電子ピアノが欲しいけど予算が厳しい…という方は中古がおすすめです。でも、中古と聞くとなんか不安ですよね。

それはなぜか?
実は多くの人が中古電子ピアノの本当の注意点やチェックポイントを知らないまま購入しているからです。

そこで今回は、中古の電子ピアノ購入について筆者の実体験やよく聞く失敗談を交えながら、本当に必要なチェックポイントをご紹介します!これを読めば安心して中古電子ピアノを探すことができるでしょう。

案内人

  • 海老野みほ4歳からエレクトーンを始め、高校生の時にピアノに転向。
    音楽系専門学校に進学し、クラシック・ジャズ・POPs・作曲・アレンジなど、様々なジャンルの知識を身につけながら演奏活動を行う。
    2011年から都内の音楽スクールのピアノ講師として勤務。

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電子ピアノを安く買うなら中古も考えよう

電子ピアノの価格は1万円台〜80万円以上するハイグレードの機種まで様々です。家電製品と同様に、値段が高いほど高クオリティの部品が使われ、機能も充実しています。このことから、限られた予算内でハイグレードの電子ピアノを手に入れたい場合は、中古品の中から探すしかないのです。

価格帯による違いは主に下記の5つです。

  • 鍵盤の弾き心
  • 内蔵されているスピーカー
  • 音色やデモ演奏の種類
  • 壊れにくさ
  • メーカーの保証期間

例えば、3万円の予算で新品の電子ピアノを購入しようとすると、軽い鍵盤の電子キーボードしか選べません。しかし、中古で探すと誰もが知っている大手ピアノメーカーの電子ピアノが同じ予算で手に入ることもあるのです。

中古でも大丈夫?

中古でも十分使える電子ピアノは数多く販売されています。その理由は、購入から5年以内にピアノを手放す人が多いためです。

たとえば、20万円以上の電子ピアノは耐久寿命が20年弱と言われているので、製造から5年未満のものであれば十分に長く使えます。

中古の電子ピアノ購入で失敗する大半の理由は、製品自体にあるのではなく、購入するサイトやお店を選定しなかったことや、楽器の状態を事前に細かく確認しなかったことにあります。

詳細については後述します。

中古電子ピアノの値段相場や送料はいくらぐらい?

注意点の前に、値段相場や追加で必要な送料など金額に関わる部分をお話しします。

中古電子ピアノの値段相場は新品の30%〜50%引きほど

値引率は購入するお店や楽器の状態などで変わってきますが、大体が元の価格の30〜50%引きと考えておくとよいでしょう。

筆者の体感では、これ以上の値引きがあるピアノはあまり状態が良くありません。もしそのような電子ピアノを見つけたら不備を疑うことをおすすめします。

送料は?

購入の際に意外と見落としがちなのが送料です。

これはお店によって全く違い、無料のところもあれば1万円以上の送料が本体代金と別で必要になるところもあります。

スタンドが取り外せるタイプとそうでないタイプで料金が違うお店もあるので、必ず事前確認してから購入を決めましょう。

中古電子ピアノを買う際の注意点

さて、ここからが最重要ポイントとなります。
しっかりと覚えておいてくださいね。

最初に確認するのは製造年

たとえば、筆者が今中古ピアノを購入するとしたら、製造年が5年以内かどうかを最初に確認します。

電子ピアノは電化製品ですので必ず製品の寿命があります。製造から10年以上経っている電子ピアノは、いつ壊れてもおかしくないと思った方が良いでしょう。

古いモデルで生産終了してしまっていると故障した時に部品が無く修理もできない可能性が高いため、少しでも長く使いたい方は製造年が5年以内のものから選ぶのをおすすめします

ヤフオクやメルカリなど個人出品の中古ピアノは要注意

中古の電子ピアノをネットで検索すると、メルカリやジモティ、ヤフオクなど個人で販売しているものも多く見かけます。その大半が相場よりも安い価格で販売されているのでとても魅力的ではありますが、購入には注意が必要です。

筆者の知人がフリマアプリで電子ピアノを購入した際、とても雑な梱包で雨よけの処理もされておらず、雨が原因で動作に不具合が出てしまったため結局返品することになったという実話があります。ピアノはとても梱包が難しく、個人で発送するには大変な手間と労力がかかります。

