「本物のピアノみたいな弾き心地の電子ピアノがほしい」
「電子ピアノを検討中だけど、将来アコースティックピアノに移行したい」
こんな悩みをお持ちの方には、木製鍵盤電子ピアノがぴったりかもしれません!

木製鍵盤電子ピアノは、本物のピアノに近いタッチ感を実現している商品が多く、アコースティックピアノ経験者はもちろん、これから本格的にピアノを始める初心者の方にもおすすめです。

本記事では、木製鍵盤を使用した電子ピアノの特徴やメリット・デメリット、おすすめ商品まで、詳しくお伝えしていきます。

本物のタッチに近いおすすめ電子ピアノ10選

木製鍵盤電子ピアノの特徴

木製鍵盤電子ピアノの特徴

木製鍵盤電子ピアノの最大の特徴は「タッチ感」です。鍵盤を押した時の微妙な抵抗感や、指を離した時の感触が、アコースティックピアノに近い感触を再現しています。

そのリアルなタッチ感は、特にクラシック音楽やジャズなど、指先の微妙なニュアンスが重要となるジャンルの奏者におすすめ。まずはその構造について解説していきます。

木製鍵盤の構造

木製鍵盤には、一般的に高品質な木材が使用されています。この木材は耐久性が高く、自然な重さと反発力を持っていて、これがリアルなタッチ感を生み出しているんですね。

木材の内側には樹脂や金属のパーツが組み込まれており、これらが絶妙に組み合わさって、本物のピアノのような重量感や反発力を再現しています。

また、鍵盤を押したときの動きを感知するセンサーも内蔵されているので、演奏の強弱や表現をしっかりと捉えることが出来る仕組みになっています。

木製鍵盤と樹脂鍵盤のタッチの違い

さて、電子ピアノを選ぶ上で一番気になるのは「弾き心地」ですよね。木製鍵盤と樹脂鍵盤の決定的な違いは 指先に伝わる感触 です。

木製鍵盤は、本物のピアノと同じように押すと重みを感じ、指を離すとゆっくりと鍵盤が戻ってくる。この感覚が、繊細な音の強弱や表現を生み出しています。

一方、樹脂鍵盤は軽いタッチ感が特徴です。初心者の方には扱いやすいと感じるかもしれませんが、表現の幅という意味では少し物足りなさを感じるかもしれません。

木製鍵盤電子ピアノのメリット・デメリット

木製鍵盤電子ピアノもいいことばかりではありません。メリットもあればデメリットもあります。

メリット

木製鍵盤電子ピアノのメリットは、大きく分けて3つあります。

メリット

・アコースティックピアノに慣れた人でも違和感が少ない
・これからアコースティックピアノに移行する予定がある初心者や子供にもおすすめ
・本格的な商品が多いため音色にこだわったものが多い

特に、これから本格的にピアノを習いたいと考えている初心者の方や、将来的にアコースティックピアノへの移行を考えている子どもには、木製鍵盤電子ピアノをおすすめします。

デメリット

木製鍵盤電子ピアノのデメリットは主に3つあります。

デメリット

・価格が高い
・湿気に注意が必要
・重量がある

木製鍵盤電子ピアノは、樹脂鍵盤の電子ピアノに比べて価格が高くなってしまいます。また、湿度の影響を受けやすいため、適切な保管場所を選ぶ必要があり、重量もあるため移動が大変です。

木製鍵盤電子ピアノの価格

木製鍵盤電子ピアノの価格

「木製鍵盤電子ピアノ、気になるけど値段が…」って思っている人も多いはず。実は、価格帯はかなり幅広いんです。比較的安いものなら10万円以内からあるので、初心者の方や予算を抑えたい方にはこのクラスがおすすめ。

中級者向けや、もう少し本格的なものを求める方なら、15万円から30万円くらいの価格帯が人気です。この価格帯なら、音質や機能面でもかなり満足できるでしょう。高級モデルになると、50万円を超えるものも。プロ仕様の本格的な演奏感を求める方には、こちらがおすすめです。

