東北地方で開催される東北青少年音楽コンクールは、未就学児からチャレンジできるピアノコンクールです。

予選会では音楽祭を同時開催したり、指導力を称えるためにピアノ講師に優秀指導者賞を贈呈するなど、ピアノに関わる多くの人を喜ばせてくれるコンクールでもあります。

そこで今回は、東北青少年音楽コンクールの概要と、2023年に開催される第32回東北青少年音楽コンクールの詳細についてご紹介いたします。

東北青少年音楽コンクールとは?

画像引用:コンサートホール| 日立システムズホール仙台

東北青少年音楽コンクールは、NPO法人東北青少年音楽コンクール委員会が主催するコンクールで、東北6県出身者または在住の音楽を愛好する人を対象としています。

コースは、リトルピアニストコースとピアノコースの2つ。予選会では年齢を問わずソロ部門・連弾部門に分かれて日ごろの練習の成果を発表できる『プリエ音楽祭』が同時開催され、コンクール予選と音楽祭両方に参加することができます。どちらも審査員の先生から講評をもらえるため、今後の励みになると大好評です。

ピアノ講師に対する課題曲セミナーや講師特別賞が設けられていることからも、ピアノを愛する全員がステップアップできる仕組みが整っているコンクールと言えるでしょう。

大会のレベル

それぞれのコースの課題曲を見てみると、技術より音楽性が問われているように思えます。全曲暗譜であることから、ピアノコースではハイレベルな展開となるでしょう。

しかし、未就学児から参加できて予選会の定員も多いことから、音楽性向上のためのコンクール初チャレンジの場としてぴったりのコンクールとも言えます。

2022年・第31回大会の結果

2022年に開催された第31回東北青少年音楽コンクール本選では、2つの部門でそれぞれ下記2名が最優秀賞を受賞しました。

東北青少年音楽コンクール本選会
最優秀賞 松岡直志(秋田地区)

全東北リトルピアニストコース本選会
最優秀賞 渡邊采音(福島地区)

2023年には第32回大会が開催!

今年は、第32回東北青少年音楽コンクールが開催されます!
詳しい流れや日程について見ていきましょう。

第32回東北青少年音楽コンクールの流れと審査部門

大会の流れ

東北青少年音楽コンクールは、2023年4月現在で中学2年生までのリトルピアニストコースと、ピアノコースとに分かれて進んでいきます。

どちらも東北地方各地で予選会が開催され、予選会を通過した人は本選会へと進む流れとなっています。

審査部門

第32回東北青少年音楽コンクールの審査部門は以下のように分かれています。

リトルピアニストAコース:上限中学2年生
リトルピアニストBコース:上限小学6年生
リトルピアニストCコース:上限小学4年生
リトルピアニストDコース:上限小学2年生
リトルピアニストEコース:上限未就学時
ピアノAコース:1994年生まれ以降の方
ピアノBコース:上限高校3年生
ピアノCコース:上限中学3年生

また、各地の予選会では、順位を競うわけではなく年齢制限もない『プリエピアノ音楽祭』が同時開催されます。こちらは、ソロA部門・ソロB部門・連弾部門に分かれています。

第32回東北青少年音楽コンクールの日程と会場

5月7日~6月11日の間で各地区にて予選会が開催されます。
本選の日程は以下の通りです。

【ピアノコース】
2023年8月1日(火)日立システムズホール仙台 コンサートホール

【リトルピアニストコース】
2023年8月2日(水)日立システムズホール仙台 コンサートホール

第32回東北青少年音楽コンクールのチケット情報

本年度の本選会は残念ながら一般入場は不可で、参加者とその関係者のみの入場となっています。

2023年11月4日(土)には第32回入賞者記念演奏会が仙台宮城野区文化センターコンサートホールで開催されるとのこと。詳細についてはまだ決まっていないようなので、随時公式サイトをチェックしてみてくださいね。

まとめ

ピアノを楽しむ老若男女の笑顔が溢れてきそうな東北青少年音楽コンクール。聴きに行くよりも参加してみたくなりますね。

昨年12月には、本コンクールを長年支えてきた理事長の渡辺義昭氏と、長く審査員長を務めてきたピアニストの大泉勉氏が逝去されたそうです。
お二人の音楽への愛と情熱は次世代に引き継がれ、これからもコンクールが育っていくことを願ってやみません。