社会人の私が『市民オーケストラ』に入ってから準備したこと。

2017/07/26
音楽家の生活

前回の記事では、『市民オーケストラに入るため』のプロセスを紹介しました。
「市民オーケストラに入りたい」そう思って、市民オーケストラのことを調べて、ようやく自分に合ったオーケストラへの入団が決まった方、まずは入団おめでとうございます!
でも、市民オーケストラに入ったら必要になるものがたくさんあります。

「市民オーケストラって、入団金と団費以外にもお金がかかるの?」
「楽器禁止のアパートに住んでいるけれど、個人練習はどこでやればいいの?」
「演奏会で着るステージ衣装ってどのようなお店で買えばいいの?選び方のコツはあるの?」

などなど。今回は、市民オーケストラに入ったら後、必要になるお金や備品のこと、まとめて紹介しようと思います。

 

■入団時に必要になるもの

まずは、入団してすぐに必要になるものをご紹介します。

・入団金
大抵の市民オーケストラは、入団時に入団金を支払う必要があります。入団してすぐではなく、仮入団の期間が明けてから支払うオーケストラが大半です。金額はオーケストラによりまちまちですが、だいたい団費1か月分と同じくらいの金額のところが多いです。

・団費
団費は入団金とは異なり、入団してすぐに支払うことになります。金額はひと月あたりだいたい2,000~4,000円くらいのオーケストラが多いようです。毎月の支払いが義務づけられているオーケストラもあれば、数ヶ月分まとめて支払ってもかまわないというオーケストラもあります。団費は、練習場所のレンタル代や楽譜の購入費、団所有の楽器・機材の維持費などオーケストラの活動を支えるために使われるお金です。くれぐれも滞納しないように注意しましょう。

・楽器
当たり前ですが、市民オーケストラで演奏するには楽器が必要です。パーカッションはオーケストラが所有しているものを借りることが多いですが、それ以外の楽器は自前でそろえる必要がありますね。学生オーケストラに所属していて、ずっと学校の備品の楽器を使っていたという人は楽器を購入しなくてはなりません。楽器の価格は種類やグレードにもよりますが、だいたい10万円~30万円前後の出費を覚悟しましょう。

・譜面台
オーケストラの練習場所の備品が使える場合もありますが、それができない場合は譜面台も購入しましょう。安いものだと、1,000円くらいで購入できます。

・チューナー
楽器のチューニングをするときに使用します。メトロノーム機能も付いているものだと個人練習のときに便利。メトロノーム機能付でおおよそ4,000円~6,000円で手に入れることができます。

 

■個人練習をするために必要になるもの

オーケストラが合奏やパート練習で使用する練習場所のレンタル代は団費から支払われます。そのため、練習のたびに集金するということはありません。また、合奏やパート練習では指揮者や楽器の先生の指示に従って練習します。しかし、個人練習に必要なものは自分自身でそろえる必要がありますね。

・メトロノーム

練習時にリズムを取ったり、曲の速さを把握するときに必要。メトロノーム機能付きのチューナーが持ち運びもしやすく便利です。

・個人練習の場所

一軒家や防音設備のあるマンションに住んでいるのであれば自宅で練習できますが、楽器禁止のアパートに住んでいる場合は練習場所を自分で確保する必要があります。

 

■自宅で練習できない場合、個人練習はどこですればいいの?

「自宅以外に使える個人練習の場所って、具体的にはどんなところ?」

そんな疑問を抱く方のために、私自身や私の知り合いが個人練習の場所として使用している施設についてご紹介します。

・音楽スタジオ

以前、私が住んでいた街には楽器店に併設したスタジオがありました。そこは主にバンド練習向けのスタジオでしたが、個人練習のために借りることも可能でした。料金は1時間あたり500円くらいでした。予約できるのが1時間単位、延長したいときは後の時間に別の予約が入っていない場合に限る、など、いくつかの制約はありましたが、リーズナブルな価格で練習できるためよく使用していました。

・カラオケボックス

私の知り合いには、カラオケボックスで練習しているという人がいました。最初に聞いたときは「えっ!?」と思いましたが、確かに防音設備も整っているし、まとまった時間を借りることができるので、練習場所としてはなかなか手頃で快適です。楽器を持って入り、1曲も歌わずに出て行ってもお店の人から何か言われるようなこともないでしょう。

・公民館

市町村の管轄である公民館は、区域内の住民であれば登録が可能です。市町村にもよりますが、音楽室や会議室など、音を出すことができる施設も多く、何より公共的施設なので数百円で3時間の枠を予約できるなど、価格面では破格です。ただし、人気もあり予約が難しいことも。

 

■演奏会以外のイベントに必要なお金

市民オーケストラは練習と演奏会以外にもさまざまなイベントや集まりがあります。団員同士の親睦を深めるための飲み会、いつもと違う場所で集中して練習するための合宿などです。

・飲み会

飲み会を行う頻度は、市民オーケストラによってまちまちです。学生オーケストラでは練習後は必ず飲み会があるというところもあるようですが、市民オーケストラは仕事や家庭を持つ人の集まりなので、そこまで頻繁に開催されることはあまりないです。また、強制参加ではないことも多いので毎回顔を出す人もいれば、たまにしか出ないという人もいます。飲み会といっても、文字通り居酒屋などでお酒を飲むこともあれば、ファミレスやカフェでお茶するだけのこともあります。それもオーケストラによって様々ですね。

