大人になってからピアノを習い始める理由はさまざまですが、多くの方に共通する悩みとして「ピアノ教室選び」が挙げられます。

仕事や家事で忙しい毎日を送る大人にとって、生活への負担を感じることなく楽しくピアノを続けていくために、教室選びはとても大切です。

本記事では、おすすめのピアノ教室紹介はもちろん、失敗しないためのチェックポイントについて現役ピアノ講師が詳しく解説します!気になるレッスンのシステムや料金相場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

案内人

  • 古川友理名古屋芸術大学卒業。
    4歳よりピアノを始め、伊藤京子、深谷直仁、奥村真の各氏に師事。
    地元愛知県三河地方を中心に器楽、声楽、合唱伴奏者として活動する傍ら、島村楽器音楽教室等でピアノ講師として勤める。

    詳しくはこちら

本物のタッチに近いおすすめ電子ピアノ10選

目次

大人でも始められるピアノ教室のおすすめ5選

大人向けピアノ教室edy

全国にはさまざまなスタイルのピアノ教室があります。先生が自宅で開講している個人教室や、楽器店が運営する大手教室など。

まずは、大手楽器店や有名音楽教室が運営する5つのおすすめ教室に注目!気になるレッスン回数や月謝、振替レッスンの有無などをチェックしていきましょう。

※表内料金はすべて税込です

椿音楽教室

画像出典:椿音楽教室

椿音楽教室は、関東・関西で200ヶ所以上にスタジオを展開する音楽教室です。職場近くや学校の帰り道、自宅付近などの好きな場所の教室で、10時から22時までの都合のよい時間にレッスンを受けられます。

レッスンは完全マンツーマンで、講師はコンクール受賞歴のあるピアニストをはじめとする実力派ぞろい!はじめてピアノに挑戦される方、ブランクのある方など、個々のレベルや上達スピードに合わせた的確なアドバイスを受けられるのも大きな魅力です。

60分の無料体験レッスンを受講してから入会を決められるので、教室の雰囲気や先生との相性が不安な方も安心して検討することができます。

エリア

東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫・奈良

無料体験

有(60分)

入会金

10,000円(別途事務手数料3,000円)

※体験レッスン当日の入会で全額免除

月謝(マンツーマンレッスンコース)

1回:5,900円

2回:11,700円

3回:17,500円

4回:23,300円

5回以上:1回追加ごとに5,800円

※別途スタジオ利用料

レッスン時間

60分/回

※レッスン時間と担当講師は固定ではなく、都度選ぶことができる

レッスンシステム

予約制

振替

可(前日までのキャンセルが必要)

オンラインレッスン

有(月1回:6,200円~)

※マンツーマンレッスンコースとは別のオンライン専用コース

発表会

有(月1、2回・参加自由)

EYS音楽教室

画像出典:EYS音楽教室

EYS音楽教室は、「無料でピアノをプレゼントしちゃう音楽教室」という衝撃のキャッチフレーズで注目を集める音楽教室です。体験レッスン当日の入会で無料でもらえる楽器は、提携工場で生産されたEYSオリジナルモデル。ピアノの場合は電子ピアノとアップライトピアノから選択できます。

ピアノレッスンはクラシック・ジャズ・ポピュラーの3コースから選べて、初心者でもたった3回のレッスンでライブ出演可能なレベルまで弾けるようになれる初心者専用プログラムも用意されています。

レッスン形態はオールフリー制と固定制の2種類。当日キャンセルでも翌月末まで補講として無料で振替レッスンを受けられるので、急な予定変更の多い方でも安心です。

さらに、気に入らなかったレッスンを無料で補講する「ENJOY保証」や、レッスン後に画像や動画で注意点を見直せる「振り返りカルテ」まで!革新的な制度を取り入れたEYS音楽教室が気になる方は、無料体験レッスンを受講してみてはいかがでしょうか?

