「仕事が忙しくてレッスンに通う時間がない…」
「近くにピアノ教室がないから習いに行けない」

ピアノが弾けるようになりたいと思っても、こんな事情でレッスンを始められない方は多いかもしれませんね。

そんな方は、思い切って独学にチャレンジしてみませんか?
実は、コツを押さえて練習すれば、大人の方なら独学でピアノの弾き方をマスターできるんです。

この記事では、独学でピアノを始める方に向けて、基本的な練習方法や独学で失敗しないために気をつけることなどを紹介します。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね!


  • 監修:山本麻衣国立音楽大学音楽学部演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同時にアンサンブル・ピアノ・コース修了。上田和子、星野明子の各氏にピアノ奏法を、平島誠也、安井耕一の各氏に歌曲伴奏法を師事。

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目次

あなたの練習方法は?ピアノ学習者100人にアンケート!

ピアノを学習している大人(18歳以上)の男女100人に、どのようにピアノを練習しているのかアンケートを実施しました。

どうやってピアノを学習していますか?

2024年11月 edymusic調べ

ピアノ教室の対面レッスンを利用している = 51票
ピアノ教室のオンラインレッスンを利用している = 10票
独学と単発レッスン等を併用している = 3票
独学のみ = 30票
その他 = 6票

独学のみの方と、独学と単発レッスンを併用している方をあわせると33%にのぼります。オンラインレッスンを利用している方もいますね。昔はピアノレッスンと言えば対面レッスンが当たり前でしたが、こちらのアンケートからは、自分のライフスタイルに合わせて学び方を選べるようになってきていることがわかります。

独学(単発レッスン等併用している方も含む)の方はどんな教材で学習していますか?

2024年11月 edymusic調べ

ピアノ教本を利用している = 38票
ピアノアプリを利用している = 12票
ピアノ教本とピアノアプリを併用している = 10票
その他(YouTubeなど) = 23票

約半数の方がピアノ教本を使って学んでいるようです。また、ピアノアプリのレッスン機能を使っている方も、教本併用の方とあわせると22%にのぼります。YouTubeを使っている方もいますね。どうやって学ぶか、自分で選べるのが独学のメリット!教材それぞれの持ち味を生かしつつ、自分に合った方法を探すのがおすすめです。

「その他」と答えた方は実際にどのように練習しているのか?

28歳 女性 ピアノ歴9年

Youtubeで弾きたい曲を検索し、手元や楽譜が映った動画を見て覚える。昔ピアノ教室で使っていた教本(ツェルニーなど)も活用しています。

40歳 男性 ピアノ歴2年

Youtubeでのレッスン動画や好きな曲のカバー演奏の動画を参考にする。

60歳 男性 ピアノ歴20年

教材というより、自分が演奏したい曲の楽譜とにらめっこでひたすら練習。基本事項についてはyoutube動画でチェックする程度。

独学はうまくいっていますか?今の学習状況について教えてください。

うまくいっているパターン

32歳 女性 ピアノ歴8年

昔(子供の頃)ピアノ教室に通っていた時は、自分の好きな曲を弾けないことが嫌だったため、今大人になって好きな教本を買ったり、耳コピして弾いたりするのが楽しい。指が動かないなと思った時は、昔の教本を引っ張ってきたり、指の運動の動画を検索して実践している。

23歳 女性 ピアノ歴16年

うまくいっていると思います。理由は、YouTubeの動画だと、自分のペースで何度も見返せることができるため、無理せず学習できると感じています。小、中学生の頃はピアノ教室に通っていましたが、弾きたい曲を自分で選択できず、レッスンも厳しかったため、楽しいと感じませんでした。ですが今は、好きな曲を自分のペースで学習できるため、楽しく学べています。

40歳 男性 ピアノ歴5年

基本的には対面でのピアノレッスンでピアノを学んでいますが、家で自分だけでレッスンする場合は「ピアノ教本」を使って学んでいます。ピアノ教本があれば家で自分ペースでピアノのレッスンができますし、ピアノ教本でわからないところがあれば、対面でピアノレッスンしてくれている講師に指導してもらっても良いので、学習は上手くいっている方だと感じています。