・合宿

オーケストラによっては、合宿を開催するところがあります。郊外のホテルや宿泊施設を貸し切って、朝から晩まで練習します。旅行気分を味わいながら音楽に集中して、夜は時間を気にせずお酒を飲んで、と楽しいことづくめです。合宿費は、泊まる場所や日数にもよりますが、1泊2日でだいたい2万円~3万円ほど。

 

■演奏会に必要なもの

オーケストラに入団してはじめての演奏会。この日のために練習してきました。でも演奏会のためにそろえなくてはいけないものがあります。

・演奏会費

演奏会に出演する(専門用語で「乗り番がある」といいます)場合、団費とは別に、演奏会費を支払います。

アマチュアオーケストラが演奏会を開催するにはお金がかかります。ホール代、指揮者やエキストラへの謝礼、楽器や機材を運ぶためのトラック、当日のお弁当や備品など。演奏会の開催に必要なもろもろのお金を、団員で出し合うのが演奏会費です。

私が過去に所属していたオーケストラでは、演奏会費はだいたい15,000円程度でした。演奏会費を支払うと、チケットを受け取ります。このチケットは家族や友人に無料で配布したり、有料で買ってもらったりできます。私は職場の人に額面の半額で買ってもらって、演奏会費の一部に充てていたことがありました。

・打ち上げ代

演奏会が終わったあとは打ち上げです。団員だけでなく、指揮者やエキストラの方々も交えて演奏会の感想を話しながらお酒を楽しみます。私の知り合いには、打ち上げのために演奏会がある、なんて豪語していた人もいました。

打ち上げはたいてい、演奏会の会場近くの居酒屋で行います。打ち上げ代は居酒屋の飲み放題コースくらいの出費となります。もちろん、2次会以降に参加すればその分の飲み代もかかります。

・ステージ衣装

オーケストラのステージといって思い浮かべるのが、黒いスーツやロングスカートを着て楽器を演奏する団員の姿です。あの衣装がかっこいいからオーケストラをやってみたいという人もいるくらいです。

男性の場合はダークスーツに白いワイシャツ、黒い蝶ネクタイ(白い棒ネクタイのところもあります)、黒い革靴です。女性の場合は黒いブラウス(白いブラウスのところもあります)、黒いロングスカート、黒いパンプスです。チェロやコントラバスなど大型楽器の女性奏者はパンツスタイルを選ぶ方もいます。女性のロングスカートはだいたい1万円~2万円くらいです。

 

■ステージ衣装、どこで買えるの?

「演奏会でよく見るスーツやロングスカートって、どこのお店で売っているの?」と疑問に思っている方のために、ステージ衣装の選び方について説明しましょう。

まず男性のスーツ、ネクタイですが、これはデパートのスーツ売り場やスーツ専門店で購入できます。あまりお金をかけられないという場合は量販店でもかまいません。女性のロングスカートは、デパートのパーティードレスなどを扱っている売り場にあります。最近では、通販でも購入できるようです。私の知り合いに裁縫が上手な女性団員がいましたが、彼女は自分でスカートを作っていました。

 

■ステージ衣装の選び方

男性でも女性でも同じですが、必ず試着をしましょう。できれば、購入時に本番用の靴を履いていって、それに裾の丈を合わせるようにしましょう。本番用の靴を用意できない場合は、試着の時に革靴やヒールつきの靴、サンダル等を借りて合わせてみましょう。

試着してみて、実際に楽器を演奏するように体を動かしてみましょう。ふつうに着ているときにはぴったり合っているように見えても、楽器を演奏してみると思ったより動きづらいということがあります。管楽器の方は首まわりやお腹まわりがきついと演奏中に苦しくなってしまうので、ある程度余裕のあるサイズを選びましょう。ウエストにゴムが入っているものもおすすめです。

通販で購入する場合は、サイズをよく確認しましょう。また、商品が届くのに時間がかかることがあるので、本番直前に注文すると当日に間に合わないことがあります。注文するときは、日数に余裕をもたせるようにしましょう。

 

■まとめ

市民オーケストラをはじめるにあたって購入するべきもの、必要となるお金を整理してみます。

購入するべきもの

品名 価格
楽器 100,000300,000
譜面台 1,000
チューナー(メトロノーム機能付き) 4,0006,000
ステージ衣装 40,00050,000円(衣装、靴一式)

 

必要となるお金

お金の内訳 金額
入団金 2,0004,000
団費 2,0004,000円(毎月)
個人練習の場所代 5002,000

(自宅で練習できる人は無料)

飲み会代 2,0004,000
合宿費 20,00030,000
演奏会費 15,000
演奏会の打ち上げ代 3,0005,000

 

市民オーケストラをしていると、たくさんのものが必要になります。また、お金もそれなりにかかります。いつごろ何が必要になるかをきちんと把握して、支払いの計画を立てましょう。

最後に、これまでに挙げたお金や物はあくまで目安です。具体的な金額はオーケストラによって異なりますので、確認を忘れずに。

 

⇒『社会人の私が『市民オーケストラ』に入るためにしてきたこと。』

音楽家の生活の記事をもっと読む
関連タグ
関連記事