エリア

北海道・関東・中部・関西

無料体験

※体験レッスン当日の入会でピアノ無料プレゼント

※楽器プレゼントが不要な場合は入会金半額or毎月の月謝500円OFF

入会金

17,000円

月謝

平日割引プラン(10:00-22:00):12,480円~/月2回

土日含む通常プラン:13,280円~/月2回

レッスン時間

55分/回

レッスンシステム

オールフリー制(予約制)/固定制・無料補講

振替

可(固定制のみ)

オンラインレッスン

発表会

有(参加自由)

ヤマハ音楽教室

画像出典:ヤマハ大人のピアノレッスン

ヤマハ音楽教室といえば、全国に約1,200教室を構える言わずと知れた大手ピアノ教室。子どもたちが通うイメージが強いかもしれませんが、「ヤマハ大人のピアノレッスン」として、大人専用のコースも4つ用意されています。

・初心者向け=「はじめてのピアノ」
・経験者向け=「大人のピアノ」「ポップスタイルピアノ」「ジャズピアノ」

コースに迷った場合は、自身の目標や目的を講師に伝えて相談することもできます。

月謝は月4,730円~(はじめてのピアノ・グループ月2回)+施設費。月謝・施設費ともに、教室によって異なります。無料体験レッスンやレッスン見学の際に、レッスンの雰囲気を体感するのとあわせて、月謝の詳細なども確認しておくとよいでしょう。

エリア

全国

無料体験

有(30分)

入会金

教室により異なる

月謝(グループ/個人)

はじめてのピアノ(月2回):4,730円~/6,600円~

はじめてのピアノ(月3回):7,700円~9,900円~

大人のピアノ・ポップスタイルピアノ(月2回):6,050円~/7,700円~

大人のピアノ・ポップスタイルピアノ(月3回):8,800円~/11,000円~

ジャズピアノ(月3回):8,800円~/11,000円~

レッスン時間

グループ:60分

個人30分

レッスンシステム

固定制

振替

無(講師都合の場合は有)

オンラインレッスン

有(2023年11月現在リニューアル準備で休止中)

※ヤマハ大人のピアノレッスンとは別のオンライン専用コース

発表会

有(参加自由)

カワイ音楽教室

画像出典:カワイおとなの音楽教室

ヤマハと並ぶ大手の音楽教室として60年以上音楽教室運営を続けてきたカワイ音楽教室にも、楽しくピアノを習いたい大人の方向けのコースが設けられています。

コースは全部で4つ。

・ピアノ未経験向けの「初心者ピアノコース」
・経験者向けの「ピアノコース」
・好きな曲を自由に弾ける喜びを味わえる「60歳からのピアノコース」
・憧れのジャズに挑戦できる「ジャズコース」

また、平日の昼間限定で「楽譜付き やさしいピアノコース」3ヶ月6回(6,050円~/月)も用意されています。

無料体験(30分)の他に、ピアノ初心者限定の「トライアル3回ピアノ」というシステムがあります。こちらは8,250円~(30分×3回)でピアノの基礎や楽譜の読み方を学びながら1曲完成を目指すものです。無料体験だけでは判断できない!という方はぜひ利用してみましょう。

エリア

全国

無料体験

有(30分)

入会金

5,500円~11,000円

※教室により異なる

※トライアル後の入会で半額

月謝

教室により異なる

(例・新宿御苑センター:7,150円 月2回/8,250円 年間40回)

レッスン時間

30分/回

レッスンシステム

固定制

振替

不可(フレキシブルレッスンコースは可)

オンラインレッスン

発表会

有(参加自由)

島村楽器音楽教室

画像引用:島村楽器の音楽教室

全国のイオンをはじめとするショッピングモール内を中心に店舗を構え、さまざまな楽器のレッスンを開講している島村楽器音楽教室では、「スクール」と「サロン」という2つの形態のレッスンがあります。

