ピアノが大好きでたまらないアマチュアピアニストのためのコンクールは、実はけっこうな数が存在します。プロやプロ志望者の方向けの大会ばかりではないということです。

今回は、そんなアマチュア向けコンクールの中でもトップレベルを誇る「国際アマチュアピアノコンクール」を取り上げ、概要や2023年大会の日程・会場といった詳細情報を紹介します。

国際アマチュアピアノコンクールとは?

国際アマチュアピアノコンクールは、1996年に前身の日本アマチュアピアノコンクールとしてはじまり、2006年から名称が変更され現在に至ります。「アマコン」の愛称で親しまれています。

アマチュア向けなだけあって、音楽高校や音楽大学といった専門教育機関で学んでいる方や、過去に学んでいた方は出場できません。

コロナ禍の期間中にも中止せず開催を続けてきたアマコンは、アマチュアピアニストにとって貴重な演奏披露の場、自身の演奏を評価してもらう場として愛され続けています。

国際アマチュアピアノコンクール
公式サイト

大会のレベル

国際アマチュアピアノコンクールは、開催当初より参加者の多さとレベルの高さで知られています。アマチュア対象とはいえ、本選に進むには相当のレベルが必要となります。

2022年大会の結果と主な入賞者

A部門

1位

浅野 稔子

2位

藤本 若菜

3位

大塚 慎二郎

戸谷 博子

B部門

1位

桐明 しおり

2位

佐藤 麻里

3位

藤澤 龍太郎

シニア部門

最優秀賞

南郷 眞弓

優秀賞

中嶋 聡

奨励賞

村田 範子

奨励賞

永田 行代

奨励賞

金子 裕子

B部門第1位 桐明しおりさんの演奏動画
https://www.youtube.com/watch?v=m4ftXTl0C50

国際アマチュアピアノコンクールは2023年も開催!

国際アマチュアピアノコンクールは、2023年にも開催されます。詳しい情報は以下の通り。

審査部門

審査部門は以下の3種類です。

A部門

2023年4月2日現在満18歳以上

前年度A部門第1位受賞者は応募できない

*第2次予選のみ課題曲

B部門

2023年4月2日現在満18歳以上

前年度B部門第1位受賞者は応募できない

*すべて自由曲

シニア部門

2023年4月2日現在満55歳以上の方

前年度 シニア部門最優秀賞受賞者は応募できない

共通の条件は、アマチュアであることです。ただし、18歳以降に音楽の専門教育機関で現在学んでいるか、 過去に学んだ方は除きます。

大会の流れ

【A・B部門】
第1次予選→第2次予選→本選

【シニア部門】
本選のみ

国際アマチュアピアノコンクール2023の日程と会場

本選会場 紀尾井ホール
(東京都千代田区)

A・B部門

第1次予選 

2023年8月19日(土)、20日(日)

杉並公会堂小ホール

第2次予選 

2023年8月26日(土)、27日(日) 

杉並公会堂小ホール

本選

2023年9月16日 (土) 

紀尾井ホール 

シニア部門

本選

2023年8月19日 (土)、20日(日)

紀杉並公会堂小ホール 

国際アマチュアピアノコンクール2023の課題曲

A部門

第1次予選 

自由曲 演奏時間3分以上5分以内

第2次予選 

①課題曲 J.S.バッハ 平均律 より3声以上のフーガ(第1巻第 10番 (2声)を除く)

②自由曲 演奏時間8分以上10分以内

 

①→②の順に演奏

本選

自由曲 演奏時間10分以上14分以内

B部門

第1次予選 

自由曲 演奏時間3分以上5分以内

第2次予選 

自由曲 演奏時間6分以上8分以内

本選

自由曲 演奏時間8分以上12分以内

シニア部門

本選

自由曲 演奏時間2分以上6分以内

国際アマチュアピアノコンクール2023の結果

コンクールの結果は、詳細が分かり次第本サイトにて紹介予定です。

国際アマチュアピアノコンクール2023のチケット情報

A・B部門の本選についてはチケット情報が発表されています。

日時:2023年9月16日(土) 開演:10時15分(予定)
場所:紀尾井ホール(東京)
料金:全席指定 1,500円
購入方法:紀尾井ホールウェブチケットのサイトをご確認下さい。

第1次予選、第2次予選やシニア部門のチケットについてはまだ詳細が出ていません。興味のある方は、入場の可否を含め公式サイトを確認または直接問い合わせてみてください。

まとめ

アマチュアのピアノ愛好家にとって、国際アマチュアピアノコンクールは、演奏技術向上の励みや腕試しなど、さまざまな目的をもって参加できる魅力的な大会です。

出場者の皆さんが悔いなく実力を発揮できることを願いつつ、今年はどんな素晴らしい演奏が聴けるのか、今から楽しみにしておきたいですね。