ボイトレに興味があるけどレッスンの値段が気になる……というボイトレ挑戦者のために、平均相場額や、大手と個人教室のメリットデメリットをそれぞれ詳しくご紹介します!

入会金やレッスン料についてはもちろん、教室選びで失敗しないためのチェックポイントも詳しく解説しているので、ボイトレ教室探しをしている方は必見です。

費用を安く抑えることよりも重視すべき大事なことについても説明しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

案内人

  • 橋本麻理香ボイトレ講師として、より実践的なトレーニングでその方に合わせたマイクの使い方やメンタル部分の丁寧なフォローを得意とする。また「相手に伝わる話し方、声の出し方」のコーチングを専門に行いながら、13年間演劇にたずさわる。

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ボイトレ教室の値段相場(東京を例に)

ボイトレの値段は月額制や1レッスンごとの料金、回数などにより変わってきます。

今回は、大手から個人経営まで多様なボイトレ教室が存在している東京を例に、レッスン料金などの相場を紹介していきます。

①入会金

教室によって値段は変わりますが、相場は10,000円前後です。

ただ、キャンペーン期間中や体験レッスンを受講すれば無料・半額になる教室もあるので、費用を安く抑えたい方は事前にチェックしておくとよいでしょう。

②レッスン料

レッスン料金の設定は選ぶ内容によって異なります。

  1. 「月額制」or「1レッスンごとの設定」
  2. 「マンツーマン」or「グループレッスン」

いくつかの大手教室の料金をピックアップし、算出した相場料金は以下の通りです。

月額制の場合

【60分レッスンの相場】

月あたりのレッスン回数

マンツーマン

グループレッスン

2回

12,000円/月


10,000円/月


4回

22,000円/月


18,000円/月

※レッスン時間は「30分」「45分」「55分」のものは「60分」に換算し、相場を算出しました。

チェックポイント

  • 月のレッスン回数が多い方が割安になる
  • 有名講師がいると料金が高めに設定されている

1レッスンごとに料金がかかるシステムの場合

【60分レッスンの相場】

マンツーマン

グループレッスン

1回 6,000円/1回

1回  4,000円/1回

※2024年11月現在(ライター調べ)

コロナ禍以降は、マンツーマンレッスンのみの教室が増えましたね。ただ、やはりグループレッスンの方が安いので、費用を抑えたい方は初めからグループ対応可能な教室を探すとよいでしょう。

③ほかに発生しうる料金

ボイトレ教室には、レッスン料金や入会金の他にも費用のかかる場合があります。以下に3つ説明しますので、契約する前に必ず確認してくださいね。

発表会やイベント参加費用

ボイトレ教室に通う方にとって、発表会やイベントはモチベーションアップになり、ぐんと歌唱力が上達する機会です。

任意参加の教室がほとんどですが、参加費用は1,000〜5,000円が相場です。

スタジオレンタル費用

プロを目指す方は、デモ音源の制作が必要となる場合があります。その際、自分の歌をレコーディングできるボイトレ教室では、スタジオ使用料や機材レンタル料が発生します。ただ、大手の中にはこれらの料金が無料の教室もありますので、プロを目指す方はとくに契約前に確認してくださいね。

ボイトレ教室は値段が安いだけで選んではダメ!

費用を安く抑えたいという気持ちは誰しもがもっています。しかし、自分の目的に合っていない安いだけが特徴のレッスンを受け、歌唱力がアップできなかったとしたら元も子もありません。

値段のほかにも重視すべきポイントがいくつかあります。ボイトレ教室選びで失敗しないためにしっかりチェックしておきましょう。

大手か個人か

ボイトレ教室には大きく分けて「複数校舎を展開している大手」と、「地域に密着した個人教室」の2種類あります。

どちらにもメリットとデメリットがあるため、自分に合っている方を選びましょう。


メリット

デメリット

大手の教室

・教室数が多く通いやすい

・立地が良い

・講師の質が安定している

・講師と相性が悪かったら変更可能な場合が多い

・個人経営に比べ費用がやや高め

・体験で受講した講師が担当しない場合がある

個人の教室

・毎回必ず同じ講師のレッスンが受けられる

・時間変更など要望を受け入れてもらいやすい

・講師との相性が悪かった場合は退会するしかない

・講師の力量の差がある

・駅から離れている場合が多い

講師との相性

歌唱力を上達させるためのボイトレでは、講師との相性は非常に大事です。講師が異性だと恥ずかしいと思う方も少なくありません。また、体や喉、口などの構造的な理論から教えてくれる講師もいれば、感覚的に教えてくれる講師もいます。気になる教室があれば講師のプロフィールをチェックするのはもちろん、自分がどのように指導してほしいのかもはっきりさせておくとよいでしょう。

教室の立地

継続するためにも、ボイトレ教室の立地は大切です。無理なく通い続けられる場所かどうかもしっかり考慮しましょう。

一度ボイトレを習ったからといって歌がうまくなるのではなく、継続してトレーニングすることが上達のカギです。通いにくい立地だと、どんなに良い講師とレッスン内容だったとしても途中でやめてしまう確率が高くなります。思った以上に教室の立地は重要なので、しっかりとシミュレーションしてみてくださいね。

教室に通う目的

ボイトレ教室の中には、メジャーデビューしたいなどの「プロを目指す人向け」と、カラオケがうまくなりたいなどの「趣味向け」などがあります。さらには「話し方がうまくなる」「滑舌が良くなる」ことを目的とした話し方教室もあり、目的別に細分化されているのがボイトレ教室の良いところです。

そのため、まずは自分のボイトレ教室に通う目的を明確にすることが大事。「思っていたのと違う……」とならないように、目的に合った教室を探してくださいね。

まとめ

ボイトレ教室選びでは、値段以外にも注目するポイントがいくつもあります。まずは、自分の目的を明確にし、それに合った最適な教室を見つけ、費用を抑えられるポイントを考えましょう。

何事も初めては色々と緊張するものです。しかし、新たな一歩を踏み出した先にしか見えない景色もあります。自己流ではなく、ボイトレ教室に通うようになると、歌がグンと上手になるのを実感できるはずです。今回紹介したチェックポイントを参考に、自分に合った教室を見つけてくださいね。