ピアノを演奏される方は、結婚式の余興で「ぜひ一曲弾いて!」と頼まれる機会も多いのではないでしょうか。
せっかくの機会、新郎新婦はもちろん、来席しているお客様にも喜ばれるような曲を演奏したいですよね。
とはいえ、結婚式に向いている曲は、、と選曲にも迷ってしまうことと思います。
この記事では、余興の場が一気に盛り上がるピアノ演奏曲を、おすすめポップスとおすすめクラシックに分けてご紹介いたします。
結婚式の余興で弾きたいピアノ曲【ポップス編】
ポップスについては、J-POP、ディズニーソング、映画音楽、洋楽、ジャズなど幅広いジャンルがあります。
新郎新婦が好きなアーティストや歌を知っていれば、サプライズで演奏すると喜ばれることでしょう。
ただ、一見ラブソングだと思っていても、曲調や歌詞が結婚式という場にふさわしくないケースもありますね(実はおめでたくないことを歌った内容だったとか)。
その点には充分気をつけて選曲したいものです。
DREAMS COME TRUE「未来予想図Ⅱ」「LOVE LOVE LOVE」
結婚式で人気が高いのは、ドリカムことDREAMS COME TRUEの恋愛の喜びを高らかに歌い上げる曲の数々。
ピアノ演奏でも盛り上がるので、長年結婚式での演奏曲では高い人気を保っています。
「未来予想図Ⅱ」は比較的中上級者向けですが、ピアノ初級の方なら「LOVE LOVE LOVE」が弾きやすく映えるのではないでしょうか。
他にも「晴れたらいいね」「うれしい!たのしい!大好き!」「愛がたどりつく場所」も結婚式での人気曲です。
「One Love」嵐
幅広い年代に人気のアイドルグループ嵐の曲を選ぶなら、”百年先も愛を誓うよ”という歌詞が結婚式にピッタリの「One Love」がおすすめです。
楽譜も初級、中級、上級と揃っているので、ご自分のレベルによって楽譜を選べます。
嵐の曲なら、心弾む曲調の「WISH」や「Happiness」「Love so sweet」なども結婚式でよく使われています。
こちらが初級編で
こちらが上級編となっています。
「愛をこめて花束を」Superfly
Superflyの代表曲「愛をこめて花束を」は感動的に盛り上がる曲で、初心者の方でも弾きやすいのではないでしょうか。
また、歌の上手な友達と一緒に演奏するのもいいですね。
「CAN YOU CELEBRATE?」安室奈美恵
2018年に惜しまれながら引退した歌姫・安室奈美恵の名曲。
和久井映見主演の人気ドラマ「バージンロード」の主題歌で1997年に大ヒットした、結婚式で使われる定番中の定番です。
初級から上級まで、どのレベルで演奏しても聴き映えしますし、誰もが知るこの曲でお祝いの気持ちを伝えてはいかがでしょう。
「Butterfly」木村カエラ
木村カエラが親友の結婚式のために作詞した曲で(作曲は末光篤)、祝福の想いに満ちあふれた歌詞と軽快な曲調で大ヒットしました。
難易度に関わらず軽やかに楽しく演奏して、お祝いの気持ちを新郎新婦に伝えたいですね。
「Everything」MISIA
美しいメロディーが印象的で、ドラマティックに盛り上がるMISIAのバラード「Everything」も結婚式のお祝い定番曲です。
松嶋菜々子主演のドラマ「やまとなでしこ」の主題歌として2000年に大ヒットしました。
歌い上げるようにしっとり演奏すれば、会場がロマンティックなムードに包まれること間違いなしです。
「ホール・ニュー・ワールド」(映画「アラジン」より)
数あるディズニーソングの中で結婚式で人気が高いのは、映画「アラジン」から、アラジンとジャスミンがデュエットするバラード「ホール・ニュー・ワールド」です。ディズニーソングなら「いつか王子様が」「Beauty and the Beast」なども結婚式の人気曲です。
「L-O-V-E」ナット・キング・コール
ジャズがお好きな新郎新婦なら、アメリカのジャズ・ピアニスト/歌手 ナット・キング・コールの「L-O-V-E」はいかがでしょうか。
日本語訳で美空ひばりによって歌い継がれており、年配の来客にとっても馴染みのある曲です。軽快で心躍るラブ・ソングは、きっと会場の雰囲気をいっそう和ませることでしょう。
結婚式の余興で弾きたいピアノ曲【クラシック編】
クラシック曲なら来席している老若男女誰もが知っていることが多くて喜ばれそうですね。
格調の高さも演出できて、結婚式もぐっと華やぐこと間違いなしです。
ここでは、結婚式での余興におすすめのクラシック曲をご紹介します。
乾杯の歌(ヴェルディ)
オペラ「椿姫」の冒頭のパーティで皆が乾杯する時に歌われる陽気な曲です。
華やかなワルツで宴もますます祝福ムードに包まれるのではないでしょうか。
愛の夢 第3番(リスト)
とびきりロマンティックな「愛の夢」をエレガントに奏でるのもいいですね。
フランツ・リストによる3曲のピアノ曲のうち「おお、愛しうる限り愛せよ」と題された第3番が美しく有名で、結婚式の定番曲です。
ジュ・トゥ・ヴ(サティ)
「3つのジムノペディ」で知られるフランスの作曲家エリック・サティの小粋な名曲。
CMなどで幅広く使われており、タイトルは「あなたが欲しい」という意味だそうです。
愛のあいさつ(エルガー)
イギリスの作曲家エルガーの名曲。これはエルガーがのちに妻となる女性にプロポーズする際に贈った曲だそうです。
無名だったエルガーは、結婚した後に妻の支えもあって有名な作曲家になったという逸話もありますから、そういう意味でも縁起の良い曲ですね。
主よ、人の望みの喜びよ(バッハ)
落ち着いた曲でお祝いの気持ちを伝えたい。そんな方にはバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」はいかがでしょうか。
会場が厳かな雰囲気に包まれることでしょう。
まとめ
会場で初めて触れるピアノは、普段使っているピアノと弾き心地が違っていて、いざ弾き始めると戸惑うかもしれません。出来ればちょっとでも触っておきたいですね。
早めに会場に行き、少しでも試弾できるかどうかスタッフに問い合わせてみるといいでしょう。
また、ピアノを演奏する場合は衣装選びも大事です。着物の場合は袖が邪魔にならないような工夫が必要になります。
ペダルを踏むことを考え、可能であれば事前に当日の衣装と靴で演奏してみることもおすすめです。
本番中は、楽譜をめくるタイミングも気になるものです。
できれば暗譜するほど弾き込んでおくのが理想ですが、楽譜を横長のスケッチブック等に貼ったり、テープで繋ぎ合わせるなどして、譜めくりしなくても済むアイデアを活用すると安心です。
何より大切なのは新郎新婦への祝福の気持ちを込めて演奏することでしょう。事前の準備をしっかり行い、万全の構えで本番に臨んで下さいね。