【関西・中学校】吹奏楽強豪校と過去の名演を厳選紹介!

                                   
吹奏楽
公開日時:2021/05/30
                       

関西の中学校吹奏楽強豪校の魅力に迫る本記事では、吹奏楽コンクール全国大会に出場経験のある4校と過去の名演を紹介しています。全国的に見ても非常にレベルの高い支部であるため、まさに強豪校だらけ。あなたはどの学校を応援しますか?

案内人

  • 川島光将指揮者・作曲家・編曲家 元・中学高等学校音楽教員、吹奏楽顧問 吹奏楽指導者協会・認定指導員 音楽表現学会会員 K MUSIC GROUP代表 現在はオーケストラ、吹奏楽、合唱、声楽など音楽全般の指導にあたる。

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【中学】関西の吹奏楽強豪校を紹介!

中学校の吹奏楽コンクールは、高校よりもどの学校が全国大会に出場できる予測困難と言われています。

強豪校と呼ばれている有名な学校でも、なかなか勝ち進むことができません。

その中でも関西吹奏楽コンクールは、かなりレベルが高く代表になるのが難しいです。
ずっと金賞を取り続けていても代表にはなれない学校もあります。

関西は大阪をはじめ強豪校が揃っている支部です。
今回はそんな関西支部で活躍する吹奏楽部強豪校の中学を紹介します。

過去三年間の中で、見事代表を獲得した4つの中学校です。

兵庫県 宝塚市立中山五月台中学校

復興 /保科 洋

実績

全国大会初出場は1991年。
その後、2001年からはほぼ毎年全国大会に出場しています。
そのうち金賞を2度受賞
関西中学校で最も有名な強豪校のひとつです。
また昨年はコロナ禍の中練習を重ね、管楽合奏コンテストに出場し、見事最優秀グランプリ賞文部科学大臣賞に輝き全国一位となりました。

特徴

渡辺秀之先生率いる宝塚市立中山五月台中学校吹奏楽部は、関西の中学校の中で最も有名な強豪校です。

実績をご覧いただいて分かるようにその演奏技術は、他の中学生より頭ひとつ飛び抜けています。
しかしながら何か特別な練習をしているわけではなく、あくまで基礎を大切にし限られた時間を最大限活かした練習方法で、その演奏技術を磨いています。

渡辺秀之先生は見た目は迫力があり怖そうな先生ですが、優しくユニークな指導をしています。
少子化となり中学校吹奏楽が下火になりそうな中、毎年素敵な演奏を届けてくれています。

豊中市立第十一中学校

ハリソンの夢/Peter Graham

実績

全国大会初出場は2010年。そこからはほぼ毎年全国大会に出場しています。
そのうち金賞を3度受賞
2019年の吹奏楽コンクールでも金賞を受賞しています。

特徴

大阪を代表する中学校吹奏楽部です。

中学校の吹奏楽部は、毎年練習時間が削られ納得のいく活動ができないままコンクールを迎えることが多いです。
豊中市立第十一中学校もあくまで普通の中学校で、他の学校と同じ時間で活動しています。

しかしその演奏技術は凄まじく、とても中学生が演奏できるレベルではないような難易度の高い曲を毎年聴かせてくれます。

2012年からは作曲家「長生淳」さんの曲をコンクールの自由曲として取り組み、毎回全国大会に出場しています。
今後どのような曲を取り上げるかも注目されています。

生駒市立生駒中学校

ブリュッセル・レクイエム

実績

初出場はなんと1998年という歴史のある学校です。
2012年まではほぼ毎年全国大会に出場しています。
2019年に久しぶりに全国大会に出場し、見事金賞を受賞しています。

特徴

大変輝かしい歴史を持つ強豪校。CDやDVDなども発売されているほどで、奈良県で最も有名な中学校吹奏楽部のひとつといえるでしょう。

1998年から全国大会に出場していたときは、どちらかというとオーケストラ曲のアレンジものを得意としている印象でした。

2019年に全国で金賞を獲得したときの自由曲はアッペルモント作曲の「ブリュッセル・レクイエム」という人気の吹奏楽曲で、これまでとは違うジャンルの曲を聴かせてくれました。

7年ぶりの全国大会出場に地元ファンも大喜びだったそうです。これからのさらなる活躍が期待できそうですね。

加古川市立中部中学校

眠るヴィシュヌの木

実績

初出場は1983年という大変歴史の長い中学校吹奏楽部です。
その後は2016年より3年連続で全国大会に出場し、金賞も受賞しています。
2019年は惜しくも全国の舞台に上がれなかったので、今年度のリベンジが期待されます。

特徴

1983年に全国大会に出場し、銀賞を受賞してからはしばらく全国大会には出場できていませんでした。

そして現顧問の中原淳子先生がいらしてから、いきなり全国大会出場という快挙を成し遂げました。
こういった顧問の先生の移動の影響をとても受けやすいのが中学校吹奏楽部です。

