【基本とコツ】合唱で覚えておくべき5つのポイント

ライフハック
[最終更新日]: 2020/01/22
                       

文化祭や合唱コンクールをはじめ、合唱をうたう機会が多々ありますね。学内行事や、音楽祭等では非常に盛り上がる合唱ですが、「絶対に忘れてはならないポイント」があります。
技術面はもちろんのこと、合唱イベントの運営面からも考えてゆきたいと思います。

 

1.立つ姿勢は綺麗?

直立二足歩行の生物である私たちが、二本足で立てるのは当然。しかし、歌うときの立ち方にはポイントがあります。まず肩幅くらいに軽く両足を開き、それから両肩を一度上げて、息を吐きだすと同時に肩をストンと落とします。これが、基本姿勢です。このとき、上半身は楽に、下半身は少し力を入れて立ちましょう。重要なのは「リラックスできて、体が安定している」ことです。重心は親指の付け根くらいにかけるようにします。そして、友達に頼んで腰のあたりに手を置いて、後ろからこっそりと前方に押してもらいましょう。不意打ちをくらうことでヨロヨロしてしまったらアウト。急に後ろから腰を押されても、よろめかずにまっすぐ立っていられることが肝要です。腰から太い根が出ていて、それが土の中で、どっしりと根付いているイメージです。正しい姿勢を保つことで、内蔵への負担も少なくなり、健康的ですね。

 

2.美しい声の基本は「腹式呼吸」

次に呼吸法です。歌唱の時の呼吸法は、「腹式呼吸」。腹式呼吸とは横隔膜(肺の下部にある)を動かすことで肺を広げ、空気を深く吐き出す呼吸法です。横隔膜は「不随意筋」という筋肉組織で出来ており、これは自分の意識で動かすことが出来ない筋肉のことです。「不随意筋」である横隔膜を、コントロールできるように訓練する必要があるというわけです。また、人間が寝ているときは、自然に腹式呼吸になっています。酸素量で言うと普通の呼吸法(胸式呼吸)は、およそ450ミリリットルで1分間の呼吸数は15回ほど。一方、腹式呼吸は600~700ミリリットルで呼吸数は10回ほどになるそうです。酸素量、呼吸数ともに増えています。そのため歌うには、非常に効率の良い呼吸法なのです。名称から、おなかで呼吸するものだと錯覚してしまいそうですが、実は違います。イメージとしては「腰で呼吸をする」と理解するといいでしょう。手を腰に当てて、腰が左右に動いているか、ブレスも適切に入っているかを確認するようにしてみてください。

 

3.体全体を楽器と考えよう!

合唱は、カラオケなどと違い、ほとんどマイクを使わないで歌います。よってカラオケで歌うのと同じ声の出し方だと、のどを痛めてしまう上、美しい声が出せません。ではどうすれば美しい声が出るのでしょうか。まずは発想を転換させ、「自分の体全体が楽器である!」と考えましょう。どの楽器にも空間があるように、人間の体にも響くための空間が必要です。これは共鳴腔と呼ばれます。具体的には、声帯の上にある咽頭腔、口の中の口腔、鼻の空間にある鼻腔です。これらの部分を広げ、共鳴する容積を大きくします。容積を大きくすることで共鳴部分が増えるのがわかるでしょう。そして息の流れを意識しながら、口角を上げて歌ってみましょう。口角が上がると自然と頬の筋肉も上がり、より響きのある声を出すことが出来ます。さらに目も大きく見開いて歌いましょう。ときどき、鏡で歌っているときの自分の顔をチェックしてみてください。また、メンバーと向かい合わせになって、お互いの顔つきをチェックするのも良い方法です。

 

4.基礎体力をアップさせる体操

合唱は前述したとおり、自分の体が楽器。美しい声を出すには、しっかりとした呼吸と体が必要不可欠です。そのためには基礎体力が欠かせません。特に腹筋を鍛えるのは有効です。「V字腹筋」は、両足をそろえてまっすぐ伸ばして、体をVの字にします。この状態で、しばらくストップ。これを1日に無理がない程度に数回行います。慣れてきたら静止時間を長く、回数を増やすと効果的です。

もう一つ。「腕立て伏せ&深い呼吸」もおすすめです。腕立て伏せの姿勢で、深く息を入れ、吐き出す腹式呼吸を行います。体に負担がかからない範囲で、無理なく行いましょう。1日数回、1年ぐらいかけてゆっくり腹筋を強くするような感覚です。

 

5.歌うときの注意ポイント+合唱への思い

表情豊かな声を出すには、前に声を出すだけでなく、頭の少し後ろから引っ張られ、伸びるイメージを持つといいでしょう。そこで気を付けなければならないのは、発音です。話しているとき以上に、はっきりと発音しなければ、聞き手に歌詞の意味が正しく伝わりません。日本語は「あ・い・う・え・お」といった5つの母音か、子音+母音の組み合わせで構成されています。歌っているときには特に子音に気を付けて発音するようにしましょう。母音は比較的明瞭に響きますが、子音は聞き取りにくい場合があります。例えば「た」の音なら、子音の「T」を響かせてから、母音の「A」を添わせてゆく感覚と言えばわかりやすいかもしれません。
子音を意識した発音によって合唱全体にメリハリがつき、歌詞の意味が明確になって、聞き手を「歌の世界」に導くことができるでしょう。

技術的なポイントに慣れてくれば、自分の声だけでなく、仲間の声も聴く余裕が生まれます。複数部の声が織りなすハーモニーを感じ、皆の呼吸をシンクロさせ、発声を合わせてゆきます。強弱や発声方法がバラバラにならないように一つの塊(ユニティ)として音楽を奏でるように意識します。
何日も練習してきて、苦楽を共にしたかけがえのない仲間。その仲間との思いも一緒に発声に込めましょう。そのためには仲間を信じ、仲間を感じることが大事です。演奏終了後、自分の心の中で仲間の存在が強く胸に宿ることでしょう。

以上のように、合唱における技術的なチェックポイントを紹介しました。「時間の芸術」である合唱は、今のその瞬間が本髄です。この瞬間のために、どれだけのことができるのか。まずは、難しく考えることなく、一人一人ができることから気楽にやってみてください。曲は歌ってくれるあなたを待っています。自分の手で合唱の世界の扉を開けましょう。そして、一人で歌っていては感じることができないハーモニーを、体で、心で存分に感じてください。
歌うことで、今後大きく成長した自分自身と出会うことができますよ!

参考文献
島村武男 著『声力(こえぢから)トレーニング』 (リヨン社 2008年)
吉村元子 監修 『もっとステップアップできる!コーラス上達のポイント200』(メイツ出版 2010年)

 
ライター:水口 早苗

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