せっかく電子ピアノを購入するなら、性能や信頼性に優れた機種を選びたい!ただ、種類が多く、どれが自分にぴったりなのか悩みますよね。
日本国内には素晴らしい機種を販売しているメーカーがたくさんあり、今回はその中でもヤマハの電子ピアノに注目。世界シェア第1位で、繊細な技術によってグランドピアノのタッチや音色を限りなく再現した電子ピアノを数多く生み出している世界的人気メーカーを徹底解説していきます。
ヤマハの電子ピアノの特徴や、初心者向け・中上級者向けの信頼できるおすすめモデルを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
案内人
- 古橋あかり4歳よりピアノを始める。 東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業。同大学院修了。及川音楽事務所所属。いばらき文化振興財団登録アーティスト。現在は、演奏活動と並行して、ピアノ講師としても活動している。

目次
ヤマハ電子ピアノ|3つのシリーズの特徴と価格帯

現在、ヤマハで販売されている電子ピアノは以下の3種類です。
- Clavinova(クラビノーバ)
- ARIUS(アリウス)
- Pシリーズ
ここでは、この3つのモデルの特徴を細かくご紹介していきます。
Clavinova(クラビノーバ)

Clavinovaは、1983年に誕生したロングセラー商品です。
Clavinova というブランド名には、ラテン語の “Clavier”(鍵盤楽器)+ “Nova”(新しい)に由来する造語で、鍵盤楽器の「新しい価値」を提案し続けていこうという意志が込められています。価格は数十万程度です。
現在、クラビノーバからは演奏体験や楽しみ方が異なる3種類のシリーズが販売中です。
CLP
クラビノーバの基本形シリーズ。自動伴奏のようなサポート機能はありませんが、グランドピアノのタッチや音色を再現することにこだわり、演奏することにシンプルに特化したモデルです。
CSP
ヤマハの専用アプリ「スマートピアニスト」と組み合わせて、気軽に曲の演奏にチャレンジできます。初心者さんや久しぶりにピアノを演奏される方におすすめです。
CVP
本格的なピアノの音とタッチに加え、自動伴奏やレコーディングなどさまざまな機能が搭載された上位モデル。中級レベル以上の経験者さんも十分満足できるモデルとなっています。
詳しくはこちらをご参照ください。
ヤマハのクラビノーバとはどんな電子ピアノ?特徴や機種、値段などを解説

ARIUS(アリウス)

ARIUSは、音とタッチを追究しながら、初心者に求められる気軽さも兼ね揃えた電子ピアノとなっています。
アリウスとクラビノーバの大きな違いはずばり「価格」。アリウスは、機能面ではやや劣るものの、よりお手頃価格(10万円前後)となっています。
種類は以下の2つ。どちらのシリーズも低価格でありながら3本ペダルが搭載されているのも嬉しいポイントです。
スタンダードシリーズ
スタンダードシリーズの特徴は、とにかく「安さ」です。店舗にもよりますが、10万円以下で購入できる場合も!安かろう悪かろうでは困りますが、鍵盤も自然な抵抗感で演奏でき、初級レベルなら十分満足できるでしょう。
スリムシリーズ
マンション世帯の多い現代のニーズに合ったシリーズです。置き場所を選ばないスタイリッシュでスリムなデザインが特徴。

Pシリーズ
Pシリーズは、持ち運びができるポータブルピアノシリーズです。ピアノを設置するスペースに余裕のない場合や、外に持ち出したい方にもおすすめ。
もちろんここでもヤマハの高い技術が発揮されており、コンパクトながら高品位なグランドピアノの音色を搭載。本格的なピアノ演奏を実現してくれます。価格も5万円台~10万円以下に収まることが多く、良心的です。
ただし、このシリーズはダンパーペダルは付属していますが、スタンドと椅子は別途用意する必要があるので注意しましょう。