中古品を探せば、もっとお得に手に入れられるかも。状態の良い中古なら、中級者モデルが10万円くらいから見つかることもあります。ただし、中古の場合は必ず実際に触って確認してくださいね。価格は確かに高めですが、長く使える高品質な製品だと考えれば、十分な価値があると思いますよ。

5大メーカーの比較とおすすめの木製鍵盤電子ピアノ

木製鍵盤電子ピアノを選ぶなら、やはり気になるのは各メーカーの違いですよね。

ここでは、ヤマハ、カワイ、ローランド、カシオ、コルグの5大メーカーの特徴を比較し、それぞれおすすめの商品をご紹介します。

持ち運びやすさを重視するならコンパクトなモデル、本格的な演奏を楽しみたいなら高機能モデルなど、自分にぴったりの一台を見つけてみましょう!

ヤマハの木製鍵盤電子ピアノの傾向

ヤマハといえば、ピアノの代名詞とも言えるブランドで、電子ピアノも高い評価を得ています。

特徴は、なんといってもリアルな演奏感。長年のピアノ製造の経験を活かし、本物のグランドピアノに限りなく近い弾き心地を実現しています。

特に注目なのが「Pシリーズ」です。このシリーズは、プロ仕様の高性能モデルから、持ち運びに便利なステージピアノまで幅広くラインナップしています。

ヤマハの木製鍵盤を使用した電子ピアノは、グレードの高いモデルほど本物のピアノに近い構造になっています。価格帯も幅広いので、初心者から上級者まで、自分のレベルに合った機種を選べるのが魅力です。

クラビノーバ

ヤマハの木製鍵盤を使用した電子ピアノと言えば、「クラビノーバ」シリーズ。クラビノーバは、ヤマハの最高峰の電子ピアノシリーズです。本物のグランドピアノの演奏感を追求し、木製鍵盤はもちろん、高品質な音源や豊富な機能を搭載しています。

クラビノーバには、グランドピアノの演奏感を忠実に再現した「GrandTouch鍵盤」という独自の仕組が採用されています。木と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造で、本物に近い弾き心地を実現しているんです。

音色も豊富で、世界的に有名なグランドピアノの音色を収録。さらに、バイノーラル録音された音源を使用しているので、ヘッドフォンでの演奏時も立体的な音場を体験できます。

クラビノーバは、本格的なピアノ演奏を楽しみたい方や、将来アコースティックピアノの購入を考えている方におすすめです。高価ですが、その価値は十分にあると言えますよ。

カワイの木製鍵盤電子ピアノの傾向

カワイは、ヤマハと並ぶ日本の老舗ピアノメーカー。電子ピアノでも独自の魅力を持っています。

カワイの特徴は、なんと言っても「木」へのこだわり。鍵盤だけでなく、響板にも木材を使用したモデルがあるんです。これにより、アコースティックピアノに近い豊かな響きを実現しています。

カワイの木製鍵盤は、「グランド・フィール・アクション」と呼ばれる独自の機構を採用。これにより、グランドピアノの複雑な動きを忠実に再現しています。また、カワイならではの温かみのある音色も特徴的です。特に低音域の豊かさは多くのピアニストから高い評価を得ています。

CA401

カワイの木製鍵盤を使用した電子ピアノの中でも、特におすすめなのが「CA401」モデルです。

最大の特徴は、グランドピアノの鍵盤機構を忠実に再現した「グランド・フィール・コンパクト」機能。木製鍵盤に加え、鍵盤を弾いた時のタッチ感はもちろん、指が離れる時のアフタータッチまで再現されているんです。

音も素晴らしく、カワイのフラッグシップグランドピアノ「SK-EX」の音色を使用。88鍵すべての音を個別に録音しているので、驚くほど豊かで自然な音色を楽しめます。

さらに、Bluetooth機能を搭載しているので、スマートフォンと連携して様々なアプリを使用できます。練習用のアプリと連携すれば、より効果的な練習が可能になりますよ。

