楽器は言うまでもなく、音楽教育にも定評のあるヤマハが主催する「ヤマハジュニアピアノコンクール」。現在の方式は2016年からと歴史こそ浅いものの、音楽会での重要性が年々高まってるイベントです。

今回は同コンクールについて、概要や日程、課題曲などをお伝えします。

ヤマハジュニアピアノコンクールとは

ヤマハは、さまざまなジャンルにおいて音楽に携わる人材育成を目指しており、子供の頃から作曲に親しむ「ジュニアオリジナルコンサート(JOC)」や、現在も音楽業界で活躍する作曲家・演奏家を数多く生み出した「ヤマハエレクトーンコンクール」などを開催しています。

ピアノコンクールもその一環なのですが、以前は各楽器店が独自に催していました。この方式が変わったのは2016年。満15歳以下のピアノ学習者を対象に、全国統一の「ヤマハジュニアピアノコンクール」が開催されることになりました。

2022年には第7回として、以下の2部門が執り行われます。

ジュニア部門

ジュニア部門は、A部門(満8歳以下)、B部門(満10歳以下)、C部門(満12歳以下)、D部門(満15歳以下)の4つに分かれています。

各ステージで課題曲と自選曲を演奏するほか、A部門を除くグランドファイナル出場者には課題編曲が義務付けられています。自分で編曲するスキルも問われるわけですね。

そして、各部門のグランドファイナル1~3位受賞者には、世界的ピアニストなど憧れの演奏家による特別レッスン受講の機会が与えられます。

ユース部門

若き演奏家の発掘と、演奏家としての成長支援を目的に展開されるのがユース部門。対象は満18歳以下です。

入賞者にはヤマハ主催のコンサートへの出演機会や、国内外ピアノマスタークラスへの参加機会、最高峰のヤマハピアノで練習する機会など、さまざまな特典が与えられます。

2021年に始まったばかりですが、要注目の部門です。以下に受賞者インタビュー記事を掲載しておきますので、こちらもぜひお読みください。

【第6回ヤマハジュニアピアノコンクール/ユース部門 受賞者インタヴュー】

ヤマハジュニアピアノコンクール│選考の流れ

ヤマハジュニアピアノコンクールはどのような流れで選考されるのか見ていきましょう。

ジュニア部門

一次選考:ヤマハ特約楽器店に在籍している方は、そこから推薦・選出を受けると二次選考に進むことができます。
ヤマハでは習っていないけれどコンクールに参加したいという方は、映像審査で個人エントリーして、審査を通過すると二次選考に進むことができます。

二次選考:二次選考は映像審査となります。二次選考通過者がセミファイナル⇒グランドファイナルへと進んでいくことになります。

ユース部門

コンクール参加希望者はまず応募映像により審査されます。
審査通過者はセミファイナル⇒グランドファイナルへと進んでいくことになります。

ヤマハジュニアピアノコンクールの日程

次に、コンクールの日程を見ていきましょう。

ジュニア部門

審査

エリア

日程

会場

一次審査

ヤマハ特約楽器店から推薦・選出

個人エントリー

2022年1月11日(火)10:00開始~1月21日(金)17:00終了

二次審査

提出期限未記載、2022年4月中旬ごろ結果発表

セミファイナル

北海道エリア

2022/6/5(日)

札幌サンプラザ コンサートホール

東北エリア

2022/5/28(土)

名取市文化会館 中ホール

首都圏関東エリア

A部門/C部門 2022/6/11(土)

ヤマハホール

B部門/D部門 2022/6/12(日)

ヤマハホール

東海エリア

A部門/C部門 2022/6/11(土)

三井住友海上 しらかわホール

B部門/D部門 2022/6/12(日)

三井住友海上 しらかわホール

大阪エリア

A部門/C部門 2022/6/4(土)

住友生命 いずみホール

B部門/D部門 2022/6/5(日)

住友生命 いずみホール

九州エリア

2022/5/28(土)

北九州市立 響ホール

グランドファイナル

A部門/C部門 2022/7/27(水)

