吹奏楽部にとってコンクールは、演奏を客観的に評価される貴重な舞台。
同じ音楽を二度奏でることはできないからこそ、練習の成果を出し切って本番では最高の演奏をしたいですね。
そこで今回は、吹奏楽コンクール前に気を付けておきたいポイントや、本番までの過ごし方を紹介します。事前に注意点などを把握しておいて、コンクール前の期間を仲間と一緒に有意義に過ごしましょう!
案内人
- 笹木さき4歳でピアノを習いはじめ、中学・高校の吹奏楽部ではトランペットとトロンボーンを担当。高校卒業後は音楽大学の短期大学部で作曲とジャズピアノを専攻。
目次
コンクール前によくある悩みと解決法
コンクールが近くなると、演奏中の些細なミスが気になるもの。ここでは、コンクール前のよくある悩みと解決方法を紹介します。
音程が合わない
コンクールが近くなると、焦りやプレッシャーで演奏の調子が崩れることがあります。
いつも同じ箇所で音程が合わないと感じるなら、チューナーを使って自分の音程をチェックしましょう。高いか低いか、自分の傾向を少し意識するだけでも音程のズレは小さくなります。
音程が合わないと感じたときに大切なのは「自分の音程が正しい」と過信しないこと。演奏の中でズレを感じたら、周りのメンバーに相談して音程を確認する時間を作ることが大切。チューナーで正しいハーモニーを確認して、吹きながら覚えるのが音程を合わせる近道です!
部員と意見が合わない
コンクールに向けて熱心に練習していると、部員同士の意見がぶつかることもありますよね。演奏について意見がある場合は、相手にプレッシャーを与えないように言葉を選んで伝えましょう。
とくにコンクール直前はメンタル面が演奏に影響するので、部活の雰囲気が険悪になるのは避けたいところ。当人同士で解決できないときは、先輩やパートリーダーなどの第三者が仲裁に入るのも効果的です。
安心してコンクールに臨むためにも、日頃から部員一人ひとりが相手の気持ちを考えて発言できるような関係づくりを心がけましょう!
部活内の人間関係に関するお悩み解決策として、ぜひ下記記事も読んでみてくださいね。
コンクールに向けた過ごし方のポイント
コンクール直前になると、緊張やプレッシャーからたくさん練習したくなってしまいますが、無理は禁物。ここでは、コンクール前の過ごし方や注意したいポイントを紹介します!
1週間前
コンクール1週間は、心身ともにコンディションの調整が必要な時期です。
居残り練習などはなるべくしないで、決められた時間内で適度な練習量を維持してくださいね。
また、楽器のコンディションもこの時期に調整しておくと安心です。
楽器店の出張リペアを依頼している場合は、本番で使用する楽器に不具合がないかチェックしてもらいましょう!
前日
コンクールの前日は本番を想定した全体練習を行います。
疲れて調子を崩さないように、少し物足りないくらいの練習量に止めておくのがポイントです。
最後の練習を終えたら、当日のタイムテーブルを全員で確認しましょう!時間に余裕があれば、楽器の運搬準備を前日に済ませておくのもおすすめです。
クラリネットなどのリード楽器は、前日の時点で本番用のリードを選んでおきます。当日の湿度などによって調子が変わるため、状態のよいものをいくつか持っておきましょう。
コンクールで金賞を獲るためのコツ
コンクール当日は緊張で呼吸が浅くなるので、舞台袖で待つ間は深く息を吐くことを意識しましょう!舞台で普段通りの呼吸ができれば、ピッチやテンポも安定します。
金賞を獲るために大切なのは、いつものように演奏を楽しむこと。これまでの練習を思い出して、精一杯演奏してくださいね。
まとめ
コンクール前は、普段以上に「練習の質」を意識して部活に取り組みましょう。
演奏の上達だけでなく、心と身体のコンディションを整えることも重要な課題です。
万全の状態でコンクール本番を迎えられるように、今回紹介した内容をぜひ部活に取り入れてみてください!