詞

miwa

作曲

miwa

第83回NHK全国学校音楽コンクール(2016年)において、中学校の部の課題曲として作られた楽曲です。

シンガーソングライターのmiwaが作詞・作曲し、「大きな夢に向かって仲間と共にチャレンジしてみること」の素晴らしさを込めて作詞したと自身で語っています。

飾らないストレートな言葉で仲間との絆の大切さが描かれ、爽やかさの中にも力強さがある旋律が壮大に盛り上がっていきます。卒業ソングとしても多くの学校で歌われています。

23位【時を越えて】


曲名

時を越えて

作詞

栂野知子

作曲

栂野知子

作曲当時は中学校教師だった栂野知子は、この合唱曲は歌う人へのエールであると語っています。

悩んだり傷ついたりして成長していくことは必ず人生の宝物になる、というメッセージが込められており、卒業ソングや人生の応援ソングとして親しまれています。

揺れ動く心を表すように、旋律の反復や強弱の変化が効果的に使われているのが特徴的です。切なさや熱い想いが入り混じった旋律が、声部の掛け合いと共に終盤に向けて盛り上がっていくのが魅力的な楽曲です。

22位【時の旅人】


曲名

時の旅人

作詞

深田じゅんこ

作曲

橋本祥路

合唱コンクールの定番曲として長年人気のある楽曲です。

全体は曲想が大きく異なる4つの部分に分かれています。印象的な前奏からダイナミックなハーモニーで始まり、曲想と共にテンポや強弱がどんどん変化していくのがこの合唱曲の特徴であり魅力です。

声部の掛け合いで畳み掛けるように盛り上がったり、声部ごとに異なる旋律を重ねたりと、さまざまな音楽的要素が詰まっています。

21位【マイバラード】


曲名

マイバラード

作詞

松井孝夫

作曲

松井孝夫

親しみやすいメロディーと共感性の高い歌詞で、多くの中学校で長年歌われている合唱曲です。

作詞・作曲をした松井孝夫は、身体の不自由な人たちと一緒にボランティアサークルに参加しながら音楽活動をしていたときにこの歌が浮かんだとのこと。「みんな一人の人間として心を一つに歌うことができたらどんなに素敵なことか」という思いが込められています。

語りかけるような歌い出し、三連符の力強いユニゾンを経て、伸びやかな旋律へと盛り上がっていきます。

20位【believe】


曲名

believe

作詞

杉本竜一

作曲

杉本竜一

NHK「生きもの地球紀行」のエンディングテーマとして1998年に発表された楽曲。多くの作曲家や編曲家が合唱版にアレンジしています。

「信じることの大切さ」が描かれており、やさしく語りかけるように素直な想いを綴った歌詞は幅広い世代から愛され続けています。

親しみやすいメロディーと分かりやすいハーモニーが特徴で、同声二部合唱や混声三部合唱の導入曲としても人気です。

19位【輝くために】


曲名

輝くために

作詞

若松歓

作曲

若松歓

中学生向けの合唱曲として2005年に教育芸術社から出版されました。合唱コンクールや卒業式でもよく歌われていますね。

作詞・作曲をした若松歓は、「仲間と共に互いが輝けるために成長し、助け合えるような人生を歩んでいってほしい」というメッセージを込めて制作したと語っています。

男声の主旋律から男声と女声のかけ合いへと移り変わりながら盛り上がり、ミディアムテンポながら躍動感のある旋律が心地よい曲です。

18位【青い鳥】


曲名

青い鳥

作詞

安岡優(ゴスペラーズ)

作曲

北山陽一(ゴスペラーズ)

映画「うた魂♪」の主題歌として書き下ろされ、2008年にゴスペラーズがリリースした楽曲です。リリース後に合唱版に編曲され、多くの学校で歌われるようになりました。

タイトルにもなっている「青い鳥」は希望や幸福の象徴とされており、身近にある幸せに目を向けることや、出会いと別れの真理について表現しています。

しっとりとした歌い出しから次第に高揚し、厚みのあるハーモニーで迫力が増していくのが特徴です。

17位【ほらね】


曲名

ほらね

作詞

伊東恵司

作曲

松下耕

東日本大震災の被災者を歌で応援するための「歌おうNIPPONプロジェクト」から生まれた楽曲です。

作曲者の松下耕は、老若男女みんなが声を合わせて歌えるようにしたかったと語っており、どの世代にも親しみやすく歌いやすい合唱曲が誕生しました。すべての人に寄り添うあたたかい歌詞と、無理なく歌うことができる音域の旋律で、多くの人々に愛されています。

語りかける口調の歌詞で穏やかに始まり、終盤には転調を伴い盛大に楽曲が締めくくられます。

16位【旅立ちの時】


曲名

旅立ちの時

作詞

久石譲

作曲

富澤裕

長野パラリンピックのテーマソングとして制作され、もともとはピアノと弦楽合奏の演奏で発表されました。その後、歌詞を加えて編曲され、合唱曲としても親しまれるようになり、今では卒業式でも多く歌われています。