ヤマハの最新電子ピアノはクラビノーバのCLP-800シリーズ

新商品クラビノーバCLP-800シリーズは2024年8月~11月にかけて発売(予定)されている最新型モデルです。前作CLP-700シリーズよりグランドピアノに近い演奏体験ができるよう設計されています。
例えば、グランドピアノ同様に荷重変化を感じることのできるペダルやタッチによる音色の変化、アコースティックピアノを模したデザインなどが特徴です。ヤマハの最先端技術を総動員したシリーズとなっていることが分かりますね。
以下では、CLP-800シリーズの中から3つのモデルを取り上げていきます。
【子供・大人の初心者向け】おすすめのヤマハ電子ピアノ
CLP-835
まずは根強い人気を誇るクラビノーバシリーズから!
2024年9月より発売されているクラビノーバCLP800シリーズのうち最も安い値段で購入できます。
良心的な価格で高品質なため、ピアノを購入予定の子供でも安心して利用できそうです。ヘッドホン付属で、デザインは4色展開となっています。
音色の特徴 |
世界で活躍する2つのコンサートグランドピアノ ヤマハ「CFX」・ベーゼンドルファー「インペリアル」の音を収録 |
鍵盤の特徴 |
グランドタッチ-エス™鍵盤、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
サイズ |
幅 1450mm 高さ 927mm 奥行き 460mm 重さ 57kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
CSP-255
こちらは楽譜を読むことが苦手な方や初心者の方におすすめ!ストリームライツ*機能が搭載されていて、次に弾く鍵盤を教えてくれるので、読譜に自信の無い方でも気軽に練習を始められます。
内臓曲が豊富でクラシック曲、レッスン曲だけでなく、ポピュラー曲も多く収録されているため、これからのピアノライフに胸を膨らませることのできるエントリーモデルとなっています。買ったその日からピアノを弾く楽しさをすぐに実感できるモデルということですね!
デザインは3色展開です。
*曲を再生すると、上から流れるようにランプが光り、弾く鍵盤とタイミングをナビゲートしてくれる機能
音色の特徴 |
ピアノだけでなく、オルガンやギター、サックスなど多彩な音色で鍵盤を弾くことが可能。 |
鍵盤の特徴 |
グランドタッチ-エス™鍵盤、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
サイズ |
幅 1412mm 高さ 1041mm 奥行き 465mm 重さ 58kg |
スマートピアニスト対応 |
対応 |
YDP-165
クラビノーバに負けず劣らず人気のアリウスシリーズからご紹介します。
こちらは、クラビノーバよりも求めやすい価格帯で販売されているアリウスシリーズの中で、唯一高低自在椅子が付いてくるタイプです。
ピアノの上達には正しい姿勢が欠かせません。良い姿勢で練習すると、自然と豊かな音で演奏できるようになっていきます。そして、正しい姿勢を身に着けるためには椅子の高さが重要なので、練習しながらベストポジションを探せるこちらのモデルを検討してみてくださいね。
ヘッドホン付属で、デザインは4色展開です。
音色の特徴 |
コンサートグランドピアノ「CFX」を収録。 |
鍵盤の特徴 |
グレードハンマー3(GH3)鍵盤 象牙調・黒檀調仕上げ |
サイズ |
幅 1375mm 高さ 849mm 奥行き 422mm 重さ 42kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
YDP-S35
コンパクトな電子ピアノを探している人におすすめなのが、YDP-S35。置き場所に困らないスリムでスタイリッシュなデザインが特長です。
コンパクトなモデルにもかかわらず、ヤマハコンサートグランド「CFX」の音色を収録しているのも大きな魅力。ダンパーペダルも、ハーフペダル機能搭載でペダルの踏み加減により音の伸び具合を調整できるようになっているなど、機能面も充実しています。
比較的安価なアリウスですが、スリムシリーズは椅子もヘッドホンも別売りとなっています。ヘッドホンはクラビノーバシリーズに付いてくるHPH-50がおすすめ。シンプルながら本格的な音質が楽しめます。デザインは3色展開です。
音色の特徴 |
コンサートグランドピアノ「CFX」を収録 |
鍵盤の特徴 |
グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤 黒鍵マット仕上げ |
サイズ |
幅 1353mm 高さ 792mm 奥行き 366mm 重さ 37kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
P-145
P-145は、置き場所を選ばない卓上タイプのPシリーズで最も安価なエントリーモデルです。
特徴は何といっても、そのスリムでコンパクトなデザイン。子どもが一人で運ぶことは難しいですが、大人でしたら簡単に持ち運べます。スリムなうえに、移動も容易なことから、設置スペース問題で悩んでいる大人の初心者におすすめです。
また、鍵盤には新開発の「GHC鍵盤」を搭載し、コンパクトでありながら、アコースティックピアノのような演奏感を実現しているのも嬉しいポイント!スタンドや椅子、ヘッドホンは別売りで、色はブラックのみになります。
音色の特徴 |
小さな音から大きな音まで幅広いダイナミックレンジで演奏可 |
鍵盤の特徴 |
GHC鍵盤 黒鍵マット仕上げ |
サイズ |
幅 1326mm 高さ 129mm 奥行き 268mm 重さ 11.1kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
P-S500
Pシリーズの中で唯一のストリームライツ(鍵盤上部がライトアップされ、ガイドしてくれる機能)有りのモデルです。
さらに、無料アプリ「スマートピアニスト」と連動させれば、スマホに入れたお気に入りの曲のコード進行を解析し、ピアノ伴奏譜を自動的に作成するなど、多くの機能が付いています。読譜に自信が無くても、直感的に演奏を楽しめそうですね。また、同時発音数もP-145モデルの4倍でリアルな音色を楽しめる点も嬉しいポイントです。
ただし重さは20キロを超えるので一人で持ち運びするのは厳しいでしょう。本体のみの販売で、スタンド、椅子、ペダル、ヘッドホンは別売りです。
音色の特徴 |
世界で活躍する2つのコンサートグランドピアノ ヤマハ「CFX」・ベーゼンドルファー「インペリアル」の音を収録 |
鍵盤の特徴 |
グレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤 黒鍵マット仕上げ |
サイズ |
幅 1329mm 高さ 167mm 奥行き 410mm 重さ 21.8kg |
スマートピアニスト対応 |
対応 |


