コロナ禍の影響により、国内外のさまざまな音楽コンクールが中止または延期になりました。「クラリネットアンサンブルコンクール」もその一つで、2020~22年の3年間は開催が途切れています。

しかし2023年、同コンクールは4年ぶりに復活。久々ということもあり、例年以上の盛り上がりが期待されます。

そこで本記事では、クラリネットアンサンブルコンクールについて、日程や会場、課題曲、結果といった情報をお伝えします。

クラリネットアンサンブルコンクールとは?

クラリネットアンサンブルコンクールは、日本クラリネット協会が主催する音楽コンクールです。クラリネットアンサンブルの楽しさを通じて、豊かな音楽性と音楽の基礎を育むこと、また演奏技術の向上をはかることを目的として、2004年から開催されています。

審査部門が4つに分かれていて、小学生から大人まで参加できることが大きな特徴です。

ちなみに、日本クラリネット協会はクラリネットアンサンブルコンクールのほかに、ソロ曲で出場する日本クラリネットコンクールや、20歳以下を対象としたヤング・クラリネッティストコンクールも主催しています。

過去の主な入賞者

クラリネットアンサンブルコンクールでは、部門ごとに順位(または金・銀・銅賞)が決定されます。

特に優秀な団体には、グランプリ賞やその他の特別賞が贈られる場合も。第16回大会では4人組のクラリネットアンサンブルグループ「Quartet I’s」が、一般部門第1位ならびにグランプリを受賞しています。

そのほか過去の主な入賞者には、2023年大会の審査員を務める関西フィルハーモニー管弦楽団主席奏者の梅本貴子氏や、作編曲など多彩な音楽活動でも知られるクラリネット奏者の若林愛氏などがいます。

2023年には第17回大会が開催!

2023年2月には、クラリネットアンサンブルコンクールの第17回大会が開催されます。本来は毎年開催なのですが、コロナ禍により2020~22年の間は開催されていないため、これが4年ぶりです。

審査は予選と本選に分かれていて、予選の動画審査を通過した団体のみ本選へ進むことができます。そして、本選で最高位に入賞した団体には、3月12日(日)に「第36回日本クラリネットフェスティバル in 名古屋」で開かれる受賞者演奏会への出演が依頼される予定です。

【第17回クラリネットアンサンブルコンクールの公式サイトはこちら】

第17回クラリネットアンサンブルコンクールの審査部門

第17回クラリネットアンサンブルコンクールの審査部門と参加資格は次の通り。

部門

参加資格

小・中学生部門

参加者全員が中学生以下であること

高校生部門

参加者全員が高校生以下であること

専門部門

参加者の過半数以上が音楽大学等でクラリネットを専攻中あるいは専攻した者であること(各音楽大学等の混合も可)

一般部門

参加者の資格および年齢の制限なし(ただし「③専門部門」に該当しない者とする)

1団体あたりの人数は2名以上で、上限はありませんが、常識的なクラリネットアンサンブルの範囲内とされています。また、1人が出演できるのは1部門1団体に限ります。

第17回クラリネットアンサンブルコンクールの日程

次に、第17回クラリネットアンサンブルコンクールの日程を紹介します。

予選

日時

2023年2月上旬

方式

非公開の動画審査

本選

日時

2023年3月11日(土)

会場

名古屋音楽大学 ホールDo

結果発表

予選結果発表

日時

2023年2月16日(木)

発表場所

日本クラリネット協会ホームページ

※本選出場者には3月初旬にメールで参加証を送付

本選結果発表

日時

2023年3月11日(土)本選審査終了後

発表場所

本選会場および日本クラリネット協会ホームページ

第17回クラリネットアンサンブルコンクールの課題曲

第17回クラリネットアンサンブルコンクールに課題曲はありません。部門ごとに決められた時間内で、自由曲を演奏します。

演奏曲

部門

演奏曲

小・中学生部門

5分以内の自由曲

高校生部門

5分以内の自由曲

専門部門

7分以内の自由曲

一般部門

7分以内の自由曲

なお、予選と本選で同じ曲を演奏しても構わないとされています。

第17回クラリネットアンサンブルコンクールのチケット情報

当コンクールでは、本選を公開審査としていますが、記事執筆の時点でチケットに関する情報はありません。

受賞者コンサートが開催される、第36回日本クラリネットフェスティバル in 名古屋のチケット情報は以下の通りです。

第36回日本クラリネットフェスティバル in 名古屋の入場料

一般

4,000円

大学生以下

3,000円

※アンサンブルコンクール参加者は各1,000円引き/日本クラリネット協会員は入場無料

第17回クラリネットアンサンブルコンクールの結果

コンクールの結果は、詳細が分かり次第、当サイトにて紹介予定です。

まとめ

今回はクラリネットアンサンブルコンクールについて、概要や第17回大会の日程、課題曲などを解説しました。

予選に参加すれば審査員から講評をもらえるので、演奏のレベルアップを目指す人にとって貴重な機会となるでしょう。

参加者でなくとも、本選や受賞者演奏会では素敵な演奏を堪能できます。クラリネットが好きな人は、ぜひチェックしてみてください。