「新しい趣味を始めたいけど、ピアノってどうなんだろう」
「ピアノを始めてみたいけど、大人になってからでも大丈夫かな」
と思っていませんか?
せっかく時間を作るなら、楽しくて、しかも自分磨きにもなるような趣味を見つけたいですよね。そこでおすすめなのが「ピアノ」です。
ピアノは、脳の活性化やストレス発散、自己表現など、様々なメリットがあります。
この記事では、ピアノを趣味にする魅力やメリット・デメリットを、アンケート結果や論文などを交えながらわかりやすく解説していきます。
読み終える頃には、きっと「ピアノを始めてみようかな」という気持ちになっているはずですよ。
目次
【アンケート】ほかの趣味にはないピアノならではの魅力とは?
ピアノを趣味にしている20~50代にアンケートを実施してみました!
ピアノを始めて(再開して)よかったと感じることは?
1位:ストレス発散
2位:達成感を感じられる
3位:自己表現の場が増えた
圧倒的に多かったのが「ストレス発散」でした。ピアノ演奏は日常の喧騒からちょっと離れることができるので、良いリフレッシュになっているのでしょう。
このほかにも、「子どもがピアノを習い始めたので一緒に演奏して楽しめる」といった回答もありました。
ピアノを始めて(再開して)生活や心境にどんな変化があった?
40代女性
一曲弾けるようになったときの達成感や満足感がメンタル面に良い影響を与え、それが仕事におけるやる気アップになり、今まで以上にハイパフォーマンスを発揮できるようになる。
50代男性
気持ちに余裕が出てきたようで、日常生活でも笑うシーンが増えた気がする。
30代男性
幼少期に他の楽器を習っていた経験はあったものの、ピアノの音色に魅せられ、再び楽器に挑戦することに。最初は指が思うように動かず、もどかしかった日々もありましたが、少しずつ曲を弾けるようになる喜びは格別です。ピアノを通して、集中力や忍耐力が養われ、心のリフレッシュにもつながっています。
30代女性
自分の時間を有意義に過ごせるようになった。携帯ばかり見て過ごすのではなく身になることなので心にゆとりを持てた。
20代女性
少し嫌なことがあってもピアノを弾くとストレス発散できたり、生活にハリが出ていいです。
ほかの趣味にはないピアノならではの魅力とは?
20代女性
基本をある程度抑えて楽譜が読めると好きな曲など挑戦が無限にできる。少しづつ好きな時間に弾いていったりして自分のペースで成長していける過程が楽しい。
50代男性
他の楽器と違って比較的入りやすい点かと思います。
30代女性
自分だけでなくピアノが聴こえる周りの人も楽しんだりリラックスしたりする気持ちになれること。
30代男性
割と細かい指の動きがあること。鍵盤を選んで押すという脳トレのような面白みがある。
ピアノを始めようとしている方へアドバイスはありますか?
30代女性
一日30分でも毎日ピアノに触れると思った以上に上達するし、弾けた時に楽しい!と思えるのでおすすめです。同じ曲でも難易度によってたくさんの楽譜があるので誰でもいつでもピアノさえあれば楽しめると思います。
50代男性
初めからハードルを高くせずに、あくまでも継続することを重視して、簡単な曲を幾つもマスターしていく姿勢を保つ。その上で、将来的に自分が本当に弾きたい目標の曲を設定し、常にモチベーションを維持できるように心がける。
30代男性
割と音が出るものです。家でのレッスンをするなら、防音に気遣った方がよい。住宅地なら苦情もあり得るから。
40代女性
年齢に関係なく楽しむことができる。機会があれば、連弾などで他の人と同じ時間を楽しめるもののが魅力です。
30代男性
まずは、無理のない範囲で練習時間を確保し、基礎をしっかりと固めることが大切です。好きな曲を弾けるようになる喜びは、モチベーションを維持する大きな力になります。焦らず、楽しみながら、自分だけのペースでピアノの世界を広げていきましょう。
ピアノを趣味にするメリット
ピアノを趣味にすることには、他の趣味にはない魅力がたくさんあります。ここからは、ピアノならではの2つの大きなメリットについて、詳しくご紹介していきますね。
これらのメリットを知れば、きっとあなたもピアノを始めたくなるはずです。では、早速見ていきましょう!
