ピアノや弦楽器を対象としたコンクールは数多くありますが、それらに加えて管楽器や打楽器、声楽なども審査するコンクールはそれほど多くありません。

この点、今回紹介する「宮日音楽コンクール」は、ピアノ・弦楽器・声楽・管楽器・打楽器の5部門を審査対象とする、規模の大きい貴重な大会です。本記事では、宮日音楽コンクールの概要や2023年大会の詳細などをお伝えします。

宮日音楽コンクールとは?

宮日音楽コンクールは、優れた演奏家を発掘・育成するとともに、音楽文化の振興に寄与することを目的として、宮崎県宮崎市で毎年開催される音楽コンクールです。

第一線で活躍する演奏家や音楽指導者が審査員を務めており、参加者全員に審査講評を送付する点が奏者にとって魅力的でしょう。コンクールの成果にかかわらず、次へ活かすポイントが見つかるため、着実なレベルアップが望めます。

【宮日音楽コンクール公式サイト】

大会のレベル

地方での開催ではありますが、ピアノ・声楽・弦楽器・管楽器・打楽器の5部門がある大きなコンクールです。その分、日本全国から参加者が集まっており、音楽を専門に学ぶ方も多く、大会のレベルは総じて高いといえます。

過去の結果と主な受賞者

2022年 第28回

部門

氏名

ピアノ(小学)

最優秀賞

田中 志歩

財部 琴羽

斎藤 友莉奈

谷田 梨寿

久保 篤弘

神山 侑万

鬼塚 奏音

ピアノ(中学)

みやぎんジュニア特別賞

黒木 優太

最優秀賞

黒木 優太

ピアノ(高校・大学・一般)

グランプリ(宮崎日日新聞社賞)

大友 未夢

最優秀賞

坂本 郁生

大友 未夢

弦楽器(小学・中学)

みやぎんジュニア特別賞

岩井 天音(Vn.)

最優秀賞

岩井 天音(Vn.)

弦楽器(大学)

グランプリ(宮崎日日新聞社賞)

薬真寺 光(Vn.)

最優秀賞

薬真寺 光(Vn.)

声楽

グランプリ(宮崎日日新聞社賞)

月村 萌華

UMKジュニア特別賞

河野 澪 

最優秀賞

高山 裕成

河野 澪 

月村 萌華 

打楽器

最優秀賞

大沼 花音 

管楽器(中学)

みやぎんジュニア特別賞

久保 和生(Cl.)

最優秀賞

久保 和生(Cl.)

井之上 葵音(Hr. )

管楽器(高校・大学・一般)

最優秀賞

上ノ瀬 結夏(Fl. )

畑中 心花 (Cl.)

2023年には第29回大会が開催!

宮日音楽コンクールは、2023年に29回目の開催を迎えます。ここからは、大会の詳細を紹介していきます。

審査部門

部門

参加資格

ピアノ

小学A(1~2年)、小学B(3~4年)、小学C(5~6年)、中学、高校、大学、一般

声楽

中学、高校、大学、一般

弦楽器

小学A(1~2年)、小学B(3~4年)、小学C(5~6年)、中学、高校、大学、一般

Vn./Va./Vc./Cb.

管楽器

中学、高校、大学、一般

Fl./Ob./Cl./Fg./A.sax/Tp./Tb./Euph./Tu./Hr.

打楽器

小学C(5~6年)、中学、高校、大学、一般

S.D./Mar.

大会の流れ

第29回宮日音楽コンクールの審査は、予選・本選の二段階。まず部門別の予選が3日間にわたって行われ、その後、通過者による本選が開かれます。

本選で優秀な成績をおさめた参加者には、成績順に最優秀賞・優秀賞・優良賞・入選が授与されます。また、特別賞としてグランプリ(宮崎日日新聞社賞)、みやぎんジュニア特別賞、UMKジュニア特別賞も設けられており、これらの受賞者は後日開催される演奏会に出演する予定です。

第29回宮日音楽コンクールの日程と会場

例年の会場となっていた同市内のメディキット県民文化センターが改修工事中のため、第29回大会の会場は前回大会から変更になっています。

各部門の予選・本選の日程と会場は以下の通り。

予選

日程

部門

会場

8月18日(金)

管楽器、打楽器、弦楽器

大坪記念ホール

8月19日(土)

ピアノ(小学A、小学B、小学C、中学、高校 )

8月20日(日)

ピアノ(大学、一般 )、声楽

予選審査結果は、当日の公式サイトおよび翌日付の宮崎日日新聞紙上で発表予定です。

本選

日程

部門

会場

11月18日(土)

ピアノ

大坪記念ホール

11月19日(日)

管楽器、打楽器、弦楽器、声楽

本選審査結果は、当日の宮日音楽コンクールホームページおよび翌日付の宮崎日日新聞紙上で発表予定です。

表彰式

表彰式当日には、本選のグランプリ受賞者・特別賞受賞者による演奏会があわせて行われる予定です。

会場

日程

開演時間

宮日会館 11階ホール

11月23日(木・祝)

13:00(開場/12:30)

第29回宮日音楽コンクールの課題曲

第29回宮日音楽コンクールでは、一部の審査部門の予選に課題曲が設定されています。

予選に課題曲があるのは、ピアノ部門(小学〜中学)、声楽、弦楽器部門(ヴァイオリン)、管楽器部門(木管楽器、金管楽器の中学・高校)の4つ。本選はすべて自由曲ですが、部門ごとに演奏時間などの規定があります。

これらについては、公式サイトの開催要項からPDF資料をダウンロードして確認できます。

第29回宮日音楽コンクールの結果

コンクールの結果は、詳細が分かり次第、本サイトにて紹介予定です。

第29回宮日音楽コンクールのチケット情報

予選で600円、本選で800円の入場料が設定されていますが、チケットの購入方法や当日の開場時間は23年7月18日現在でまだ発表されていません。

興味のある方は、公式サイトの情報をこまめにチェックするようにしてください。

なお、11月23日に開催される演奏会および表彰式は入場料無料となっています。

まとめ

ピアノ、声楽、弦楽器、管楽器、打楽器の5部門を有する宮日音楽コンクール。その審査部門の多さから、地域に根ざしたコンクールでありながら全国から参加者が集う人気のコンクールです。

審査員の講評が贈られることもあり、今後の音楽活動の発展を目指す人にとって、宮日音楽コンクールは参加のメリットが大きいコンクールといえるでしょう。