44歳 男性 ピアノ歴3年

好きな曲を、自分なりに解釈して弾いています。専門的には間違った部分があるのかもしれませんが。満足しています。

35歳 女性 ピアノ歴1年

楽譜も読めるようになり、楽譜がなくても耳コピやアレンジできるようになった。
学習状況は、1日3~5時間好きな曲(主にアニソン)ピアノ(平日のみで休日は1時間程度か弾かない日もあり)を弾いて、通勤など1~2時間はアプリで座学をしています。

動画で学んだり、レッスンと併用したり、工夫しながら進めている方が多いようですね。「好きな曲を練習できる」というメリットを生かし、楽しんで取り組んでいる様子が伝わってきました!子供のころに厳しいレッスンで楽しさが感じられなかったという方も、大人になってから自分のペースで生き生きと練習されているようです。

うまくいっていないパターン

59歳 女性 ピアノ歴2年

あまりうまくいきません。実際にコーチが近くでついてくれているわけではないので、思うように指が使えずコツもつかめない感じです。

38歳 男性 ピアノ歴2年

ほぼ初めてで、思うように指が動かない。また、30分くらいで腕や指が疲れてしまう。もっと効果的なやり方があるのではと思い始めている。レッスンに通ったほうがいいのかもしれないと思い始めているが、教室がなかなかみつけられない。

30歳 男性 ピアノ歴5年

基本的にはうまくいってますが、わからない部分を聞ける人がいないのは辛い。

29歳 女性 ピアノ歴1年

うまくいっていません。決めた日に実家のピアノを借りてしていますが楽譜がうまく読めなかったり難しいです。

49歳 女性 ピアノ歴2年

CDつきのピアノ教本を使用しているがあまり上達しない。モチベーションが保てず、数日練習しないとできない時に戻ってしまう。

「コツがつかめない」「わからない部分を聞ける人がいない」という声があがりました。ペースをつかむまでに難しさを感じる方が多いようです。上達が感じられないと、モチベーションが下がってしまいますよね。壁にぶつかったら単発レッスンを利用してみるのも一つの手。近くに教室がない場合はオンラインレッスンという手もありますよ。

ピアノの独学は危険?メリットとデメリット

ピアノの独学は危険?メリットとデメリット

ピアノの独学は、危険と言われることもあります。専門家の正しい指導がないと、間違った弾き方が癖になってしまうことがあるからです。

独学で選ぶ場合は、独学のメリット・デメリットをよく理解することが大切!そしてデメリットをできるだけカバーするように、対策していきましょう。

メリット

ピアノを独学で学ぶ一番のメリットは、自分のペースで練習できること。仕事や家事で忙しい方にとって、好きな時間に好きなだけ進められるのは、大きなメリットですよね。

また、楽譜や教材も自分のレベルや好みに合わせて自由に選べます。好きな曲を選べばモチベーションを保ちやすく、それが上達にもつながりますよ。レッスンに通わない分、お金を節約することもできます。

デメリット

ピアノ独学の一番のデメリットが、間違った練習方法や姿勢を身につけてしまうリスクです。間違った弾き方が癖になると、今後の上達を妨げてしまうことも!特に初心者は自分の演奏の悪いところに気づきにくいので、注意しましょう。

また、基礎練習が十分できていないまま難しい曲に挑戦し、挫折してしまうといった話もよく聞きます。反対に、基礎練習の完成度にこだわりすぎて、次に進めないなんてことも……。上達が実感できないと、練習を続ける意欲が下がってしまいますよね。

疑問が出てきたときにすぐに相談できる相手がいないのも、独学ならではの悩み。このようなさまざまなデメリットをカバーする方法は、このようなさまざまなデメリットをカバーする方法は、この後の項目『独学でピアノを継続し上手くなるためのコツ』にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ピアノ講師:山本

意外かもしれませんが、ピアノは体全体を使って弾く楽器です。たとえば前かがみになる癖がある方は、腕の可動域が狭くどうしても移動が間に合わず弾けない箇所ができてしまいます。正しい姿勢と続けるコツも、このあと詳しくご説明します!