スクールは、曜日・時間固定制のレッスンです。レベルによって初級・中級・上級Ⅰ・上級Ⅱに分かれており、年間レッスン回数は36回。

一方サロンは、15歳以上の方限定でフレキシブルに時間や回数を選べる予約制レッスンです。ライフスタイルに合わせてA、B、Sのコースが選べるようになっています。

実は筆者は現役の島村楽器ピアノ講師!実際に、大人の生徒さんのレッスンを担当しています。大人の生徒さんは急な予定変更が多く、レッスンをお休みされることが多いのが現状です。そのため、予定が変わりやすい方にはサロン、予定をルーティンとして組み込める方にはスクールをおすすめします。

エリア

全国

無料体験

有(30分)

入会金

13,200円

月謝

【スクール】

初級 9,350円(30分)~

中級 10,450円(30分)~

上級Ⅰ 11,550円(30分)~

上級Ⅱ 12,650円(30分)~

【サロン】

Aコース 13,750円(営業時間内|上限4回/月)

Bコース 11,550円(平日13:00-16:00|上限4回/月)

Sコース 23,650円(営業時間内|上限8回/月)

※別途運営管理費:1,650円~

レッスン時間

30分・45分・60分(サロンは30分のみ)

レッスンシステム

予約制・固定制

振替

※お休みサポート制度としてプラスレッスンの受講が可能(回数制限有)

オンラインレッスン

発表会

有(参加自由)

大人のピアノ教室でよくある疑問や心配事

「子どもの頃は吸収が早いっていうけれど、大人になってからでも上達できるの?」
「頻繁に通う自信はないけれど、一体どのくらいのスパンで通うのがベスト?」

上記のようなよくある疑問や不安に、現役ピアノ講師である筆者がお答えしていきます。また、大人になってからピアノを始める方のために知ってほしい情報をまとめた記事もあるので併せて参考にしてみてください。

Q.大人になってからはじめても上達できる?

A.上達することは充分に可能です!

「子どもの方が大人に比べて新たな知識や技術をスムーズに習得できるから、習い事は早めに始めるのがよい」

よく耳にする言葉ですが、実際に大人の生徒さんのレッスンをしていると、その熱心さに驚かされます。

大人の生徒さんの多くは、「この曲を弾けるようになりたい」「このイベントで演奏したい」「楽譜をスラスラ読めるようになりたい」といった明確な目標を持って練習に取り組んでくださいます。さらに、家事や仕事など忙しい日々の合間をぬってレッスンにお越しくださるので、レッスンへの集中度合いも高く、着実に上達されるのです。

ピアノの上達に年齢は関係なく、重要なのは意欲や集中力だと日々実感しています。ピアノをマスターしたいという強い気持ちがあれば、「大人だから……」と不安に思う必要は全くありません。

Q.月何回・1回何時間ぐらいがいい?

A.月2回以上、1回30分~60分がおすすめです!

ピアノの上達には、ピアノに触れる時間や楽譜を見る時間を多く確保することが不可欠。そのため、レッスンの間隔もなるべく短めにするのが理想的です。

毎週通えればベストですが、仕事や家事をこなしながら継続するためには、負担にならない回数にしなければなりません。これらをふまえ、60分のレッスンを月2回、あるいは30分のレッスンを月3回くらいがおすすめです。

レッスンの日だけではなく、弾く感覚を忘れない程度に自宅でピアノに触れる時間を作りましょう。

大人向けピアノ教室の種類

ピアノ教室は、大きく分けると「企業が運営する教室」と「先生が個人で運営する教室」があります。また、レッスン形態としては、「個人レッスン」と「グループレッスン」の2パターンが一般的です。

自分に合った教室を選ぶためには、それぞれのメリット・デメリットを把握し、ライフスタイルや理想のレッスンスタイルに合った教室を選ぶことが大切です。

企業(大手)運営か個人運営か

楽器店をはじめとする企業が運営する教室と、ピアノの先生が自宅などで運営する教室には、それぞれ次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

デメリット

企業運営(大手)

