【松岡茉優、松坂桃李ら登壇】映画「蜜蜂と遠雷」完成披露イベント 

2019/10/04
メディア

映画「蜜蜂と遠雷」完成披露試写会

2019年9月16日、東京都内で映画「蜜蜂と遠雷」(10月4日公開)の完成披露イベントが開催されました。
映画「蜜蜂と遠雷」は、2017年に史上初となる直木賞と本屋大賞のW受賞を果たした恩田陸氏の小説「蜜蜂と遠雷」を実写化した映画です。
自身の生い立ちや環境、音楽に対する想いなど、4人のピアニストたちがそれぞれの視点から繰り広げる心の成長と葛藤を描写した大傑作で、公開前から大きな話題を呼んでいます。
完成披露イベントには主要キャストの松岡茉優さん、松坂桃李さん、森崎ウィンさん、鈴鹿央士さん、そして石川慶監督が登壇。映画にまつわるエピソードを語りました。

 

豪華キャスト陣による完成披露トーク

まずは5人から一言ずつ挨拶。

松岡茉優(栄伝亜夜)
将来を嘱望されていた天才少女で、母親の死をきっかけに一度表舞台から消え、今回のコンクールに再起を賭ける『栄伝亜夜』を演じた松岡茉優さんは、「今作は本当に言葉では言い表せないほど素晴らしい原作の実写映像化ということで我々にとって”挑戦”というよりも”戦い”のような映画でした。ついに完成して今日という日を無事迎えられて皆様にこれから観ていただけることが嬉しくてなりません」と語りました。

原作者の恩田陸氏が映画を観て絶賛の声を寄せていたことについての手応えについて尋ねられると、「本が好きな方が読んでも、本を読んだというより”読書体験”に近い、音が頭に鳴り響くような素晴らしい本」と原作への想いを語り、「主演を栄伝亜夜に置くと決め、さらに若手女優がたくさんいるなかで私にご指名をいただきまして映画が完成いたしました。奇跡の連続で私のところまで届いたからには、恩田先生が納得していただけるような作品に必ずしなくてはいけないと、お話をいただいた時に強く決意いたしました」と話しました。
さらに、「クラシック映画というカテゴリなんですけれど、音楽が好きな方は楽しめる楽曲が多くございますので、日本映画離れした、そしてクラシック映画とは思えない新しい音楽映画ができたかなという自信があります」と話し、会場の期待が高まりました。

鈴鹿央士(風間塵)
養蜂家の息子で正規の音楽教育を受けておらず、自宅にピアノすらなかったなか、いまは亡き著名なピアニストからコンクールに送り込まれた謎の少年『風間塵』を演じる新人の鈴鹿央士さんは、「こんなにたくさんのフラッシュをたかれるのは人生初なのでちょっとまぶしいのですが・・・」と場を和ませながら、「一般の方に映画を観てもらうのは初めてで、すごく楽しみな気持ちもあるんですけど、どう受け取られるかという緊張もありながら、すごくワクワクしています」と複雑な気持ちをのぞかせました。

鈴鹿さんは「映画という現場が初めてだったのですが、皆さんもスタッフさんも温かく迎えてくださって、本当に居心地のいい空間だったなあと」と振り返りながら、「皆さん和気あいあいとは、していないですけど・・・」と言い出して、先輩の松岡さん、松坂さんがしっかりフォローするという場面もありました。

松坂桃李(高島明石)
楽器店勤務のサラリーマンで妻と息子がおり、今回年齢制限ギリギリのためこれが最後という覚悟を決めてコンクールに出場したピアニスト、高島明石を演じた松坂桃李さんは「ハードルの高い作品だった」と明かし、実際に完成した映画を観て「一つのコンサートを観ているかのような、コンクールのお客さんとして体験できているかのような・・・それはもう監督が作り上げてくださった世界観だったり、色味だとか、邦画で観たことのないカメラワークしかり、演出しかり、色々と盛り込まれています。クラシック慣れしてない方も存分に楽しめるような作品になっているんじゃないかと思っております」と、この映画の魅力について熱く語りました。

森崎ウィン(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール)
そのルックスと育ちの良さから「ジュリアード王子」と呼ばれ、昔日本に住んでいたことがあり栄伝亜夜と一緒にピアノを学んでいた優勝大本命のピアニスト、マサル・カルロス・レヴィ・アナトール役の森崎ウィンさんは、「撮影しながら監督もおっしゃっていましたが、”これは音楽映画だ”と。第一の感想が、本当に音がいいんです。自分でも音楽をやっているんですが、クラシックに携わることがほぼなくて、今回初めてクラシックというものを身近に感じたんですけれど、本当に弾いていて気持ちいいんですよね」とアーティストらしい感想を語りました。森崎さんは音楽ユニットPrizmaXのメンバーでもあります。