ヤマハホール

B部門/D部門 2022/7/28(木)

ヤマハホール

ジュニア部門:エントリー・一次選考(映像審査)の注意点

ヤマハ特約楽器店からの推薦・選出については、所属の特約店スタッフや担当の先生に相談してみてください。

個人エントリーの方は、2022年1月11日(火)10:00から1月21日(金)17:00の間にエントリーしましょう。

*その他の注意事項については、下記公式サイトをチェックしてください

ヤマハジュニアピアノコンクール公式サイト

ユース部門

審査

プロセス

日程

会場

エントリー

応募期間

2022/2/1(火)10:00開始~2/28(月)17:00終了(日本時間)

結果発表

2022/3/31(木)

セミファイナル

2022/6/18(土)

ヤマハホール

2022/6/19(日)

ヤマハホール

グランドファイナル

2022/7/29(金)

ヤマハホール

ユース部門:エントリー・一次選考(映像審査)の注意点

ユース部門については、特約楽器店からの推薦・選出はなく、オンラインでのエントリーのみとなっています。

応募期間は、2022年2月1日10:00から2月28日17:00まで。結果は2022年3月3日に発表されます。

なお、映像審査においては動画の撮影について注意事項がたくさんあるため、公式サイトの応募要項を念入りに確認してください。

ヤマハジュニアピアノコンクールの演奏曲

ここからは、コンクールの演奏曲を紹介します。

*ただし、詳細は公式サイトを要確認

ジュニア部門

ジュニア部門の演奏曲は、課題曲と自選曲の2つのカテゴリーに分かれています。

課題曲はバロックやロマン派など、各部門で指定された楽曲群から選択。自選曲はジャンルに制限を設けず、自分の好きな曲を選択します(自作曲は不可)。

編曲も可能ですが、その場合は著作権の都合上、編曲許可申請が必要なケースもあるため注意しましょう。編曲についてはこちらのページをご確認ください。

各ステージごとの曲目は次の通り。

二次選考(映像審査)

部門

課題曲(バロック様式)

A部門

G.P.テレマン ジーグ ト長調

C.ネーフェ カンツォネッタ ハ長調

L.モーツァルト メヌエット ニ短調

B部門

J.S.バッハ インヴェンション 第8番 ヘ長調 BWV779

J.S.バッハ フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV813より メヌエット(Menuet Ⅰ)

J.K.F.フィッシャー シャコンヌ イ短調

C部門

J.S.バッハ フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814よりアルマンド

G.F.ヘンデル ソナタ ハ長調

F.クープラン クラヴサン曲集 第3巻 第17組曲より小さな風車

D部門

J.S.バッハ パルティータ 第5番 ト長調 BWV829よりプレリュード

D.スカルラッティ ソナタ ロ短調 K.27/L.449

J.B.リュリ やさしいうた

セミファイナル

部門

課題曲(ロマン派様式)

A部門

F.ブルクミュラー 25の練習曲 Op.100より第12曲「別れ」(Op.100-12)

G.ランゲ ミモザ Op.243より第4曲「刈り入れ時」(Op.243-4)

F.べール スペインのうた

B部門

R.シューマン こどものためのアルバム Op.68より第12曲「サンタクロース」(Op.68-12)

 

P.I.チャイコフスキー  こどものためのアルバム Op.39より第21曲「甘い夢」(Op.39-21)

R.グリエール こどものための12の小品 Op.31より第7曲「ロマンス」(Op.31-7)、第9曲「マズルカ」(Op.31-9)

★2曲とも演奏すること

 

C部門

F.メンデルスゾーン 無言歌集 第4巻 Op.53より第3曲(Op.53-3)

F.ショパン ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2

F.シューベルト 2つのスケルツォ D593より第1曲(D593-1)

D部門

P.I.チャイコフスキー 『四季』 Op.37bisより 8月「とり入れ」

F.ショパン ノクターン ト短調 Op.15-3

F.リスト 巡礼の年 第1年『スイス』 S.160より第4曲「泉のほとりで」

グランドファイナル

部門

課題曲(古典派様式)