・複数のコース・先生から選べる

・発表会などの演奏を披露する機会が定期的に設けられている

・練習室や楽器のレンタルに対応している場合もある

・レッスン予約や欠席連絡をWebサイトやアプリで行える場合もある

・比較的レッスン料が高い傾向にある

・振替レッスン不可の場合が多い

・レッスン予約や欠席連絡のシステムが複雑な場合がある

個人運営

・比較的レッスン料が安い傾向にある

・振替レッスンに対応している教室もある

・先生の自宅などアットホームな空間で受けられる

・先生を変えることができない

・発表会がない教室もある

企業運営の教室では、初心者向け・ジャズ・ポピュラーなど複数のコースが用意されていることがほとんどで、それぞれの分野に長けた先生のレッスンを受講できます。ただし、「運営管理費」「レッスン室利用料」などの名目で料金が上乗せされることも多く、個人運営の教室に比べてレッスン料は高めです。

一方、個人運営の教室はアットホームな空間で通いやすく、先生によっては振替にも柔軟に対応してもらえる場合もあります。しかし、先生が一人の場合は何かあっても担当を変えることができないので、事前に口コミチェックや体験レッスンでの相性確認をしっかりしておきましょう。

個人レッスンかグループレッスンか

ピアノレッスンといえば、マンツーマンで習う個人レッスンをイメージする方が多いのではないでしょうか。実際に、企業運営・個人運営いずれにおいても個人レッスンのスタイルが主流ですが、一部の教室では複数人で受講するグループレッスンも開講しています。

それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット

デメリット

個人レッスン

・自分のペースに合わせて丁寧な指導を受けられる

・先生との会話も楽しめる

・自宅練習で悩んでいることなどを相談しやすい

・グループに比べレッスン料が高い

・モチベーションを保ちにくい

グループレッスン

・仲間と一緒に楽しく学べ刺激を受けられる

・他の受講生の演奏やそれに対する先生のアドバイスを聞ける

・個人に比べレッスン料が安い

・先生から直接指導を受ける時間が短い

・自分の進度と合わない場合がある

・先生と会話できるチャンスが少ない

個人レッスンのいちばんの魅力は、自分の弾きたい曲や目標に合わせたマンツーマンレッスンを受けられるところ。自分のペースでピアノを学びたい方や、先生との会話も含めて「仕事や家事から解放される楽しいひととき」を求めている方には特におすすめです。

グループレッスンは、「ピアノを弾けるようになりたい」という共通の目標を持った仲間と出会える絶好のチャンスです。直接指導を受ける時間は少なくなりますが、他の受講生から刺激をもらえるため、モチベーションを保ち続けられるか不安という方はグループレッスンが向いているでしょう。

大人向けピアノ教室の料金体系と相場

大人向けに限らず、ピアノ教室の料金体系として一般的なのは月謝制です。「〇〇円/月3回」といったように月謝と回数が決められているのが一般的ですが、毎月レッスン回数を選べ、それによって月謝が変動するシステムの教室もあります。

月謝の一例として、「ヤマハ音楽教室」「カワイ音楽教室」の大人向けピアノコースをみてみましょう。

ヤマハ音楽教室

カワイ音楽教室

はじめてのピアノ(月2回):4,730円~(グループ)/6,600円~(個人)

はじめてのピアノ(月3回):7,700円~(グループ)9,900円~(個人)

大人のピアノ(月2回):6,050円~(グループ)/7,700円~(個人)

教室により異なる

(例・新宿御苑センター:7,150円 月2回/8,250円 年間40回)

企業運営・個人運営ともに教室によって料金が異なるため一概にはいえませんが、月2回で7,000円前後、月3~4回で10,000円弱が相場といえるでしょう。

「安いから」という理由で選ぶのはちょっと待った!