再び全国大会出場を目指して、部員一同練習に励んでいることでしょう。
自由曲は今までに、真島俊夫、樽屋雅徳、天野正道といった邦人作曲家の曲に取り組んできたので、今年もその流れになりそうです。

【要チェック】強豪校の過去の名演ベスト3

それではここで過去の名演を紹介していきます。

名演というのは毎年生まれています。
その時代ならではの演奏スタイルや流行りなどもあるので、今聴くと逆に新鮮だったりします。

正直、筆者が紹介したい演奏はもっとたくさんありましたが、その中でも特に素晴らしい演奏を3曲ご紹介します。
ぜひチェックしてみてください。

西宮市立今津中学校吹奏楽部 歌劇「運命の力」序曲

歌劇「運命の力」序曲/ヴェルディ

1977年全日本吹奏楽コンクールより
関西代表 兵庫県 西宮市立今津中学校吹奏楽部
指揮・得津武史

西宮市立今津中学校吹奏楽部は大変伝統ある学校で、1957年に全国大会初出場を果たし、いきなり第二位となります。
1960年には全国一位に輝くという素晴らしい成績をおさめています。
さらにそこから5年連続一位という快挙を成し遂げている超強豪校です。

そして吹奏楽コンクール全国大会が順位ではなく金賞という賞に変わってからも、11回金賞を受賞しています。
中学校吹奏楽の中で一番歴史があり有名な学校といって良いでしょう。

この演奏は、そんな西宮市立今津中学校吹奏楽部の黄金期といえる1977年の名演です。

この演奏、本当に中学生かなという驚きと感動で言葉が出ません。
音楽表現が抜群で、音のひとつひとつがエネルギーに満ちています。

この時代だからこそ生まれた名演でしょう。

大阪府大阪市立城陽中学校吹奏楽部 楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り

楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り/リヒャルト・シュトラウス

1983年 全日本吹奏楽コンクールより
関西代表 大阪府 大阪市立城陽中学校吹奏楽部
指揮・神出有光

大阪府大阪市立城陽中学校吹奏楽部も大変歴史のある学校で、全国大会初出場は1976年。
そこから2001年まで14回全国大会に出場しています。

ちなみに「サロメ」は、オスカー・ワイルドの戯曲のオペラです。
本当は中高生が演奏するには、やや内容が過激すぎるのであらすじなどは気にせず音楽のみに集中した方が良いでしょう。

多くの吹奏楽部がこの「サロメ」を演奏していますが、その中でも最も素晴らしいと評判の演奏です。

もちろん高校や大学の部でも全国大会で「サロメ」が演奏されますが、この城陽中学校の演奏が一番という方も多いです。
中学生が演奏しているとは思えない、とても艶のあるサウンドを聴かせてくれます。

宝塚市立宝梅中学校吹奏楽部 トッカータとフーガ・ニ短調

トッカータとフーガ・ニ短調/J.S.バッハ

1986年 全日本吹奏楽コンクールより
関西代表 兵庫県 宝塚市立宝梅中学校吹奏楽部
指揮・渡辺秀之

宝塚市立宝梅中学校吹奏楽部の吹奏楽コンクール全国大会初出場は1982年。そこから11回全国大会出場、そのうち金賞は7回という驚異の記録を持っています。

ちなみに名前を見てピンとこられた方もいらっしゃると思いますが、その当時の顧問は現在の宝塚市立中山五月台中学校の指揮者である渡辺秀之先生です。

冒頭からもう驚きっぱなしです。
まるで巨大なパイプオルガンで演奏されているかのような、非常にまとまった響きのある素敵なサウンド。もちろん表現力や演奏技術も抜群です。

どうして中学生がこんな演奏ができるのだろうと不思議に感じてしまいます。
吹奏楽ファンだけでなく、全ての人に聴いてほしい名演です。

まとめ

冒頭にも書かせていただきましたが、関西の中学校吹奏楽は全国的に見ても非常にレベルの高い支部です。
強豪校だらけで、毎年全国大会出場をかけて大混戦が繰り広げられます。

惜しくも全国大会にいけなくても、関西吹奏楽コンクールで金賞を受賞している学校はどれも素晴らしい演奏を聴かせてくれています。

できれば実際に会場に足を運んで、コンクールを見届けたいですね。

また今回紹介した過去の名演はたくさんあるうちの一部なので、本当はまだまだ紹介したい名演がたくさんあります。
ぜひ過去の演奏もどんどん聴いてみてください。

今年度もどの中学校が全国大会に出場するか全く予想できません。
関西支部は今年も激戦で、名演がたくさん生まれることでしょう。

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