夢に向かって進む人への力強いメッセージが込められた歌詞が印象的ですよね。

旋律には日本的な音階が用いられており、ハーモニーの広がりが美しい壮大な楽曲です。

15位【旅立ちの日に】


曲名

旅立ちの日に

作詞

小嶋登

作曲

坂本浩美

1991年に埼玉県秩父市立影森中学校の教員によってつくられた楽曲。作曲家の松井孝夫が編曲をしたことで全国へと広まり、卒業ソングの定番として根強い人気を誇っています。

後半に進むにつれてテンポが速くなり、声部ごとのかけ合いで大きく盛り上がっていくのが特徴的です。

作曲者であり音楽教諭の坂本浩美は「自分を支えてくれたたくさんの人への感謝の気持ちを、すばらしい大空に響き渡るように、若々しく、力強く歌ってほしい」と語っています。

14位【あさがお】


曲名

あさがお

作詞

山崎朋子

作曲

山崎朋子

作曲家の山崎朋子が作詞・作曲を担当。自然で美しい旋律と日本語を大切にした合唱曲を数多く手がけている山崎氏らしい、全ての人に寄り添う楽曲です。

歌詞には「空に向かって伸びていくあさがおの花のようにまっすぐに生きていこう」というメッセージが込められています。

やさしく背中を押してくれるような歌詞と、あたたかく親しみやすい旋律が特徴的です。

13位【変わらないもの】


曲名

変わらないもの

作詞

山崎朋子

作曲

山崎朋子

中学校教諭であり作曲家の山崎朋子が自身の離任式のときに制作した楽曲です。「人との別れは寂しいけれど、何年経っても思い出は忘れることはない」という想いを少し明るい曲調で書いたと語っています。

前半はユニゾン、後半は三部合唱のハーモニーが美しく、サビ前にアクセントとスタッカートがついている旋律が特徴的です。

ストレートな言葉で表現している歌詞は多くの共感を呼び、卒業式の定番ソングになっています。

12位【はじまり】


曲名

はじまり

作詞

工藤直子

作曲

木下牧子

工藤直子の詩集「てつがくのライオン」に収められている「たくさんの心」の詩の一つ「はじまり」に、木下牧子が曲をつけた合唱曲です。

疾走感のある旋律と豊かなハーモニーで、人間のちっぽけな悩みなど意に介さぬように悠然と回り続ける地球のスケールの大きさを描いています。

厳かな雰囲気のアカペラから始まり、テンポアップしてダイナミックな雰囲気へと盛り上がっていきます。

11位【春に】


曲名

春に

作詞

谷川俊太郎

作曲

木下牧子

谷川俊太郎の詩に木下牧子が曲をつけて誕生した合唱曲。芽生えの季節である春と、中学生の内から溢れるエネルギーを表現した歌詞が特徴的で、なかでも「この気持ちはなんだろう」というフレーズは一度聴いたら忘れられないですよね。

春の息吹が身体にこみ上げてくる様子、矛盾するさまざまな感情、未来へのわくわく感を、細かく記された強弱記号と各声部のかけ合いで美しく表現しています。

10位【心の瞳】


曲名

心の瞳

作詞

荒木とよひさ

作曲

三木たかし

歌手の坂本九が最後にレコーディングした楽曲で、中学校の音楽教諭が合唱曲に編曲したことで全国に広がりました。

人と人との絆や愛することの尊さを描いた歌詞が共感を呼び、合唱曲としてはもちろん、さまざまなアーティストがカバーするなど多くの人に長年愛されています。

滝口亮介や梅垣達志など多くの音楽家によって合唱曲に編曲されていますが、現在は横山潤子が編曲したものがよく歌われています。しっとりと美しい旋律から終盤の転調で一気に盛り上がり、最後はハミングのハーモニーできれいに終わります。

9位【絆】


曲名

作詞

山崎朋子

作曲

山崎朋子

卒業シーズンに多くの学校で歌われている合唱曲。友達との絆に焦点が当てられた歌詞で、一緒に過ごした日々の思い出や、いつまでも固い友情は変わらないという決意がストレートな言葉で表現されています。

語りかけるような旋律から始まり、強い想いを伝えるように次第に盛り上がっていきます。全体の構成もわかりやすく、無理なく歌える音域なので取り組みやすい楽曲としても人気です。

