【ハーモニカ編】成人してから楽器をかじる Part.4 (前編)

2018/12/04
楽器

日本では教育楽器として普及しているハーモニカ。幼稚園や小学校の初等教育の一環で、演奏経験がある方も多いのではないでしょうか。
息によって内蔵されている金属製リードを振動させ発音するこの楽器は、吹奏楽器に中では珍しいフリーリードの楽器に分類されています。これはアコーディオンやバンドネオン、広義にはパイプオルガンなども含まれます。フリーリード楽器としてはおそらく最小で、機動性に優れた楽器と言えます。
また、ハーモニカは吹奏楽器としては、吹くだけではなく吸うことによっても音が出るという特異な性質を待っています。
この構造により、両手に収まる程度の大きさ(例外もありますが)で3~4オクターブの音階を演奏することが可能です。

ハーモニカの起源については不明な部分が多く、発明者がはっきりとはわかっていません。
しかし、最初に公表されたのは1824年だと言われています。
この頃のハーモニカは吸っても音は出ず、純粋な吹奏楽器だったようです。
その後、ジョセフ・リヒターという人物が吸っても音が出る構造を発明し、それが西洋式音階配列のハーモニカの主流となりました。
この配列は「リヒター配列」と呼ばれ、現在も採用されています。

本稿では前後編に分け、ハーモニカの種類や始める際に必要な物について紹介していきます。

 

主要3種類! 多様な発展を遂げたハーモニカ

さて、そんなハーモニカですが、実は構造の違いで様々な種類が存在します。
その中で、近代~現代音楽に使われる3種類を紹介します。

1.10ホールズハーモニカ
ハーモニカは吹奏口の数がまちまちですが、このハーモニカは10穴で固定となっております。「ブルースハープ」とも呼ばれ、一般的にはブルースやカントリーミュージック、フォークなどで使われます。日本では長渕剛やゆずなどが使用していることで有名ですね。
10ホールズハーモニカはダイアトニック配列でキーが設定されており、単一キーのハーモニカでは原則出せない音があります(超絶技術を使えば全音階出せます)。
一見不便に思えますが、軽さ、小ささはハーモニカの中でもトップクラスです。
また、独特の枯れた音には得も言えぬ魅力があります。
一見クラシックには向いていない楽器に思えますが、この楽器で圧倒的なクラシックを演奏している人もいます。

このハーモニカおじさん、じつはカントリーシンガーです(!)
いつかこんな演奏ができると思うと、俄然やる気が出ますね。
価格相場としては1000円以下(!)のものから100,000円のものまで存在しています。
基本的に2000円~3000円代のものであれば十分すぎるものが手に入ります。

 

2.クロマチックハーモニカ
10ホールズよりも大きめの筐体を持つクロマチックハーモニカ。
このハーモニカは横にスライドレバーが搭載されており、このレバーを操作することによって、12音階全ての音を簡単に演奏可能です。また、12~16穴の物があり、3~4オクターブの音域を誇ります。吹き吸い合わせて1穴あたり4音を出すことができ、その機動性からジャズやクラシック、ポップスに特化した楽器です。
ハーモニカをクラシック界隈に持ち込んだことで有名なリー・アドラーや、R&B界の重鎮であるスティービー・ワンダー、ジャズ界のレジェンド、トゥーツ・シールマンス等が有名な演奏者です。

10ホールズに比べ、暗めで深みのある音が心地よいですね。
価格相場としては15,000円程度の物から800,000円のものまであります。
15,000円程度の物でも十分実用に耐え、こちらも手を出しやすい楽器と言えるでしょう。

 

3.複音ハーモニカ
上記2つのハーモニカとは違う、独特の構造をしています。
吹音と吸音が同じ穴で完結していた10ホールズやクロマチックハーモニカと違い、それぞれが独立した穴で配列されています。
これは自然配列と言われており、基本的に和音を奏でることに特化されています。
また、1音あたりに2枚のリードを使用することで、民謡やフランスの民族音楽・ミュゼットに最適な音を奏でます。
アンサンブルで使用されることが多く。上記2つと比べるとソロワークには不向きと言えるでしょう。

価格相場としては6,000円~15,000円程度です。
10ホールズ以上にキーの概念が重要なので、複数購入は必須となるでしょう。

 

おわりに

ここまで、ハーモニカの構造や歴史、主要なハーモニカの種類について紹介してきましたが、いかがでしたか?
後半ではハーモニカを始める際に必須な物、あると便利なものについて紹介していきます。
もう少しお付き合いいただけると幸いです。(後編へ続く)

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