昨年はコロナという誰も予想しなかった緊急事態により、残念ながら吹奏楽コンクールが開催されませんでした。

その影響もあり2021年度の吹奏楽コンクール全国大会は、今までと違った結果になる可能性があります。
全国大会常連校が勝ち進めなかったり、逆に全国大会初出場の学校が続出するなんてことも。

今回は東海地方で活躍する吹奏楽強豪校を3校ご紹介します!
コロナに負けず今年も全国大会に進んでくるのを楽しみにしています。
あなたはどの学校を応援しますか?

案内人

  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

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東海地方で全国大会に出場経験がある強豪高校5校を紹介!

まずは東海地方で活躍している学校を5校紹介していきます。
実は東海地方、特に愛知県は吹奏楽王国と呼ばれていて東海大会に上がるまでがとても大変なのです。
県大会の後に代表校選考会の大会があり、そこで大編成代表、小編成代表、代表権なしの3つに分けられます。

狭き門をくぐり抜けた学校がぶつかり合う東海大会は非常にハイレベルです。
そんなハイレベルな東海大会で見事代表に選ばれ、全国大会に駒を進めた学校をご紹介します。

1966年から全国大会に出場し続ける超名門【愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部】

宇宙の音楽/P.スパーク

東海地方で最も伝統のある学校といえば、愛知工業大学名電高等学校でしょう。
1966年に全国大会初出場をはたし、そこから現在までに42回全国大会に出場。そのうち金賞を16回受賞している超名門校です。
現在まで顧問の先生が3回変わっていますが、全ての先生で全国大会出場を果たしています。

吹奏楽の過去の名演を集めたレジェンダリーシリーズで、昭和に演奏された愛知工業大学名電高等学校吹奏楽部のサウンドを楽しむことができます。
その中でもカレル・フサ作曲の「プラハのための音楽1968」やコープランド作曲の「エル・サロン・メヒコ」などは当時大変話題になり、今でも名演として語り継がれています。

昔は力強くエネルギー溢れる演奏が特徴だった名電サウンドですが、最近はまろやかで包み込むようなサウンドが魅力となってきました。
現顧問の伊藤宏樹先生はポップスもお好きなようで、「ディープパープル メドレー」などが定番となっています。CDも発売されていますので、そちらでも名電サウンドをお楽しみください!

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エネルギッシュなサウンドで聴き手を魅了し続ける【浜松聖星高等学校吹奏楽部】

秘儀Ⅳ/西村朗

浜松聖星は、2017年に浜松海の星高校から校名変更し、女子校から男女共学化されました。そこからサウンドがどう変化するか少しドキドキしておりましたが、エネルギッシュなサウンドは変わっていません。

今までに吹奏楽コンクール全国大会に7回出場している全日本吹奏楽コンクール常連校でもありますが、全日本高等学校選抜吹奏楽大会の常連校でもあり、2021年に行われた大会ではグランプリを獲得しています。
また、第44回全日本アンサンブルコンテストでは、金管8重奏が金賞を受賞しています。

音楽監督の土屋史人率いる浜松聖星高等学校吹奏楽部サウンドは金管の鳴りがよく、聴いていてとても心地よいです。
コロナも吹き飛ばす勢いのあるサウンドは、ぜひ実際にホールで体感しましょう。

もし会場に行くのが困難という方は、youtubeでもその演奏を聴くことができますので、ぜひ検索してみてください!

独自のサウンドを追求し続けるバンド【光ヶ丘女子高等学校吹奏楽部】

白鯨と旅路をともに/R.ガランテ

こちらも吹奏楽コンクール全国大会の常連校となっている、非常にパワーのある学校です。
毎回、他の学校とは違う個性あふれる演奏が特徴です。
今までに吹奏楽コンクール全国大会に18回出場し、金賞を2回受賞しています。

顧問の日野謙太郎先生の音楽性が、そのサウンドによく現れています。
その特徴のひとつが、課題曲選びにあります。

吹奏楽コンクールは5曲の中から一曲選んで演奏されるのですが、毎回光ヶ丘は現代曲と呼ばれるジャンルを演奏します。
現代曲とは普通の拍子やハーモニーとは違いなんとも複雑で、プロの奏者でも初見で演奏はとてもできないような難しい曲が多いです。

そんな難解な曲に毎回光ヶ丘高校は臨み、名演を披露してくれます。
2021年3月には定期演奏会をLIVE配信したことでも話題になりました。
今年も音楽性たっぷりの魅力あふれる演奏を全国大会でも聴かせてくれるでしょう。