脳が活性化される
楽器の演奏は脳の複数の領域を同時に活性化させ、認知機能の向上に役立つことが分かっています。特に、両手で異なる動きをするピアノは、左右の脳をバランスよく使うため、特に脳の活性化に効果的なんです。
また、興味深いことに、ピアノを弾ける人は記憶力や空間認識能力が優れているという研究結果もあります。これは男性にも女性にも当てはまるので、性別に関係なくおすすめできる趣味と言えますね。
さらに、高齢者を対象とした研究では、定期的にピアノを練習することで認知症のリスクが低下するという結果も出ています。これは、Wolter & Schuler (2020) の研究によるもので、音楽活動が脳を柔軟にし、記憶力や思考力の改善に役立つ可能性をしめしています。
ピアノは楽しみながら脳を若々しく保てる、素晴らしい趣味なんです。
感情の安定とストレス発散
フィンランドの音楽研究機関の研究では、楽器の演奏は感情をコントロールする手段として機能することがわかっています。これがストレスの緩和や気分の改善、自己満足感の向上など、心理的にいい効果をもたらすことがあるんですね。
また、ピアノの演奏中は仕事や日常生活の悩みから離れ、音楽に集中することができます。これにより、リラックス効果が高まり、瞑想に近い状態になることがあります。この状態がストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを下げるとされています。
忙しい毎日の中で、ピアノを弾く時間は自分だけの特別な時間。心を落ち着かせ、ストレスを発散できる大切な時間になりますよ。
ピアノを始めて半年になる筆者の女性生徒さんは、反抗期のお子さんがいて悩みは尽きないけれど、ピアノを始めてからイライラが減ったそうです。ドラマ主題歌のメロディを弾きながら、晩ご飯の献立を考えているとか!
ピアノを趣味にするデメリット
ピアノを趣味にすることには、たくさんのメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。ここからは、ピアノを始める前に知っておくべき2つのデメリットについてお話しします。
これらを理解してから始めれば、より充実したピアノライフを送れるはずです。では、見ていきましょう。
楽器の購入費が必要
ピアノを始める際に考慮すべき大きなポイントの一つが、楽器の購入費用です。でも、心配しないでください。実はそれほど高額ではないんです。
電子ピアノなら、比較的安価に購入できます。初心者向けの電子ピアノは5万円台から、中級者向けでも15万円前後から選べます。アコースティックピアノに比べてずっとリーズナブルですよね。
電子ピアノには、費用面以外にもメリットがたくさんあります。例えば、ヘッドフォンを使えば夜でも気兼ねなく練習することができます。また、録音機能付きのものなら、自分の演奏を客観的に聴くこともできるんです。
もし、昔ピアノを習っていて再開したい方で、どうしてもアコースティックピアノがいいという場合は、中古を探すのも良い選択肢です。中古のアップライトピアノなら10万円台から見つかることもあります。
中古アップライトピアノの選び方や相場を徹底解説!
ただし、アコースティックピアノの場合は、調律や維持費用も考慮に入れる必要がありますね。
結局は自分の目的や環境に合わせて選ぶのが一番です。最初は電子ピアノで始めて、上達してきたらアコースティックピアノに買い替えるという方法もありますよ。
大人の習い事は、家族の理解が得られるかということも重要!
高価な楽器購入に懐疑的なご主人と行った楽器店で、毎月4,000円のローンの提案を受けて説得に成功した!なんて方もいらっしゃいます。
地道な練習が必要
ピアノの上達には地道な練習が欠かせません。一般的には、1日に30分から1時間程度の練習が理想的だと言われています。
でも、これって本当に大変なことでしょうか?大切なのは、練習を習慣にすることです。例えば、毎日決まった時間に30分練習する習慣をつければ、それほど負担には感じなくなるはずです。
また、練習時間は必ずしも連続である必要はありません。朝15分、夜15分というように分けても良いんです。大切なのはコンスタントにピアノに触れ続けること。
地道な練習は必要ですが、それ自体が楽しみになる可能性が高いので、自分のペースで楽しく続けていけば良いんです!
夕方のウォーキングや寝る前に筋トレを習慣づけている方は多いでしょう。ピアノの練習も同じ!5分でも10分でも毎日の習慣にすれば大丈夫。
大人の趣味としてのピアノはこんな人におすすめ!