CA401は、本格的なピアノ演奏を楽しみたい方や、アコースティックピアノの代替として使いたい方におすすめです。高価ですが、その演奏感と音質は、プロのピアニストも納得のクオリティです。

ローランドの木製鍵盤電子ピアノの傾向

ローランドの木製鍵盤を使用した電子ピアノは、表現力豊かな演奏と先進的な機能が魅力です。独自のデジタル技術により、繊細なタッチから力強いストロークまで、演奏者の感性を忠実に表現することができます。

特に、「PHA-50鍵盤」は、木材と樹脂を組み合わせたハイブリッド構造により、耐久性と自然な弾き心地を両立。また、「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」は、アコースティックピアノの音色変化を滑らかに再現し、表現力の高い演奏が可能です。

さらに、Bluetoothオーディオ機能やアプリ連携など、現代のニーズに合わせた機能も充実しています。

きよら

ローランドの木製鍵盤電子ピアノの中で、特に注目したいのが「きよら」シリーズです。

「きよら」は、日本の伝統的な美意識を取り入れた、デザイン性の高い電子ピアノ。和室にも洋室にも馴染む、スタイリッシュなデザインが特徴です。

鍵盤は、カワイ独自の仕組みである「RHIIIアクション」を採用。これにより、木製鍵盤ならではの自然な弾き心地を実現しています。88鍵すべてが木製なので、グランドピアノに近い演奏感を楽しめますよ。

音は「スーパーナチュラル・ピアノ・モデリング音源」を搭載しており、豊かで表現力のある音色を実現しています。さらに、Bluetooth機能も搭載しているので、スマートフォンと連携して音楽を再生したり、学習アプリを使用することも可能です。

「きよら」は、本格的な演奏を楽しみたいけれど、インテリアとしての美しさも大切にしたい方におすすめです。和の要素を取り入れた独特のデザインは、他のメーカーにはない魅力と言えるでしょう。

カシオの木製鍵盤電子ピアノの傾向

カシオは、デジタル技術を得意とするメーカー。その強みを活かした木製鍵盤電子ピアノを展開しています。

カシオの特徴は、最新のデジタル技術を駆使した「AiR Grand Sound Source」という音源技術により、豊かで自然な音色を実現しています。

木製鍵盤には「Natural Grand Hammer Action」を採用。これは、グランドピアノの複雑なハンマーの動きを忠実に再現した仕組みになっています。

また、カシオの木製鍵盤電子ピアノは、コストパフォーマンスの高さが魅力。本格的な演奏感と豊かな音色を、リーズナブルな価格で楽しめるんです。

CELVIANO Grand Hybrid GP-510

カシオの木製鍵盤電子ピアノの中でも、特におすすめなのが「CELVIANO Grand Hybrid GP-510」です。

最大の特徴は、ドイツの名門ピアノメーカー「ベヒシュタイン」と共同開発した木製鍵盤機構。グランドピアノの複雑な動きを忠実に再現し、驚くほどリアルな弾き心地を実現しています。

音源も素晴らしく、ベルリン、ハンブルク、ウィーンの3つの有名グランドピアノの音色を搭載。それぞれの個性的な音色を楽しめます。

さらに、リアルなグランドピアノの響きを再現する「アコースティック・シミュレーター」機能も搭載。弦の共鳴や響板の振動まで細かくシミュレートしているんです。

GP-510は、本格的なグランドピアノの演奏感を求める方や、様々な種類のピアノ音色を楽しみたい方におすすめです。カシオならではの先進技術と、伝統的なピアノ製造技術の融合が魅力的な一台ですよ。

カシオ CASIO 電子ピアノ ブラック [88鍵盤] GP-510BP(標準設置無料)

