中国支部の代表はなぜか全国大会では良い成績が取れないというジンクスがあります。
これは高校の部だけではなく、中学の部でもしかり。

事実、2010年からの全国大会の記録はどの学校も全て銅賞。おそらく四国支部は顧問の先生の異動も多いため、長い年月をかけて学校内でサウンドを作り上げるのが難しいことが原因の一つだと思われます。

しかし、その中にも名演はたくさんあり、強豪校も存在しています!
本記事を参考に、ぜひ応援したい四国支部の学校を見つけてくださいね。

案内人

  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

    詳しくはこちら

徳島市城東中学校

※残念ながらご紹介できる参考動画がありませんでした。

実績

2017年から4大会連続で全国大会に出場し、結果は全て銅賞。今年こそは金賞に手が届くのか注目です。

特徴

おそらく四国支部の中で最も勢いのある中学強豪校でしょう。
なかなか全国大会出場が安定しない四国支部の中で見事に4大会連続で全国大会に出場しているのはすごいことです。

課題曲は、あえてマーチを選ばないというこだわりがありそうに見えます。
また、自由曲は難曲ばかりです。これだけ難易度の高い曲を中学生が演奏するのは難しいですからね。個人技術の高さを持つ徳島市城東中学校だからこそできるセレクトと言えるでしょう。

定期演奏会などは基本的に関係者のみとなっているので、コンクール以外ではなかなか演奏を聴く機会はなさそうです。

今年も全国大会の舞台で演奏が聴けるのを楽しみにしています。

松山市立西中学校

メトロポリス1927/P.グレイアム

実績

全国大会に4回出場し、銀賞1回、銅賞3回という記録を残しています。
2018年からは3大会連続で全国大会に出場している強豪校です。

特徴

先ほど紹介した徳島市城東中学校 と同じで、非常に勢いのある学校です。

松山市立西中学校は、課題曲にマーチを選ぶことが多いですね。

自由曲に関しては、「宇宙の音楽 /スパーク」「メトロポリス1927 /グレアム」「ブリュッセル・レクイエム /アッペルモント」など、高校強豪校でも演奏が困難な難しい曲を演奏しています。

これだけ難しい曲が演奏できる中学生は本当にすごい…!

今年もぜひ全国の舞台でその演奏を聴きたいものです。

徳島市国府中学校

※残念ながらご紹介できる参考動画がありませんでした。

実績

全国大会に4回出場し、金賞1回、銀賞1回を受賞しています。
2018年から2大会連続で全国大会に出場しましたが、2021年は支部大会金賞で惜しくも代表に選ばれませんでした。そのため、2022年の結果に注目が集まっています。

特徴

実はこの徳島市国府中学校が2009年に受賞した全国大会金賞というのは、かなり貴重な実績と言えます。

というのも、2005~2021年の間で四国支部代表が金賞を獲得したのは、この一回のみだからです。ちなみにその当時の顧問の先生は、(2022年現在)徳島市城東中学校にいらっしゃる藤本澄代先生です。

そしてその時の自由曲は「ディオニソスの祭 /F.シュミット」。色々な学校が過去に取り上げ、名演を残した曲ですよね。

また、全国大会8回出場という記録は、四国支部の中ではかなり珍しい。それだけ歴史のある学校ということですね。

今年の全国大会返り咲きに期待です!

四国中央市立三島東中学校

※残念ながらご紹介できる参考動画がありませんでした。

実績

全国大会出場経験はまだありませんが、2017年から4大会連続で支部大会に出場し、2021年は金賞を獲得しています。

全国大会まであと一歩に迫っている注目の学校です。

特徴

全日本吹奏楽コンクール全国大会まであと一歩という四国中央市立三島東中学校ですが、全日本アンサンブルコンテストでは見事全国大会出場を果たしています。

45回全日本アンサンブルコンテストに木管三重奏で四国支部代表として出場。第41回大会でも木管八重奏で全国に出場しています。

アンサンブルコンテスト全国大会はかなり狭き門なので…これはかなりすごいことですね。

演奏会は定期的に行われており、配信もされています。演奏会に直接足を運べない方にとって、とても嬉しいシステムですね。

アンサンブルコンテストの勢いそのままに、2022年は吹奏楽コンクールでもいよいよ全国大会出場かもしれません!

愛媛大学教育学部附属中学校

※残念ながらご紹介できる参考動画がありませんでした。

実績

支部大会出場の実績はまだ1回しかありませんが、なんと金賞を受賞しています。今後注目していきたい学校です。

特徴

2021年に大編成の部門としては初の四国支部大会に出場し、いきなり金賞を獲得しています。
この勢いの凄さに2022年はもしかして全国大会に手が届くかと思い、今回ご紹介させていただきました。

顧問の三棟優子先生は、松山市立拓南中学校ですでに全国大会2回出場という実績を持ったベテラン吹奏楽指導者です。

ちなみに2021年の支部大会金賞の時の自由曲は「歌劇《道化師》/レオンカヴァッロ」。
これまた多くの学校が過去に取り上げ、名演を残してきた楽曲ですね。

今年の演奏、そして選曲にも注目したいところ。
出るか、学校初の全国大会出場⁉

まとめ

中国支部にも魅力たっぷりな強豪校がたくさん存在し、賞だけでは評価できない名演も数多くあります。

これを機にぜひ四国支部にも注目してみてくださいね。