中国支部は非常に吹奏楽の歴史が長く、数々のレジェンド校が存在しています。

なかでも、中学の部は昭和から平成にかけて多くの名演を残してきました。まさに日本の吹奏楽をリードしていた支部なのです。

もしかしたら最近の学生は、過去の名演をあまり知らないかもしれませんね。ぜひ本記事でいろんな学校、そして演奏を見てみてください。きっと新しい発見があるはずです。

案内人

  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

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出雲市立第一中学校

華麗なる舞曲/C.T.スミス

実績

全国大会に48回出場し、金賞受賞は22回という超強豪校。全国大会初出場はなんと1960年です。

2002年から3出(3年連続全国大会出場による不出場)以外は、毎年全国大会に出場しています。

特徴

出雲市立第一中学校は、おそらく吹奏楽ファンなら誰もが知っていますよね。本当に数多くの名演を残しています。

顧問の先生が変わり続ける中、それでも安定して良い演奏ができるのは生徒の皆さん自身が自分たちで考え練習し、理想の音を継承しているからなのでしょう。

ちなみに出雲一中の基礎練習は「老舗のうなぎ屋のたれ」に例えられるそうです…!なるほど、確かに伝統が引き継がれているという意味では共通していますね。

そもそも島根県出雲市は、「吹奏楽王国」として有名な場所です。高校の部で強豪校である出雲北陵高等学校をはじめ、小中高が連携して出雲市全体が吹奏楽を盛り上げてくれています。

出雲大社のように、出雲市立第一中学校の演奏は何か不思議なパワーが宿っていそうです。今年の演奏も非常に楽しみです。

防府市立桑山中学校

残念ながらご紹介出来る動画がありませんでした。

実績

全国大会初出場は1993年。これまでに15回出場し、金賞は8回受賞しています。

2012年から毎年全国大会に出場していましたが、2021年は残念ながら代表に選ばれないという大波乱がおきました。

特徴

非常に歴史のある強豪校で、数々の名演を生んできました。吹奏楽ファンの人気も高いですよね。

なかでも、名曲の一つ「呪文と踊り/チャンス」の演奏は、当時大変話題になりました。この時の演奏を参考にしている団体は今も多いのではないでしょうか。

近年で言えば2019年に、25人という少人数で全国大会に出場し、見事金賞を獲得して新聞に取り上げられました。良い演奏に人数は関係ないのでしょう。

少子化が進み、部員数の獲得が難しい学校が増えましたが、そういった学校の希望の星とも言えます。

今年はどんな演奏をするのか、とても楽しみです。

山口市立小郡中学校

「鳳が如く~祭り~」/樽屋雅徳

実績

全国大会に5回出場し、そのうち1回金賞を受賞しています。

2019年からは2大会連続で全国大会に出場している強豪校です。

特徴

小郡中学校も中国支部では大変有名な強豪校です。
全日本吹奏楽コンクール以外にも輝かしい成績を残しています。例えば全日本マーチングコンテストでも何度も全国大会に出場し、金賞も獲得しています。

2020年には、吹奏楽コンクールが中止となったため別のコンクールに出場していました。
日本学校合奏コンクール2020全国大会ソロ&アンサンブルコンテ ストでは、文部科学大臣賞を受賞。また、日本学校合奏コン クール2020全国大会グランドコンテスト(録音音源による審査)では、金賞を受賞しています。

これだけ多くのコンクールで結果を出せるというのは、すごいことです。
今後の活躍にも期待しましょう。

防府市立華陽中学校

残念ながらご紹介出来る動画がありませんでした。

実績

全国大会には2回出場し、銀賞と銅賞を獲得しています。

2017年に一度出場してからは、支部大会金賞のみで代表には選ばれていませんでしたが、2021年に見事全国大会の舞台に返り咲きました。

特徴

2021年は華陽中学校にとって大活躍の年でした。
全日本吹奏楽コンクール全国大会出場だけでなく、全日本アンサンブルコンテストでも全国大会に出場しています。

中国支部は強豪校が多いので、なかなか上位に食い込むのは難しいのですが、このように全国大会の舞台に出場できるのはとてもすごいことです。

ぜひこれからもこの勢いで活躍していってほしいですね。

毎年かなり難易度の高い曲に取り組まれているので、コンクールの自由曲の選曲にも注目です。

広島市立東原中学校

20161105文化の祭典

実績

全国大会出場は2018年の1回ですが、2015年からは支部大会はずっと金賞です。

全国大会へ返り咲く日も近いでしょう。

特徴

2018年の全国大会出場が大変話題になりましたね。
その時の自由曲が「バレエ音楽〈中国に不思議な役人/バルトーク」というのもとても印象的でした。吹奏楽ファンにとっては、かなり馴染みのある曲ですね。

その翌年や2021年も「秘儀Ⅳ〈行進/西村朗」や「ルーマニア民俗舞曲 /バルトーク」など非常に人気の作品で、コンクールに挑んでいます。

課題曲も支部大会に出場するようになってからは、マーチ系を選ばない傾向にありますね。きっと自分たちに合う演奏スタイルというのが確立されてきたのではないでしょうか。

2020年の課題曲や自由曲選びにも注目です。

まとめ

中国支部はやはりレジェンドと言われる学校、吹奏楽指導者が多い支部でしたね。
全体的に見て、派手なパフォーマンスというよりは硬派な演奏が多く、昔から受け継がれている伝統を大事にしている印象です。

長年に渡って引き継がれている中国支部のサウンドを、ぜひご自身の目と耳でお楽しみください!