【中級者・上級者向け】おすすめのヤマハ電子ピアノ
P-225
P-225は、本格的なピアノ演奏を求める方から、限られたスペースでの設置や持ち運びを希望する方まで、幅広いニーズに応えられる電子ピアノです。
88鍵盤を備えながらも、重さはわずか11.5kgと軽量で、他のモデルと比べて運搬が簡単なのも嬉しいポイント。音色のバリエーションも豊富で、ピアノだけでなく、エレクトリックピアノやオルガン、ストリングスなど、多彩な音色を搭載しています。また、複数の音色を重ねて演奏できる「デュアルモード」にも対応しています。
一方、これより上位のモデルになると、さまざまな機能が追加される分、重量が20kgを超える場合もあります。スタンドや椅子ヘッドホンは別売りで、デザインはブラックとホワイトの2色展開です。
音色の特徴 |
コンサートグランドピアノ「CFX」を収録。 |
鍵盤の特徴 |
GHC鍵盤 黒鍵マット仕上げ |
サイズ |
幅 1326mm 高さ 129mm 奥行き 272mm 重さ 11.5kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
CLP-845
CLP-845は、木製鍵盤(白鍵)を採用することで、アコースティックピアノに近い弾き心地を実現。4つのスピーカーによる空間的な響きは、グランドピアノのような奥行きを感じさせ、ヤマハコンサートグランドピアノ「CFX」を演奏しているかのような臨場感を味わえます。
一部のユーザーからは、鍵盤ストロークが若干浅く感じられるとの意見(価格.com)もありますが、全体的にはヤマハのアコースティックピアノに通じるタッチの良さが評価されています。ヘッドホン付属で、デザインは4色展開です。
音色の特徴 |
世界で活躍する2つのコンサートグランドピアノ ヤマハ「CFX」・ベーゼンドルファー「インペリアル」の音を収録 |
鍵盤の特徴 |
グランドタッチ-エス™鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
サイズ |
幅 1450mm 高さ 927mm 奥行き 460mm 重さ 60kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
CLP-885
CLP-885は、2024年8月に発売されたばかりの最新楽器で、クラビノーバCLPシリーズの最上位モデルです。
グランドピアノはハンマーが弦を叩くことによって発音しています。そのため微妙なタッチ違いによって「表現」が生まれるのですが、一般的な電子ピアノではそのハンマーは存在しません。
しかし、CLP-885では、「カウンターウェイト」と呼ばれる、グランドピアノの鍵盤に付いているハンマーなどのアクション部分とのバランスを取るためのおもりを搭載。その結果、グランドピアノのリアルなタッチを再現することが可能に!スピーカーの数も多いため、よりグランドピアノに近い感覚で演奏できるよう設計されています。
ヘッドホンが付属しており、デザインは黒鏡面艶出しとブラックウッド調の2色展開です。
音色の特徴 |
世界で活躍する2つのコンサートグランドピアノ ヤマハ「CFX」・ベーゼンドルファー「インペリアル」の音を収録 |
鍵盤の特徴 |
グランドタッチ™鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
サイズ |
幅 1461mm 高さ 1027mm 奥行き 494mm 重さ 87kg |
スマートピアニスト対応 |
非対応 |
CVP-909
CVP-909は、クラビノーバCVPシリーズの最上位モデルとなります。「CLP-885」と同じく、アコースティックピアノと同等の鍵盤アクションである「カウンターウェイト」を備えていて、グランドピアノに近い弾き心地や音色を実現。本物を追究した電子ピアノの最高峰です。
グランドピアノは弦が振動して音が鳴るので、演奏中は楽器本体も微弱に振動しているのですが、このCVP-909もピアノのボディ全体が共鳴しているかのような臨場感を再現しています。
さらに、Bluetooth接続等の機能面も充実しており、音楽を多彩に楽しむことができます。ただ弾くだけじゃ物足りなくなった人や楽器にこだわりたい人におすすめです。
音色の特徴 |
世界で活躍する2つのコンサートグランドピアノ ヤマハ「CFX」・ベーゼンドルファー「インペリアル」の音を収録 |
鍵盤の特徴 |
グランドタッチ™鍵盤、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げ、エスケープメント付き |
サイズ |
幅 1426mm 高さ 868mm 奥行き 612mm 重さ 82kg |
スマートピアニスト対応 |
対応 |
ヤマハの電子ピアノのおすすめポイント
各モデルを細かくご紹介してきましたが、種類が多すぎて「結局何でヤマハの電子ピアノがおすすめなの?」と思われる方もいるかもしれません。
ヤマハは、1887年に第一号となるオルガンを制作して以来、長い歴史の中でさまざまな技術を培ってきました。それら叡智の結集が電子ピアノに生かされていると言っても過言ではありません。
また、現在では別会社として分離していますが、ヤマハは発動機でも有名で、さまざまな分野で技術力の高さが評価されています。業界大手の品質管理がしっかりしているため信頼できるというのも大きなポイントです。
それでは、ヤマハ製品の特徴を分かりやすく解説していきます!
ヤマハコンサートグランドピアノ「CFX」の音色を搭載
ヤマハのコンサートグランド「CFX」の音色の特徴は、「明るく華やかな音」と言われています。
ヤマハのモデルは、どれもアコースティックピアノの音色やタッチを再現することを重視していて、これまでにご紹介したクラビノーバ、アリウスの全種、Pシリーズのほとんどのモデルにおいて、このヤマハコンサートグランドピアノ「CFX」の音色が搭載されています。音色へのこだわりが伝わってきますね。
音の減衰なども細かくモデリングされており、自然なサウンドを得ることができるため、満足度も高いモデルと言えます。
リアルなタッチ感を生む鍵盤構造