ピアノの独学は何から始める?練習開始前に考えておくこと

独学でピアノを始めたいと思っても、はじめの一歩をどう踏み出せばいいのか、迷う方も多いですよね。実は、スムーズに練習を進めるために、練習前に考えておくべきポイントがいくつかあります。

どんなジャンルが弾きたいのか

ピアノを始めるときにまず考えておきたいのが「どんなジャンルの音楽を弾きたいか」ということ。ピアノには、大きくわけて「楽譜を読む弾き方」と「コードを読む弾き方」があり、ジャンルによって練習の進め方が違います。

クラシック曲を弾くときには、一般的に「楽譜を読む弾き方」をします。音符を一つずつ理解しながら練習するのがポイントです。

ポップスの弾き語りなどでは、「コードを読む弾き方」もよく使われます。コードを覚えるのは大変ですが、楽譜が読めない方にとってはこちらの方が挑戦しやすい場合もあります。

楽譜の読み方については「【初心者向け】わかりやすい楽譜の読み方とコツ」を読んでみてくださいね。音楽記号については「ピアノ楽譜の記号一覧|名前・読み方・意味を徹底解説!」で詳しく解説しています。

ピアノ講師:山本

まだ「どんな曲を弾きたいか」が決まっていない場合は、「楽譜を読む弾き方」から始めるのがおすすめ。後から「コードを読む弾き方」を覚えるのは比較的簡単ですが、その逆は少し難しいですよ。

アコースティックピアノと電子ピアノどちらで練習するか

ピアノを練習するときは、アコースティックピアノと電子ピアノのどちらを使うかを選ぶ必要があります。それぞれの特徴を参考にして、自分の環境や好みに合わせて選びましょう。

アコースティックピアノと電子ピアノの特徴

アコースティックピアノ

・細かい音や豊かな表現を楽しめる

・音が大きいため、環境によっては防音対策が必要

・定期的に調律が必要

・広いスペースが必要

電子ピアノ

・細かい音や表現の豊かさは、モデルによる差が大きい

・音量が調節でき、ヘッドホンを使うと夜間にも練習できる

・調律が必要ない

・コンパクトなモデルを購入すれば狭いスペースにも置ける

最近ではアコースティックピアノに近い弾き心地の電子ピアノも増えています。また、機種にもよりますが、電子ピアノには録音や再生機能が付いているものがあり、このような機能は独学にはとても便利です。

電子ピアノのなかには『バイエル』や『ブルクミュラー』の曲が内蔵されているものも!参考にできる音源が身近にあるとうれしいですよね。

電子ピアノの購入を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
ピアノの先生がおすすめする本物のタッチに近い電子ピアノ10選【88鍵盤限定で比較】

どんな教材を使って進めるか

どんな教材を使って進めるか

独学でピアノを学ぶうえで「どんな教材を選ぶか」はとても大切。独学向けの教則本やアプリを使うのがおすすめです。

基礎練習を扱った初心者向けの教本は、楽譜の読み方から指の動かし方まで、順番に学べるように工夫されています。特に大人の初心者向けに作られた教本は、わかりやすいものがたくさんあります。

また、無料で利用できるアプリにも、よい入門教材があります。動画で解説してくれるものだと、より理解が深まりますよ。下記記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください!

【2024年最新】無料で試せるピアノ練習アプリ6選!独学向けおすすめアプリも紹介

練習スペースの確保や防音対策も

練習スペースの確保や防音対策も

ピアノを弾く場所の確保も重要です。ピアノを置くスペースをはじめに決めて、周りに迷惑をかけないように防音対策を考えましょう。

特にマンションやアパートに住んでいる方は、音が響き過ぎていないか気になりますよね。防音マットや防音カーテンを使えば、音を少し抑えられます。

防音対策についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。
【これで解決】ピアノの防音対策・消音におすすめのグッズ

ピアノ講師:山本

ご近所だけでなくご家族のこともぜひ考えておきましょう。間違った音を繰り返し聞かれるのが恥ずかしいなら、ヘッドホンが強い味方になってくれます!

【初心者向け】独学だからこそ意識したい基本のピアノ練習方法

独学で学ぶなら、基本的な練習方法をしっかり押さえておくことが上達への近道です。ここでは、独学で練習する方に特に注意してほしいポイントや、練習の進め方について解説します。間違った癖をつけてしまわないように、これらを意識してみてくださいね。

椅子には浅く腰掛ける

椅子には浅く腰掛ける

ピアノを弾くときには、椅子に深く座らず、少し浅めに腰掛けるのがポイントです。だいたい椅子の前半分くらいを使うように座りましょう。

この姿勢だと、上半身の重心が自然に前へ移動します。腕が自由に動かしやすくなって、演奏がスムーズになりますよ。

椅子の高さは、肘が鍵盤と同じ高さになるように調整します。このとき、背筋をまっすぐ伸ばして、肩の力を抜くように心がけましょう。リラックスした状態を保てるように意識してみてくださいね。

ピアノ講師:山本

私の師匠宅の壁には、ピアノを弾く姿勢を常に確認できるよう壁に鏡がかかっています。良い姿勢で弾くことは、第一線で活躍するプロにとっても欠かせないことなんですね!