8位【信じる】


曲名

信じる

作詞

谷川俊太郎

作曲

松下耕

第71回NHK全国学校音楽コンクール(2004年)において、中学校の部の課題曲として作られました。

「歌う人それぞれが信じ合い、祈りあえるような曲を目指した」と作曲者の松下耕は語っています。

穏やかに語りかけるような冒頭部分、劇的に曲調が変化し緊迫感のある中間部分、盛大に堂々と歌い上げる終末部分と、各場面で表情が大きく変化するのが魅力的な合唱曲です。

7位【明日へ】


曲名

明日へ

作詞

富岡博志

作曲

富岡博志

中学校教諭であり作曲家だった富岡博志が、多感な時代を生きる中学生のために作詞・作曲した合唱曲です。夢や希望を抱いて前向きな気持ちで強く生きてほしいという願いが込められています。

前半部分はシンコペーションを用いた力強く疾走感のある旋律が特徴的。後半部分はのびやかで流れるような旋律と厚いハーモニーが特徴的で、前半部分との対比が鮮やかな楽曲です。

6位【大切なもの】


曲名

大切なもの

作詞

山崎朋子

作曲

山崎朋子

わかりやすい素直な言葉で書かれた歌詞と歌いやすい旋律で、小学生から大人まで幅広い年代の人たちに愛されている楽曲です。

作詞・作曲をした山崎朋子は、「日々の中で見失いがちな大切なものを思い出してほしい」と語っています。

ユニゾンで始まり、女声と男声のかけ合いから三部合唱のハーモニーへと盛り上がっていきます。卒業ソングとしてはもちろん、合唱の導入曲としても大変人気です。

5位【証】


曲名

作詞

山村隆太(flumpool)

作曲

阪井一生

第78回NHK全国学校音楽コンクール(2011年)において、中学校の部の課題曲として作られました。

flumpoolの山村隆太が作詞を担当し、阪井一生が作曲。仲間の大切さを描いた歌詞とビート感のある旋律で中学生から根強い人気を獲得しています。

歌い出しは繊細で美しい旋律が女声のみで歌われ、男声が加わることで一気に厚みが増し、終盤には転調し畳み掛けるようにダイナミックな曲調へと変化し、最後はゆったりときれいなハーモニーで締めくくられます。

4位【ヒカリ】


曲名

ヒカリ

作詞

瀬戸沙織

作曲

松下耕

NHK全国学校音楽コンクールの第70回記念として行われた一般課題曲応募で、優秀作品となった瀬戸沙織さんの詞に、作曲家の松下耕が曲をつけて生まれた一曲。

冒頭は前奏がなくフォルテで歌い出し、訴えかけるような強いインパクトで始まります。その後は4分の4拍子から8分の6拍子へと変化し、流れるように楽曲が進んでいきます。

前半部分は短調で孤独や不安が描かれており、長調へ向かう転調は希望のヒカリを取り戻すように鮮やかに盛り上がっていくのが特徴的な楽曲です。

3位【虹】


曲名

作詞

森山直太朗

作曲

森山直太朗

第73回NHK全国学校音楽コンクール(2006年)において、中学校の部の課題曲として作られました。

作詞を担当した森山直太朗は、「出会いと別れは同義語であって、出会った瞬間から別れてしまうまでの時間の中でどんな付き合いができるか、」という思いを込めたと語っています。

儚く美しい曲調で、主旋律と副旋律の入れ替わりが多く、どの声部にも見せ場がたくさんあります。さらに終盤には一番の盛り上がりのあとにソプラノと男声のソロパートが登場するのも大きな魅力の1つです。

2位【あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~】


曲名

あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~

作詞

筒井雅子

作曲

筒井雅子

混声のための合唱組曲「時の女神」の中の最終曲で、旅立ちや人との繋がりが描かれていることから卒業式にもよく歌われる合唱曲です。

葛藤や後悔の気持ちも飾らずストレートな言葉で書かれた歌詞が共感を呼び、中学生に根強い人気を誇っています。

語りかけるような前半部分からシンコペーションのリズムにのって歌う後半部分へと盛り上がり、さらに転調を伴い高揚していき、盛大なハーモニーで締めくくられます。

1位【cosmos】


曲名

cosmos

作詞

ミマス(アクアマリン)

作曲

ミマス(アクアマリン)

ヴォーカルユニットであるアクアマリンの楽曲で、作曲家の富澤裕が合唱曲に編曲したことで注目を集めました。

宇宙や生命がテーマで、哲学的で壮大な歌詞の世界観と曲想がマッチしているのが魅力です。それでいて旋律は歌いやすく構成もわかりやすいため、多くの学校で歌われています。

やさしく語りかけるように始まり、全てをあたたかく包み込むように盛り上がっていき、最後には転調して盛大に締めくくられます。

まとめ

2022年最新情報を基に人気合唱曲を30曲紹介しました。気になった曲や懐かしいと思った曲はいくつありましたか?

いくつになっても覚えていて、当時の感動が蘇るのが合唱曲です。ぜひ本記事をきっかけに、思い出の1ページを振り返ってみてくださいね。