せっかくピアノを購入するなら、良いものを!と思いますよね。
ヤマハの電子ピアノは、木製鍵盤を採用しているモデルも多いので、リアルなタッチで練習できます。
木製鍵盤はアコースティックピアノと同じように、押すと重みを感じ、指を離すとゆっくりと鍵盤が戻ってきます。この感覚が繊細な音の強弱や表現を生み出しているのです。
一方、樹脂鍵盤は表現の幅という意味では少し物足りなさを感じるかもしれませんが、鍵盤が軽い分、初心者や小さな子どもには弾きやすいでしょう。
61鍵や76鍵といった少ない鍵盤数の楽器もありますが、ヤマハで「電子ピアノ」と銘打っているものはすべてアコースティックピアノと同じ88鍵盤となっています。
木製鍵盤について詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてくださいね。
木製鍵盤電子ピアノのデメリットは?特徴とおすすめ商品を紹介!【カワイ・ヤマハ】
お部屋にマッチする上品なデザイン・カラー
ヤマハの電子ピアノは、デザインにもこだわって製作されています。
特にクラビノーバとアリウスは、スタンドとピアノが一体になっている据え置き型を採用しており、一見アップライトピアノのような見た目です。一方、Pシリーズは、よりコンパクト&スタイリッシュなデザインを目指しているため卓上型となっています。
それぞれのシリーズでカラーバリエーションも豊富なので、お部屋のイメージに合わせて選べるのも嬉しいポイント。グランドピアノに似せた艶出し加工や、逆にアコースティックピアノには珍しい白色モデルもあり、目移りしてしまいそうですね。
優れた耐久性と安心の保証期間
電子ピアノを選ぶ際には、音やタッチの良さだけでなく、耐久性にも注目しましょう。安い買い物ではないからこそ、出来るだけ長く愛用できるものを選びたいものですよね。
その点、ヤマハの製品はISO9001認証*を取得しており、業界トップクラスの耐久性を誇ります。1年間の保証期間があり、アフターサポートも充実していることから、お気に入りの1台を10年以上使っている人もいるようですよ。
*…ISO9001認証とは、国際標準化機構(ISO)が定めた品質マネジメントシステム(QMS)規格であるISO9001に適合していることを証明する認証
ヤマハ電子ピアノに関するよくある質問