演奏もパフォーマンスも卓越したバンド【安城学園高等学校吹奏楽部】

ブリュッセル・レクイエム/B.アッペルモント

吹奏楽コンクール全国大会に13回出場し、そのうち4回金賞を受賞している強豪校です。
またこちらはマーチングでも非常に有名であり毎年全国大会出場を果たしています。

あのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が本拠としている、ウィーン楽友協会大ホールでの演奏経験もあるすごい学校です。

「笑ってこらえて」や「ゴリ夢中」などテレビ出演もしているので、知っている方も多いでしょう。

ピッチを揃えて透明感あるサウンドが魅力で、2001年に演奏された「喜歌劇〈美しいエレーヌ〉より序曲」は、今でも全国大会のお手本とされるような素敵な演奏です。

最近では2014年に全国大会に出場しています。
Youtubeでの演奏配信なども積極的に行っていますので、直接演奏を見にいかなくても演奏を楽しむことが可能です。

伝統ある正統派サウンドが魅力【三重県立白子高等学校吹奏楽部】

歌劇「トスカ」より/G.プッチーニ

吹奏楽コンクール全国大会に6回出場している伝統のある強豪校です。
なんと初出場は1978年。最近では2012年に全国大会に出場しています。

地元の他の学校との合同演奏も積極的に行い、演奏面だけでなく運営面でも三重県の吹奏楽を盛り上げてくれています。

自由曲はオペラ曲が多く、聴き手を惹きつけるドラマチックなサウンドが魅力です。

こちらは県立ですが吹奏楽コースがある珍しい学校です。
まだ一度も聴いたことのない方は、ぜひ聴いてみることをおすすめします。

他の学校では聴けない白子サウンドが聴けます!

他にもこんな素晴らしい学校が東海地方には存在する!

先ほどの5校がここ最近では全国大会では常連となってしまい、素晴らしい演奏をしても残念ながら全国大会に出場できない学校がたくさんあります。

そこで、今年こそは全国大会の舞台に上がるかもしれない有名校を5校ピックアップしてご紹介します!

皇學館高等学校吹奏楽部

第13回定期演奏会

こちらはまだ全国大会出場はありませんが、ここ何年かでメキメキ成長しており、もう少しで全国大会に手が届くであろう学校です。

あの関西の名門、淀川工科高校とコラボで演奏会をしたことでも話題になりました。
もしかしたら今年は全国大会で演奏を聴くことができるかもしれません。

長野県小諸高等学校吹奏楽部

フェスティバル・ヴァリエーション/C.T.スミス

こちらは音楽コースがあり、とても質の高い音楽教育を行なっている長野の県立校です。
プロの奏者が指導にくることも多いようなので、子どもたちはとても恵まれています。

ここ最近は東海吹奏楽コンクールで何度も金賞を受賞しています。
長野県で最も注目されている学校のひとつです。

静岡県立浜松商業高等学校

アウディヴィメディアノクテ/オリヴァー・ヴェースピ

こちらも全国大会出場経験のある学校です。
いわゆる「浜商サウンド」と呼ばれており、地元ファンも多い吹奏楽部です。

近年では東海吹奏楽コンクールで金賞を受賞することも多いです。
今年こそ悲願の代表ということも十分にあり、注目されています。

高山西高等学校ウインドアンサンブル部

エルクンバンチェロ/ラファエル・エルナンデス

「日本一になる」という目標を掲げており、それはコンクールの結果だけでなくあらゆる面で一番を目指すということを意味しています。

1993年より吹奏楽コンクール東海大会に、去年までに26回出場しています。
岐阜県を代表する団体で、パワフルな演奏とパフォーマンスが魅力的です。

静岡県立浜名高等学校吹奏楽部

シンフォニエッタ 第3番「響きの森」/福島弘和

ここ何年でメキメキと実力をあげている印象の学校です。
2012年より吹奏楽コンクール東海大会に7回出場しています。

そして去年までは2年連続で金賞を受賞し、全国大会に手が届くところまで来ました。
他にも個人重奏コンテスト、アンサンブルコンテストでも好成績を収めています。

全日本高等学校選抜吹奏楽大会にも出場し、話題になりました。
地元静岡に根付いた活動をしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
東海地方の吹奏楽強豪校の魅力が伝わりましたでしょうか。

吹奏楽コンクール全国大会の演奏も素晴らしいのですが、東海吹奏楽コンクールも個性的な演奏が多いのでおすすめです。

あの学校がどうして全国に行けないんだろう。
審査員と私の評価は違うな。

そう感じるのも吹奏楽コンクールの魅力のひとつでしょう。

結果ということだけにこだわらず、あなた好みのサウンドを見つけてみると吹奏楽というジャンルをより楽しむことができるかもしれません。

まだまだコロナの影響でコンクールはどうなるか難しいところですが、子どもたちの吹奏楽熱は冷めることはないでしょう!