ピアノ教室を選ぶ際、多くの方にとって費用は重要なポイントの一つとなるはず。しかし、「安いから」という理由で選ぶのはおすすめしません!なぜなら、そこには次のような理由が隠されている可能性があるからです。

・指導力の低い、あるいは指導経験の浅い講師を採用している
・レッスン環境が悪い
・レッスンスケジュールの融通が利かない

特に注目すべきは「講師の質」。月謝が安い教室では、ピアノ初心者が丁寧に学ぶべき楽譜の読み方・演奏時の姿勢・手のフォームなどの指導を省いた、内容の薄いレッスンが行われているケースもあるようです。

では、どのようなポイントを意識して教室を選ぶべきか?次章で解説していきます。

大人がピアノ教室を選ぶ際のポイント

ピアノ教室を選ぶ際の重要なポイントは、主に7つ挙げられます。

・先生との相性
・レッスン内容
・教室の立地
・振替の有無
・レッスン環境
・発表会の有無
・体験レッスンの有無

それぞれ詳しくみていきましょう。

最も重要なのは先生との相性!

ピアノの上達には、練習の継続が欠かせません。そのため、相性の良い先生のもとで楽しく通い続けられる教室を選ぶことが重要です。

・話しやすい
・気軽に質問や相談ができる
・緊張せず話せる

上記をはじめ、相性の良さを感じるポイントは人それぞれ異なります。先生のプロフィールや口コミだけでは判断できない部分もあるため、体験レッスンや見学を利用して実際の雰囲気を確認するのがおすすめです。

自分の目標を実現できるか

ピアノを習いたいと思ったのには、何かしら理由や達成したい目標があるはず。ピアノ教室選びでは、自身の目標に合ったレッスンを受けられるかどうかも大切です。

楽譜を読めるようになりたい
→ 譜読みから学べる初心者向けの教室

結婚式で披露したい
→ 弾きたい曲を1曲ずつ丁寧に教えてもらえる教室

子どもと一緒に連弾したい
→ 音楽的な指導まで受けられる経験者向けの教室

楽器店の教室では、「ジャズ」「ポピュラー」などのジャンルごとにレッスンコースが設定されている場合もあります。上達を楽しみながら通うためにも、まずはレッスンを通してマスターしたいことを明確にし、そのうえで最適な教室・コースを選択しましょう。

通いやすい立地か

仕事や家事で忙しい大人にとっては、通いやすさも重視すべきポイントの一つです。

・自宅から近い
・会社の帰り道にある
・よく立ち寄るショッピングモールの中にある

日常生活の中で無理なく通える立地の教室を選びましょう。教室によっては駐車場が無い、あるいは教室からかなり離れている場合もあるので、事前に必ずチェックしてくださいね。

レッスン日の振替・休会はできるか

急な予定変更が多い方は、レッスン振替の条件についても事前に確認しておきましょう。

・振替不可
・前日までのキャンセルで振替可能
・年〇回まで振替可能

一部の教室では、籍を残したまま月単位でレッスンをお休みできる休会制度が設けられています。繁忙期などの都合で通うのが難しい月が決まっている場合は、振替と合わせて休会の条件も把握しておくことをおすすめします。

グランドピアノがあるか

教室にあるピアノの種類も注目したいポイントの一つ。ただ鍵盤に触れるだけでなく、ピアノ本来の音を楽しみながらレッスンを受けたい方は、グランドピアノやアップライトピアノでレッスンを受けられる教室を選びましょう。

ピアノレッスンはグランドピアノやアップライトピアノで行われるのが一般的ですが、まれにピアノタッチを再現した電子ピアノが置かれている教室もあります。公式サイトにピアノの種類まで記載されていることは少ないので、気になる方は問い合わせ時に確認してみてください。

発表会があるか

ピアノ教室の多くは、定期的に発表会を開催しています。人前で演奏してみたい方や、演奏の披露を目標にモチベーション高くレッスンに通い続けたい方は、発表会の有無や開催の間隔も確認しておくとよいでしょう。

筆者が担当している生徒さんの中には、「発表会を機にやる気スイッチが入り、もっと上手になりたくなった」と言ってくださった方もいます。基本的に参加は自由ですが、舞台に立って音楽で自分を表現する貴重な機会として、ぜひ積極的に利用してみてくださいね。

まずは体験レッスンを受けてみよう!

