【NAMM Show 2020】クラシック楽器のレポートしてみた

コラム(雑学)
[最終更新日]: 2020/03/12
                       

毎年、アメリカのカリフォルニア州アナハイムで1月に開催される「(注1)NAMM Show(ナム・ショーと読みます)<通称:WINTER NAMM>」に行ってきました!

筆者の長年の夢である「NAMM Show」に足を踏み入れることができ、終始ソワソワ…緊張…ワクワクを繰り返す四日間でした。

これは、新年早々から単身アメリカへ乗り込んだ、いろんな楽器好きの私めの拙いレポートです!

(注1)NAMM Showは年に二回あり、冬の「Winter NAMM」と夏の「Summer NAMM」があります。しかし、一番規模の大きいものは冬のものであり、NAMMと言えば冬…という連想をする人も多いようです。

 

NAMM Showとは一体なんぞや?

世界の楽器ディーラーやディストリビューター対象のトレードオンリーのビジネスショーになります。

日本では「楽器フェア」が2年に一回(大体秋頃)のサイクルで行われていますが、私はそこでNAMM Showのお話を初めて聞きました。

世界最大規模の楽器の見本市』だそうで、どうやら関係者しか入れないとか。

ええ、何ですか、その楽器の聖地みたいな場所…、とてもとても気になりました。

一体どんなものでどんなメーカーでどんな人が…??考えたらキリがありません。秘密に包まれたイベントのように感じました。

 

NAMM Showって、どんなイベント?

このNAMM Show自体の歴史は古く、1901年にイギリスのボストンで開催されたピアノの展示会から始まりました。

各メーカーの販売前の商品(楽器の新作)を展示しているので、まさに見本市。もちろん、非売品の展示楽器もあったのですが、ディーラーやディストリビューターのみならず、各メーカーのゲストや開発関係者、エンドースアーティストも見に来ています。

楽器販売店はこのイベントで様々なメーカーの新商品を見つけ、契約し、販売します。

各メーカーは、新規販売店や特約店を見つけ、契約し、商品を出していきます。その商談をする場所がNAMM Showの本意と言えます。

 

NAMM Showに一般客は入れない?

本来NAMM Showは「商談」が目的なので、一般参加者は完全非公開のものだったのですが、何年か前からPublic Days(一般公開日)を設けて、他メディアや一般客にも公開しているという話がネット上でもありました。

しかしNAMM自体は、それをパブリックとして情報開示を一切していません。

恐らく今後も開示しないかと思いますが、ここ3年は四日間開催のうち、最後の二日間をPublic Daysとしていたことは間違いありません。

一般人が全く見れない訳ではなく、NAMM開催の半年前くらいから「一緒にNAMMへ行こう!」的なツアーを募集しているところがネット上で出てくるので、検索するといろいろ情報は見つかると思います。

(他、ESPに通われている学生の方は、希望者募集による参加で行けますし、旅行代理店がツアーを組んでいることもあります)

筆者は今回、こちらへお世話になりました!
「SHINOS」
「Cross Bridge」様でNAMMのツアーパッケージを発見、すぐさまコンタクトしました!これで長年の夢がひとつ叶ったのでした。

 

NAMM Showで見た新作クラシック楽器達

筆者はピアノや鍵盤楽器を嗜んでいるので、鍵盤楽器ものには無条件ですかさず飛びついてしまいます。

他、音楽も様々なジャンルを聴くので、ギターやベース、ドラム、ウィンドシンセなどにもついフラフラ…と足が行ってしまうのですが、実はNAMM Showのクラシックをメインにしているレポートやブログをあまり見かけないので、ここでいろいろご紹介してみます。

 

クラリネット

ビュッフェ・クランポン」クラリネットが有名なメーカーです。一応、試演奏は出来るんですが、展示されているクラリネットの美しいこと。触るのがもったいないと感じてしまう筆者。
https://www.buffet-crampon.com/ja/

 

バスクラリネット

このバスクラリネット(Prestige)の堂々たる様。あまりにも凛々しいので、近づいてはいけないのでは…と思ってしまいました。

 

トランペット

「ヴィンセント・バック」のトランペット。シルバーとゴールドと共に美しいです。なかなかじっくり管楽器を見る機会がないですが、吟味していた隣にはトロンボーンがずらり。

 

トロンボーン

トロンボーンはスリムで大きくてかっこいい…。複数並んだ状態を見ると、圧倒されます。トロンボーンて、こんなに大きかったのか!