妥協を許さない現場の緊張感

自身で脚本も書いたという石川慶監督は、「やはり恩田先生の本のように、100%音楽について描き切った小説ってなかなかなかったと思うので、”音楽だけは妥協しません”というところから始まって、キャストの皆さんにものすごくムチャぶりをしたなかで、音楽のところを頑張ってもらえて本当に良かったなと。そこは自信を持って皆さんにお届けできるなと思います」と語りました。

イベント後半では、ピアニストを演じる上での苦労について尋ねられた松岡さん。「私は小さい頃にピアノを習っていたことがありまして、マンツーマンのレッスンなのにうたた寝してしまうような不真面目な生徒でございました」と明かし、さらに「鈴鹿くんの練習方法が非常にキュートでして」と鈴鹿さんに話題をふると、鈴鹿さんは「楽譜が読めなかったので・・・」と音楽ゲームのように音を表す丸をノートに描いて目で覚えるという独自の記憶方法を披露して、松岡さんから「逆に難しそう!」と突っ込まれていました。

2015年の音楽映画「マエストロ!」で主役のバイオリニストを演じた松坂さんは、ほぼピアノに触ったことがなく、最初のレッスンの先生と「松坂さん、ドはどこですか?」「ここかな?」「それはファですね」「ファ~?」と会話したことを明かし、場を和ませました。

さらに松岡さんから、松坂さんの練習が鏡越しに見えることがあり、「バンビみたいでした!立ち上がる子鹿みたいな感じでしたよね」と練習風景を暴露されて会場は爆笑。

そこから、まさかのこれが高島明石だ!という優しい柔らかい演奏に、あの時のバンビは何だったんだ?ねえ、松坂さん!」と誉める松岡さんに、松坂さんも「騙し騙しやっております」と笑顔を見せました。

成長ぶりがすごかったという森崎さんは、役が決まって最初に監督から「本番は全部弾いてもらうから」と言われ、ヤマハの教室に通って自主練習するなど、かなり努力したことを語りました。

石川監督も、「ピアノコンクールの最終候補者たちの演奏なので、ちょっと弾けるというレベルじゃないんですよね。それをやってもらうというのはムチャぶりでしかないなかで、これだけは言っておきたいのは、映画で本人が弾いているように見える部分は、本当に本人が弾いております。CGで首から上だけすげ替えてっていうのは、一切やっていませんので、それくらい皆さん頑張ってやってくれました」とキャスト4人の努力を讃えていました。

 

「蜜蜂と遠雷」10月4日より全国ロードショー

完成披露イベントの最後には、「映画では4人がそれぞれの葛藤と戦いながらコンクールに挑む姿が描かれていますが、ご自身がいま一番戦っていることを教えていただけますか?」との質問がありました。
松岡さんは、「蜜蜂と遠雷」の宣伝で開設した期間限定のインスタグラムのフォロワー数が思わしくない!と嘆き、既にフォロワーは7万人いるものの「もうすぐ公開ですから、二桁を目指していま頑張って戦っております!」と主役ならではの戦いを語りました。

松坂さんは「事務所との戦いが終わりました。アウトプットするばかりのこの10年で、やっと事務所から休暇の許可を得られた」と話し、松岡さんから「おめでとうございます!アフリカでもブラジルでも行ってらっしゃい!」と祝福され、会場をどっと沸かせました。

一方で松崎さんは、パイロットになって飛行機を飛ばすゲームアプリ「Infinite Flight」で戦っていると熱く語ったかと思えば、鈴鹿さんは「戦っていること?・・・食費!」と言い出し会場は爆笑の渦に。松坂さんが「食費は大事だよ~!そりゃ戦うわ!」とすかさずフォロー。松岡さんも、鈴鹿さんの出身の岡山に比べたら東京は物価が高いでしょうと気遣い、チームワークの良さとキャストの仲の良さが伝わってくるイベントの締めくくりとなりました。

撮影:Mikumura

 

「蜜蜂と遠雷」公式サイト

 

2019年10月4日(金)全国公開

監督・脚本・編集 石川慶
原作 恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎文庫)
出演
松岡茉優 松坂桃李 森崎ウィン 鈴鹿央士(新人)
臼田あさ美 ブルゾンちえみ 福島リラ 眞島秀和 片桐はいり 光石研
平田満 アンジェイ・ヒラ 斉藤由貴 鹿賀丈史
音楽
ピアノ演奏 河村尚子(栄伝亜夜) 福間洸太朗(高島明石) 金子三勇士(マサル・カルロス・レヴィ・アナトール) 藤田真央(風間塵)
作曲 藤倉 大「春と修羅」
オーケストラ演奏 東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:円光寺雅彦)

> 映画【蜜蜂と遠雷】藤田真央 × 鈴鹿央士 トークショー開催

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