これまでご紹介してきたポイントの中には、公式サイトや口コミからでは把握できない部分もあります。自分に合った教室で楽しくレッスンを受けるためにも、まずは実際のレッスンや先生の雰囲気を体感できる無料体験レッスンや有料のお試しレッスンを受けてみましょう!

安心して通い始められるよう、疑問や不安な点は事前に講師に相談しておくことが大切です。

大人初心者が口に出しにくい3つの不安と現実

体験レッスンの受付では聞きにくい、けれど多くの大人初心者が抱える3つの不安について、現実とそれぞれの対処法を整理します。

不安1. 「指が動かない・楽譜が読めない」身体と知識の不安

ピアノを習い始めた大人の多くが、最初に直面するのが「思っていた以上に指が動かない」という現実です。子どもと比べて指の独立性や柔軟性が低いのは事実で、最初の1〜2か月は左右の指がバラバラに動くだけで精一杯、という人がほとんどです。

ただし、これは「上達できない」という意味ではありません。大人には大人なりの強みがあります。理屈で説明された運動の意味を理解できる、自分で練習計画を立てられる、目標を言語化できる、といった点です。最初の3か月は「子どものようには進まない」と覚悟しておけば、焦りで挫折することは大きく減ります。

楽譜が読めない不安についても、大手チェーンの大人向けコースは「楽譜が読めない人向け」のコース内容を用意していることが多いです。体験レッスンで「楽譜は全く読めません」と正直に伝えれば、その前提でレッスン内容を組んでくれます。

不安2. 「家にピアノがない・置けない」設備の不安

マンションで電子ピアノを置く場所もない、ピアノを買うほどの予算もない、という設備面の不安は、多くの大人初心者に共通します。

対処法は3つあります。

  • 1つ目は、教室の練習ブースを活用することです。シアーミュージックのように練習ブースを無料で開放している教室なら、自宅にピアノがなくても続けられます。
  • 2つ目は、EYS音楽教室の楽器プレゼント特典を活用することです。一定の条件で本格的なピアノを進呈してもらえるため、自宅練習の環境が一気に整います。
  • 3つ目は、最初の数か月だけ電子ピアノのキーボード型(折りたたみ式・2〜3万円台)を使い、続けられそうだと感じたら本格的な電子ピアノに買い替えるという、段階的な進め方です。

「家にピアノがないと続かない」のは事実ですが、「最初から本格的なピアノを買わないと始められない」わけではありません。

不安3. 「発表会で人前で弾くのが恥ずかしい」気持ちの不安

「教室の発表会に出るのが恥ずかしい」「子どもに混じって弾くのは気まずい」という不安も、大人初心者からよく聞かれます。

実際のところ、大人向けコースが充実している教室では、発表会は任意参加が基本です。「絶対に出なければならない」教室はほぼありません。さらに、大人専門の音楽教室(EYS音楽教室など)や、大人クラスの比率が高い教室では、発表会も大人だけで行われたり、ライブハウスでのカジュアルな形式で実施されたりします。

「発表会には絶対に出たくない」という人は、体験レッスンで「発表会は任意参加ですか?」と直接質問してください。任意ならその通り答えてくれますし、強制であれば別の教室を選べばよいだけです。

半年で何が弾けるようになる?大人初心者の現実ロードマップ

「いつまでに何が弾けるようになるのか」が見えないと、続ける気持ちが続きません。週1回・1回45〜60分のレッスンと、週3〜4回・1回20〜30分の自宅練習を続けた場合の、大人初心者の一般的なペースをお伝えします。