指をアーチ形にして弾く

指をアーチ形にして弾く

ピアノを弾くときは、指をまるくアーチ形にします。卵を持っているときの手をイメージするとわかりやすいでしょう。

この形にすることで、指先に力を集中させて、クリアな音を出しやすくなります。また、指の腹で弾いてしまうのを防ぎ、指をスムーズに動かせるようになります。

注意したいのは、「爪を短く切っておくこと」と「手首に余計な力を入れないこと」。指をアーチ形に保ちながら、手首をリラックスさせるように意識してくださいね。

指使いを守る

指使いを守る

指の名前

指番号

親指

1

人差し指

2

中指

3

薬指

4

小指

5

指使いは演奏のなめらかさに大きく関係します。正しい指使いを守ると無駄な動きが減って、スムーズに演奏できるようになりますよ。

特に初心者の方は、指使いを間違って覚えてしまうと、あとで修正するのが大変!最初から正しいやり方を意識するようにしてください。

また、正しい指使いなら手が疲れにくいため、長い時間の練習でも集中しやすくなります。その分、上達も早くなりますよ。

始めはゆっくり練習する

新しい曲を練習するときは、まずゆっくりしたテンポから始めることが大切。メトロノームを使って、指定のテンポの半分くらいの速さで始めるのがおすすめですよ。正しい音が出ているか、指が正しく動いているか、しっかり確認しながら練習しましょう。

速く弾くのは楽しいですし、気持ちがいいですよね。ただし、始めから速いテンポで弾くと、同じところで何度もつっかえたりミスしたりしてしまいがち。ゆっくりなテンポで練習する方が、結果的に早く弾けるようになります。

まずは片手、できたら両手で弾く

両手で演奏するのは、初心者にとって大きな壁ですよね。そのため、最初は右手と左手を別々に練習することから始めましょう。片手ずつ確実に弾けるようになってから両手での練習に進むとスムーズです。

左手の伴奏部分はつい軽く考えてしまいがちですが、伴奏が安定すると演奏全体の質がぐんとよくなります。丁寧に練習しましょう。

両手弾きをマスターするためのさらに細かいステップは、「ピアノを両手で弾けるようになるには?独学でも大丈夫!初心者向けの練習方法を解説」に詳しく書いてあります。

また、ピアノの基礎練習のやり方についてもっと広く知りたい方は「大人のピアノ初心者が取り組むべき基礎練習をプロが解説!独学でもOK」を読んでみてくださいね。

ピアノ講師:山本

ゆっくり、片手ずつが何より大事!
プロも、ゆっくり片手ずつの練習を取り入れています。恥ずかしいことではありませんよ!

独学でピアノを継続し上手くなるためのコツ

独学でピアノを継続し上手くなるためのコツ

ピアノを独学で続けるためのコツをいくつか紹介します。これらを意識すれば、モチベーションを保ちながら、一歩ずつ確実に上達していけますよ!

基本の練習方法を守る

自分一人で練習していると、先生に教えてもらうわけではないので、どうしても自己流になりやすいですよね。誰も注意してくれないので気を抜いてしまうこともあるかもしれません。だからこそ、上で紹介した「基本のピアノ練習方法」をきちんと守ることが大切です。

間違った弾き方が身についてしまうと、今後の練習が上手くいきません。例えば、指がアーチ形になっていないと、指の独立性が育たず、スムーズに演奏するのが難しくなります。また、指使いを守らないままだと、あとで難しい曲に挑戦するとき苦労します。

繰り返しますが、基本の練習方法を忠実に守ることが上達への近道ですよ。

ピアノ講師:山本

行き詰ってしまったら、「ドレミファソラシド」を弾く練習をやってみて。1週間も続ければ目に見えて上達するし、これは実際に曲の中でもよく使う基本のテクニックなんです!