課題編曲

A部門

J.A.アンドレ ソナチネ ハ長調 Op.34-1全楽章

 

なし

L.v.ベートーヴェン ソナチネ ヘ長調 Anh.5全楽章

W.A.モーツァルト ロンド ヘ長調 KV15hh

B部門

F.J.ハイドン 6つのやさしい変奏曲 ハ長調 Hob.XVII/5

F.レハール 「メリー・ウィドウ」よりワルツ

A.ディアベリ ソナチネ ハ長調 Op.151-4より第2楽章 序奏とロンド

A. ヴィヴァルディ 協奏曲 第1番 ホ長調 RV269 「春」

L.v.ベートーヴェン ソナタ ト短調 Op.49-1より第1楽章

アメリカ民謡 茶色のこびん(Little Brown Jug)

C部門

F.クーラウ ソナチネ イ長調 Op.60-2より第2楽章 ロッシーニの主題による変奏曲(イ短調)

B.スメタナ 「わが祖国」よりヴルタヴァ(モルダウ)

L.v.ベートーヴェン ソナタ ト長調 Op.14-2より第1楽章

P.I.チャイコフスキー バレエ組曲「くるみ割り人形」より花のワルツ

W.A.モーツァルト ソナタ ヘ長調 KV332(300k) より第3楽章

ポーランド民謡 クラリネット・ポルカ(Polka Dziadek)

 

D部門

F.J.ハイドン ソナタ ハ長調 Hob.XVI/50より第1楽章

G.ビゼー 歌劇「カルメン」より

L.v.ベートーヴェン ソナタ ホ短調 Op.90より第2楽章

G.ホルスト 組曲「惑星」より

W.A.モーツァルト 幻想曲 ニ短調 KV397

マルグリット・モノ― 愛の讃歌(Hymne à l’amour)

ユース部門

ユース部門の課題曲は指定範囲が狭い分、演奏者ごとの能力がハッキリしやすくなっています。各ステージごとの課題曲は次の通り。

エントリー・一次選考(映像審査)

次の(a)と(b)を続けて演奏。

(a)

J.S.Bacgの平均律クラヴィーア曲集から1曲

プレリュード・フーガとも演奏

(b)

Chopinの練習曲(Op.10、Op.25)から2曲

※練習曲 Op.10-3、Op.10-6、Op.10-9、Op.25-2、Op.25-7は除く

セミファイナル

次の(a)と(b)を20~25分にまとめて演奏。
※曲間は演奏時間に含まない
※繰り返しは自由

(a)

Liszt、Debussy、Rachmaninoff、Scriabin、Prokofieff、Szymanowskiの練習曲から1曲以上選ぶ

(b)

任意の作品を1曲以上演奏

グランドファイナル

45分程度のリサイタルプログラムを演奏。
※プログラム構成も審査の対象となる
※曲間は演奏時間に含まない
※繰り返しは自由

条件1

任意の作品を1曲以上

条件2

Haydn、Mozart、Beethoven、Schubertのソナタから任意の1曲(全楽章)を必ず含む構成

詳細については下記をご確認ください。

第7回ヤマハジュニアピアノコンクール応募要項:ユース部門

ヤマハジュニアピアノコンクールの結果

コンクールの結果については、公式から発表され次第、当サイトでもお伝えします。

コンクール詳細と申し込みは公式サイトをチェック!

コンクールの詳細や申し込み方法については、本記事だけでなく、公式サイトも必ずご確認いただくようお願いいたします。

ヤマハジュニアピアノコンクール公式サイト

まとめ

コンクールへの参加は、日頃の練習のモチベーションを高めてくれますし、成長の大きな機会にもなります。ピアノを習っている方にとって、非常に意義の深いイベントです。

また観衆としては、子供たちが生き生きと演奏する晴れの姿が見られそうで楽しみですね。ぜひ応援に足を運んでみてください。