1〜2か月目:両手で簡単な短いフレーズが弾ける

最初の1〜2か月は、片手ずつの練習から始まり、両手で簡単な短いフレーズ(4〜8小節程度)を弾けるようになる時期です。子どもの教本でいうと「バイエル初級〜中級」、または大人向けの簡単なポップス曲集の「ちょうちょ」「きらきら星」あたりが目標になります。

3〜4か月目:好きな曲のサビが片手で弾ける

3〜4か月目になると、好きなJ-POPや映画音楽のサビを、片手で弾けるようになります。両手で完奏することはまだ難しくても、「好きな曲の一番盛り上がる部分を弾ける」という体験ができるのは、大人にとって大きなやる気につながります。

5〜6か月目:1曲を通して両手で弾ける

5〜6か月目で、簡単なアレンジの1曲を、両手で通して弾けるようになる人が多くなります。「ハッピーバースデー」を両手で弾く、好きな映画音楽の簡単アレンジ版を1曲弾けるようになる、といったレベルです。

1年目以降:自分なりのレパートリーが増えていく

1年続けると、両手で弾ける曲が3〜5曲ほどたまり、「自分なりのレパートリー」を持てるようになります。ここから先は、好きな曲のレベルを少しずつ上げていく段階に入ります。

このペースは「週1回のレッスンと週3〜4回の自宅練習」を前提にしています。自宅練習が週1回しか取れない場合は、それぞれの段階に2倍ほど時間がかかると考えてください。逆に、自宅練習が毎日できる人は、2〜3割ほど早く進める傾向があります。

体験レッスンで確かめたい7つの質問

体験レッスン当日、講師や受付に確認すべき質問を整理しました。聞きにくいことも、入会前にはっきりさせておくほど後悔が減ります。

質問1. 大人の生徒さんは全体のどれくらいですか?

大人の比率が低い教室では、自分が浮く可能性があります。「大人だけのコースがある」「大人の生徒が全体の半分以上」といった答えが返ってくれば、安心して通えます。

質問2. 振替制度はありますか?仕事都合の急なキャンセルでも振替できますか?

仕事や家庭の都合で当日キャンセルになることが多い大人にとって、振替制度の有無は重要です。「前日までなら可」「月内2回まで」など、具体的な決まりを確認してください。

質問3. 月謝以外にかかる費用は何ですか?

入会金・教材費・発表会費・スタジオ料・施設費など、月謝以外の費用をすべて出してもらってください。「月謝1万円のつもりで通い始めたら、年間で2万円以上の別費用が発生していた」という事態を避けるためです。

質問4. 自宅にピアノがなくても続けられますか?

自宅にピアノを置けない人は、教室の練習ブースが使えるか、楽器プレゼント特典があるか、近隣のスタジオを推奨してくれるかなど、自宅練習以外の選択肢を聞いてください。

質問5. 発表会は任意参加ですか?大人だけの発表会はありますか?

発表会への参加が強制か任意か、参加する場合の費用、大人だけの発表会があるかを確認します。「絶対に出たくない」人は、任意参加の教室を選ぶのが安心です。

質問6. 講師は固定ですか、毎回変わりますか?

担任制か、毎回違う講師に当たる仕組みか、自分で選べるか。どの方式が合うかは人それぞれですが、「同じ先生に長く教わりたい」のに毎回違う講師に当たる教室を選ぶと、後悔します。

質問7. 退会の流れと締切はいつですか?

入会前に退会の手順と締切日を確認しておくと、辞めたいときにスムーズに手続きできます。「前月◯日までに申請」という決まりが多いので、その期日を聞いてください。

まとめ

大人のピアノ教室は、月謝や立地といった物理的な条件だけでなく、先生との相性や教室の雰囲気などの感覚的な部分、つまり「楽しく通えるか」を重視して選ぶことが大切です。

本記事でご紹介した選び方のポイントを忘れずに、自分にピッタリの教室を見つけてくださいね。

ピアノは、上手になりたいという想いさえあれば何歳からでも上達できます。「この年では遅すぎるかも……」と諦めず、思いきって体験レッスンを受けてみましょう!