練習時間を決めて、1日20分練習する

毎日少しでもいいのでピアノに触れる時間を作りましょう。決まった時間に練習することで、習慣にしやすくなります。朝ごはんの前や夕ごはんの後など、自分の生活リズムに合わせて練習時間を決めておくと続けやすいでしょう。

長時間まとめて練習するよりも、毎日短い時間でも続けることが大切。20分くらいで大丈夫なので、毎日ピアノに触れられるといいですね。

もし毎日が難しければ、週に5日くらい練習するのを目標にしましょう。無理のない範囲で、できるだけ毎日ピアノに触れるように習慣づけてください。

オンラインレッスンなど単発で申し込める教室を利用する

オンラインレッスンなど単発で申し込める教室を利用する

独学でピアノを練習していると、自分だけでは問題点に気づけないこともありますよね。うまくいかないときや不安なときには、先生に見てもらうのもおすすめです。

定期的にレッスンに通うのが難しい方でも、単発で申し込めるピアノ教室を利用すれば、悪い癖を指摘してもらったり、練習法についてアドバイスをもらったりできます。特にオンラインレッスンなら、通う手間も省けるため、忙しい社会人にぴったり!

自分の演奏を他の人に評価してもらうことで、新しい気づきが得られますよ。

練習の成果を仲間と共有する

SNSやピアノ学習者向けのコミュニティサイトを使って、練習の成果をみんなと共有するのもよい方法です。演奏動画をアップしたり、練習日記を公開したりしてみましょう。

同じ目標に向かって頑張る仲間と、進歩を喜び合ったり悩みを共有したりできると、それが大きな心の支えになります。

また、SNSやオンラインコミュニティには、さまざまなレベルの演奏者がいます。ピアノの上達法を上級者から聞いたり、自分の経験を初心者の方に伝えたりしながら、お互いに切磋琢磨できますよ。

弾く曲に迷ったらこちらの記事もチェックしてみてください。初心者でも弾きやすいおすすめの曲を紹介しています。
ピアノ初心者におすすめ!簡単な練習曲ポップス・クラシック10選

ピアノの独学に関するよくある質問

ピアノの独学に関するよくある質問

独学だとピアノの上達に何ヶ月かかる?

個人差が大きいので「何ヶ月で上手くなる」とはっきり言うのは難しいものの、だいたいの目安としては、次のような流れになります。

・基本的な楽譜が読めるようになる:1~2ヶ月
・簡単な童謡が弾けるようになる:2~3ヶ月
・バイエル前半程度の曲が弾けるようになる:4~6ヶ月

毎日20分以上の練習を続けられれば、だいたい3ヶ月くらいで上達を実感できるでしょう。ただし、上達のスピードは、練習時間や練習の質、そして目標とするレベルによって大きく変わります。

最近、大人になってから趣味でピアノを始める方が増えてきました。ピアノの練習がもたらすいろいろな効果について知りたい方は、「ピアノを大人の趣味におすすめする理由!メリットとデメリットを解説」を読んでみてくださいね。

ピアノ教本はどのような順番で学べばいい?

ピアノを弾くのが初めてなら、まずは「バイエル」のような、初心者向け教本から始めてみましょう。初心者向けの教本では、楽譜の読み方や基本的な演奏方法が丁寧に説明されています。

基礎をしっかり身につけたら、自分のレベルや好みに合わせていろいろなジャンルの教本に挑戦してみましょう。クラシック、ジャズ、ポップスなど、さまざまなジャンルがあるので、探してみてくださいね。

おすすめのピアノ教本が知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
【本当に役立つ】ピアノ教本の選び方!初心者の基礎練習におすすめ

経験者・上級者が独学するにはどの教本がおすすめ?

経験者や上級者は、目的に合わせて次のような教本に挑戦してみましょう。

・ツェルニー30番、40番:テクニック向上
・ショパンのエチュード:表現力の向上
・モーツァルトのソナタ集:古典派の演奏技術を習得
・現代のジャズピアノ教本:即興演奏やコード進行の学習

また、YouTubeなどの動画共有サービスでは、ピアノの先生による演奏解説動画も見られます。このような動画を参考にするのもおすすめですよ。

おわりに

この記事では、独学での基本的なピアノ練習方法や、独学で失敗しないために気をつけることなどを紹介しました。

確かに、ピアノの独学は簡単な道のりではありません。しかし、独学を助けてくれる教材や方法はたくさんあります。

この記事を参考にしつつ、ときどき単発のレッスンなども併用しながら練習を続ければ、あなたもきっと上達できるはず。勇気を出して、一歩踏み出してみてくださいね!