購入する際は出品者と配送方法をよく話し合い、場合によっては費用は購入者持ちでプロに梱包から発送までを依頼することを提案するとよいでしょう。

ネットでの購入は必ず状態を問い合わせしてから

ネットで購入する時に一番注意しなくてはいけないのが、商品状態の確認です。
販売ページを見ると楽器の仕様は記載しているのに、肝心の今の状態を記載していないお店もよく見かけます。

また記載している場合でも重大な破損を隠している悪質なケースもあるようです。
商品到着後に「スピーカーにノイズが入る」など細かい破損が判明しても、返品不可とされてしまうことがありますので、事前に必ず以下の4点は問い合わせをしておきましょう。

  1. 鍵盤の劣化は感じるか
  2. スピーカーの破損は無いか
  3. ヘッドフォンを挿すところに不具合がないか
  4. 足の歪みも含めて外装に大きな破損は無いか

こちらから質問したことに対しては丁寧に返答してくれるお店が多いので、必ずこちらから問い合わせることが重要です。メールで問い合わせる場合は、そのやりとりを必ず残しておきましょう。

新しいモデルはなかなか入荷されない

中古で販売されている機種はだいたいが5年以上前に製造されたものになるため、最新の現行モデルはほぼお目にかかれません。

あったとしてもほぼ新品と同じ値段で販売されていることが多いので、中古で購入する意味がなくなってしまいます。このことから、最新機種を求めている方に中古はおすすめできません。

保証期間・返品対応は要チェック

電子ピアノ自体の保証期間はだいたいが製造から1年(製品によっては半年)ですので、中古で購入した場合メーカーの保証は受けられないことがほとんどです。

ですが、販売店によってはそのお店で3ヶ月〜1年ほどの保証をつけてくれるところもあります。商品開封後の返品に対応してくれるかどうかもお店次第なので、保証と返品の対応についても事前に確認しておきましょう。

中古電子ピアノのおすすめ通販サイト

中古を探すのであればやはり手軽な通販サイトを選ぶのがおすすめ。先述したポイントを押さえておけば、きっと素敵な電子ピアノと巡り合えるはずです!

楽天

出典:楽天市場

楽天は色々なショップを見比べることができます。
楽天でしか販売していないショップや島村楽器、イシバシ楽器など大手の楽器販売店が中古商品を出していることもあるので、中古を検討している方は一度楽天でリサーチしてみるのがおすすめです。

楽天市場で中古電子ピアノを探す

ピアノアルバ

出典:ピアノアルバ

ピアノ買取・販売を専門で行っているお店です。
大手メーカーの電子ピアノを中心に取り扱っており、プロが修理・調整をして再販しているので、安心して購入できます。

気になる商品はHPから簡単に問い合わせができるのでチェックしてみてくださいね。

ピアノアルバで中古電子ピアノを探す

中古電子ピアノのおすすめ販売店

やはり購入前に一度は触って確かめたいという方は実店舗での購入がおすすめです。
大手の楽器店であっても在庫状況はばらつきがありますので、必ずネットショップで在庫状況を確認した上で店舗に行くようにしましょう。

イシバシ楽器

出典:イシバシ楽器

東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡に店舗があり、創業時から中古楽器を専門で販売している老舗楽器店です。

中古保証も1年ついているので、筆者の周りではちょっと予算を上げてでもここで購入する方が多くいらっしゃいます。

「中古がちょっと不安」という方におすすめです。

イシバシ楽器で中古電子ピアノを探す

島村楽器

出典:島村楽器

楽器販売の大手メーカーの島村楽器ですが、全国178店舗中98店舗で中古取扱いがあります。実際に試弾したり、店員さんにお話しを聞きながら購入を検討できるため安心です。

新品の電子ピアノとの比較もできるのが嬉しいポイントと言えるでしょう。

島村楽器で中古電子ピアノを探す

まとめ

中古楽器を選択肢に入れると、予算内でハイグレードの機種を選べる可能性が高くなります。

リサーチをしたり問い合わせたりと少し手間がかかりますが、良いピアノを低コストで手に入れるための必要な時間です。ここは妥協してはいけません。
現在どういった電子ピアノがあって、何が人気なのかを調べたい方は下記記事を参照してみてくださいね。

本記事がみなさんの理想の楽器購入に少しでもお役に立てると嬉しいです!