 

アルトフルート

アームストロング」のアルトフルート。C管のフルートは高校時代にかじってましたが、低音域フルートは間近でお目にかかったことがなかったので、この場で十分に見させていただきました。とても美しい…惚れてしまいます。

(上記3つは「コン・セルマー」傘下のメーカーの為、こちらのHPで見ることができます)

https://www.conn-selmer.com/en-us

 

サクソフォーン・クラリネット

ハンター・ミュージック」のサクソフォーンとクラリネット。ここは吹奏楽関連をずらっと展示していました。商品は中国での製造のようですが、ニューヨークに市場を構えているとのこと。

 

すごく強いイメージがあって、思わず足を止めて見入ってしまいました。展示の仕方ひとつで、楽器の印象が変化します。
https://www.huntermusical.com/

 

ピアノ

アルファ・ピアノ

アルファ・ピアノ」というオーストリアの電子ピアノメーカーで「mPiano」というものです。全体的に奇妙さを感じましたし、「何で鍵盤がこんなに長いんだ?」という疑問もありました。シンセサイザーとは仕組みが違う、キーボードの進化はどこまで行くのだろうか。
https://www.alpha-pianos.com/

 

シードマイヤー

シードマイヤー」のピアノ。今はチェレスタのみを製造しているメーカーのようです。

このピアノがいつ頃のものなのかはよくわからなかったんですが、この車輪のようなデザインの譜面台がとても印象強く、記憶に残ってます。(ベヒシュタインも同じデザインの譜面台なので、譜面台だけ別メーカーなのでしょうか…?)とても恐れ多くて弾けませんでした…。

余談ですが、このシードマイヤーは唯一のチェレスタ製造社だそうです。映画「ハリー・ポッター」シリーズの『ヘドウィグのテーマ』で流れるあの音がチェレスタです。
https://www.celesta-schiedmayer.de/

 

ザイラー

ザイラー」というメーカーのブースへ到着早々、入口に設置されていたブルーのピアノにびっくりする筆者。ピアノが青い……!!思わずまじまじと見てしまいました…。
http://seilerpianousa.com/

 

サミック

サミック」のデジタルピアノです。ザイラーと同じスペースにあったんですけど、どちらも色が目を惹きます。

デジタルピアノなのでブラックの機種を試弾してみましたが、筆者の感覚だとちょっと鍵盤のタッチが軽い感じだったでしょうか…。
https://www.smcmusic.com/

 

NAMM Showのヤマハブース・その他

ここからヤマハの製品の中での変わり種をズラッと載せてみます。ヤマハは「Marriott」の建物をまるまる貸切状態でした。さすが…。

 

アコスティックギター

ヤマハで古くからあるアコースティックギターのAPXシリーズ。とても静かで沁みる音がします。

 

Xeno(ゼノ)

Xeno(ゼノ)シリーズのトロンボーン。この楽器は何度見ても凛々しい…。

 

同シリーズのトランペット。トランペットは試演奏の人気がすごい。

 

ホルン。煌びやかで華やか。

 

コンサート・パーカッション。試演奏されてる方が大勢いました。ドラム関連は音が大きいので、集客がすごかった。

 

チューブラーベル。実物を至近距離で見るのは初めてです。

 

ヴェノーヴァ。ここ数年で発売された楽器ですが、海外でも興味津々なお客様が多かったです。

https://www.yamaha.com/ja/

ヤマハ館を抜け、場所を移動。面白いものを見つけました。

 

ホール・クリスタルフルート」ティンホイッスルとクリスタルフルートを展示していました。

すごくかわいい!!

売り場の方が実際に吹いて音を聞かせてくれましたが、柔らかくて素朴な音でした。そしてこのクリスタルフルート、過去にヤマハチェーンでも販売していたそうです(現在はヤマハチェーンでは販売していません)。
http://www.hallflutes.com/

 

セイビアン」のんびりホールを歩いていたら、シンバルの壁出現!!これはすごすぎた……!
https://sabian.com/

 

クルツ」チェロとコントラバスがドデンと通路側に!すっかり低音軍団に目を惹かれてしまいました。
https://www.krutzstrings.com/

 

まとめ

駆け足で色々なクラシック関連楽器の写真を載せてみましたが、これらは氷山の一角にすぎません。

ギターやベース、ドラム、シンセ、DTM、音響や楽器小物関連などなど…。NAMM Show自体は、イベントホールが5つに分かれているので、四日間開催の間に全部見るのはなかなか難しいと思います。

他、アーティストのイベントや、エデュケーションイベント、バンドのコンサートもあり、メインのホールの入り口付近ではNAMMのグッズも販売しています。

楽器の販売は原則行なっていませんが、「さまざまな楽器に興味がある」「情報を先行で知ることができる」という意味では特別なイベントです。

このレポートを見て「NAMM Show」に興味を持たれる方がいらっしゃれば、筆者はとても嬉しく思います。

NAMM公式ページ(英語)
https://www.namm.org
参考用フロアマップ
https://namm20.mapyourshow.com/8_0/floorplan/index.cfm?

コラム(雑学)の記事をもっと読む
関連タグ
    関連記事
    よく読まれている記事