電子ピアノはヤマハとカワイのどっちがおすすめ?
日本の大手ピアノメーカーと言えば「ヤマハ」と「カワイ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
「正直何が違うの?」と思っているあなたに、ずばりお答えします!
両社の大きな違いは音色です。
ヤマハの電子ピアノのほとんどがヤマハのグランドピアノの音色を再現しているのに対し、カワイの電子ピアノも自社カワイのグランドピアノの音色を再現しています。
グランドピアノにおいて、ヤマハの音色は「明るく華やか」、カワイの音色は「柔らかく温かみがある」と言われているので、自分の好みに合うメーカーの電子ピアノを選ぶのがおすすめです。
また、電子ピアノの5大メーカー、ヤマハ、カワイ、ローランド、コルグ、カシオではそれぞれ信頼のおける機種を販売しています。
以下のリンクでそれぞれおすすめの電子ピアノをご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
- 【カワイ電子ピアノ解説】特徴やラインナップ、機能、おすすめ機種比較を分かりやすく説明!
- 【ローランド電子ピアノ解説】特徴やラインナップ、機能、おすすめ機種比を分かりやすく説明!編集
- KORG(コルグ)電子ピアノの評判やラインナップ、機能、おすすめ機種比較などを紹介!
- カシオ電子ピアノ・キーボードの特徴やラインナップ、機能、おすすめ機種比較などを紹介!
ヤマハの電子ピアノはどこで買えばいい?
ネットなどで安く販売していたりもしますが、やはりアフターフォローのしっかりしている「ヤマハ特約楽器店」で買うのが一番おすすめです。また、大手楽器店では電子ピアノの延長保証をおこなっているところもあるので、そちらを利用するのもよいでしょう。
楽器店であれば、店員さんに相談することも可能なので、自分のニーズに合ったピアノを見つけやすいという利点もあります。
ピアノ教室では電子ピアノは不可?
「どちらが良いか?」と聞かれたら、ピアノの先生としての立場から言うと、やはりアコースティックピアノの方が良いです。どんなにアコースティックピアノのタッチを再現していても、それは似て非なるもので、完全再現というわけにはいきません。
しかし、今はマンション住まいの方も多く、予算の関係や置き場所、ご近所との音問題など、いろいろ考慮したうえで電子ピアノにする方が多いのも事実です。
電子ピアノが不可かどうかは、その人の演奏レベルや通っている教室の先生のお考えによるので、恥ずかしがらず、一度相談してみるとよいですよ。
電子ピアノの寿命は何年?
使用環境や使用頻度にもよりますが、一般的に電子ピアノの寿命は10年前後と言われています。それでも、とても使用状態が良いものは20年近く問題なく使用できるケースもあるので、家にお迎えしたら大切に使ってもらいたいです。
電子ピアノの寿命については下記記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
電子ピアノの寿命は何年?有名メーカーの特徴や長持ちさせるための秘訣を解説
電子ピアノは何鍵盤がいい?
アコースティックピアノの代わりとして使用するなら、迷わず88鍵盤を選びましょう。また、ピアノのレッスンに通うことを想定している場合も同様です。自宅で鍵盤数が少ないピアノで練習していると、フルサイズのピアノを弾くときにいつまでたっても音の高さと位置が一致しないという現象も起こり得ます。
クラシック曲の中には、鍵盤数が少ないと弾けない曲が多々あるため、コンクール出場を視野に入れている方や、ジャンル問わずさまざまな曲に挑戦したい方なら88鍵盤を選びましょう。
ヤマハで「電子ピアノ」とうたっているものはすべて88鍵盤なので、そこの所は心配せず購入できますね。
一方、広い音域を必要としないポップスやアレンジ曲の演奏をメインにしている方や、持ち運び用として使用したい方は76鍵盤・61鍵盤も視野に入れるとよいでしょう。詳しくは下記記事をご参照ください。
電子ピアノ・キーボードの鍵盤数は88、76、61どれがいい?選び方とおすすめモデル紹介
電子ピアノは中古で購入してもいい?
結論から言うと、購入するサイトやお店、楽器の状態を事前に細かく確認すれば、中古でも十分使える電子ピアノはたくさんあります。
中古の電子ピアノ購入で失敗した大半の方は、製品そのものの問題というよりは、購入するサイトやお店をきちんと選らばなかったことや、楽器の状態を事前に細かく調べなかったということがほとんどです。
これについても、下記記事で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。
まとめ
今回は、ヤマハのおすすめ電子ピアノについてご紹介しました!
グランドピアノさながらの音色やタッチを追究したヤマハの電子ピアノは、これからピアノを始める初心者さんから、さらに表現の幅を深めたい中級以上の方まで、広く使用できるモデルがたくさんあります。
決して安い買い物ではないので、ぜひ楽器店に足を運んで実際に気になるモデルに触れてみてくださいね。