コルグの木製鍵盤電子ピアノの傾向

コルグは、シンセサイザーやエフェクターで有名なメーカーですが、電子ピアノのラインナップも独自の特徴があります。

特徴は、豊富な音色と多彩な機能。ピアノ音色はもちろん、様々な楽器音色や効果音を搭載しているのが他にはない魅力です。

木製鍵盤には「RH3」(リアル・ハンマー・アクション3)を採用。グレードの高いモデルでは、象牙調の鍵盤を使用しているものもあります。

コルグの木製鍵盤を使用した電子ピアノは、ピアノ演奏だけでなく、様々な音楽制作にも活用できるのが魅力。DTM(デスクトップミュージック)との親和性も高いんです。

G1B Air

コルグの木製鍵盤電子ピアノの中で、特におすすめなのが「G1B Air」モデルです。

最大の特徴は、リアルなピアノ音を再現する「G1 Air」音源。ドイツ製、オーストリア製、日本製ピアノ、それぞれの音色を再現しています。

鍵盤は、コルグ独自の「RH3」(リアル・ハンマー・アクション3)を採用。グランドピアノの鍵盤タッチを忠実に再現し、繊細な演奏表現が可能です。

さらに、「ダンパー・レゾナンス」や「キー・オフ・シミュレーション」など、アコースティックピアノの微妙な音の変化まで再現する機能も搭載。

G1B Airは、本格的なピアノ演奏を楽しみたい方はもちろん、様々な音楽ジャンルに挑戦したい方にもおすすめです。コルグならではの多彩な音色と機能を持ちながら、本格的なピアノ演奏も楽しめる、バランスの取れた一台ですよ。

木製鍵盤電子ピアノのメンテナンス方法

木製鍵盤電子ピアノのメンテナンス方法

木製鍵盤の電子ピアノを長く使うためには、適切なメンテナンスが欠かせません。なかでも、湿気には特に注意が必要です。

木製鍵盤は湿気に弱いため、湿度が高い環境では鍵盤が膨張し、動きが鈍くなることがあります。湿度管理を徹底し、湿度が高い季節には除湿機を使用することをおすすめします。

また、木製鍵盤電子ピアノは直射日光や暖房器具のそばに置かないようにしましょう。これらの環境は、鍵盤の変形や劣化を引き起こす可能性があります。適切な場所に設置し、温度と湿度の変化を最小限に抑えることが大切です。

掃除も重要なメンテナンスの一環です。鍵盤の表面は、柔らかい布で定期的に拭き取るようにしましょう。

汚れがひどい場合は、少量の中性洗剤を含ませた布で拭き、その後乾いた布で仕上げ拭きを行います。鍵盤の隙間にホコリがたまらないよう、エアダスターを使用して掃除することも効果的です。

これらのメンテナンス方法を実践することで、木製鍵盤の電子ピアノを長く快適に使用することができます。

電子ピアノに関するよくある質問

電子ピアノの寿命は何年?

電子ピアノの寿命は、使用頻度やメンテナンス状況によって異なりますが、一般的には10年から15年程度とされています。

定期的なメンテナンスを行い、適切な環境で使用することで、寿命を延ばすことができます。

電子ピアノの鍵盤数は何鍵盤がおすすめ?

電子ピアノの鍵盤数は、88鍵盤がおすすめです。

88鍵盤は、アコースティックピアノと同じ鍵盤数。これなら、あらゆるピアノ曲を演奏できます。また、将来アコースティックピアノに移行する際もスムーズです。

76鍵盤や61鍵盤のモデルもありますが、これらは高音域や低音域が不足しています。クラシック曲などを弾く際に、音域が足りなくなる可能性があります。

初心者の方でも、将来のことを考えると88鍵盤がベスト。最初は使わない鍵盤もあるかもしれませんが、上達とともに全ての鍵盤を使いこなせるようになりますよ。

まとめ

この記事では、木製鍵盤の電子ピアノの特徴やメリット・デメリット、メーカーごとの比較、おすすめ商品、メンテナンス方法などをご紹介しました。

木製鍵盤の電子ピアノは、アコースティックピアノに近い弾き心地と、電子ピアノならではの機能性を兼ね備えた魅力的な楽器です。

ぜひ、今回の記事を参考に、自分にぴったりの一台を見つけてくださいね!