ここからは、どんな人にピアノがおすすめなのか、具体的にご紹介していきます。あなたの希望や生活スタイルに合うぴったりの楽しみ方が見つかるはずです。
一人でも複数人でも楽しみたい
ピアノの魅力の一つは、一人でも複数人でも楽しめることです。グループレッスンに参加すれば、同じ趣味を持つ仲間と交流しながら連弾やアンサンブルも楽しめます。二人で一台のピアノを弾く連弾は、息を合わせる楽しさがありますよ。
一人で練習する時も工夫次第で楽しさが広がります。最近の電子ピアノには、様々な音色や自動伴奏機能が搭載されているものが多いんです。これを使えば、まるでバンドの一員になったような気分で楽しめます。
大人向けの趣味ピアノコミュニティを探してみるのもおすすめです。SNSやピアノ教室の掲示板などで、同じ趣味を持つ仲間を見つけられるかもしれません。
このように、ピアノは一人でも複数人でも、自分のスタイルに合わせて楽しむことができます。
下記記事では、大人向けのピアノ教室探しのポイントをご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
大人向けピアノ教室の選び方を現役講師が解説!初心者におすすめの教室も紹介
生涯の趣味として高齢になっても続けたい
ピアノは初心者から上級者まで、長く続けられるのが大きな魅力。
ピアノには年齢制限がありません。世界的に有名なピアニストの中には、80代、90代になっても現役で演奏を続けている方がいます。これは、ピアノが高齢になっても続けられる趣味という証明ですね。
そのため、定年後の新しい趣味としてピアノを始める方も多く、時間に余裕ができた分、じっくりと練習に取り組むことができます。また、若い頃に習っていて、何十年かぶりに再開する方も少なくありません。
このように、ピアノは年齢に関係なく、生涯を通じて楽しめる素晴らしい趣味なんです。
先ほどお話しした通り、認知症リスクの低下に効果あり!楽しみながら成果を得られる脳トレって、素敵だと思いませんか?
達成感を味わいたい
ピアノは、小さな目標をクリアしながら大きな目標を目指すことができる趣味です。これが達成感を味わえる理由です。
最初は簡単な曲を1曲弾けるようになることが目標かもしれません。それができたら、次は少し難しい曲に挑戦する。そうやって、少しずつ難易度を上げていくことで、着実に上達を実感できます。
また、一つの曲を完璧に弾けるようになるまでの過程も、小さな達成感の連続です。最初は右手だけ、次に左手だけ、そして両手で弾く。テンポを上げていく。表現力を磨く。こうした段階を一つずつクリアしていく喜びは格別ですよ。
大きな目標として、発表会やコンクールに挑戦するのも良いでしょう。これらは、自分の成長を確認する絶好の機会になります。
このように、ピアノは小さな達成感の積み重ねが大きな達成感につながる、とてもやりがいのある趣味なんです。
家でマイペースに取り組みたい
ピアノは、家で気軽に楽しめる趣味として最適です。外出する必要がないので、仕事や子育てと両立しやすいんです。
野外で行うスポーツと比べて、天気に左右されないことも大きなメリットです。雨の日でも、暑い日でも、寒い日でも、家の中で快適に練習できます。これなら、毎日コンスタントに練習を続けやすいですよね。
また、自分のペースで取り組めるのも魅力です。忙しい日は少しだけ、時間がある日はたっぷりと、その日の状況に合わせて柔軟に練習時間を調整できます。
電子ピアノなら、夜遅くても周りに迷惑をかけずに練習できるのもポイント。子供が寝た後や、仕事から帰ってきてからでも練習できます。
このように、ピアノは家でマイペースに取り組める、とても便利な趣味。忙しい大人の方にこそ、おすすめできる理由がここにあります。
趣味でピアノを始めるなら独学から始めるのがおすすめ
ピアノを始めるにあたって、レッスン代が気になる方も多いのではないでしょうか。そんな方には、独学から始めるのがおすすめです。
最近は、独学向けの教則本やアプリが充実しています。例えば、スマートフォンやタブレットで使えるピアノ学習アプリなら、自分のペースで楽しく学べますよ。
ただし、独学には注意点もあります。正しい姿勢や指の使い方など、基本的なポイントを押さえておかないと、後々困ることもあるんです。
そこでおすすめなのが、短期・単発で利用できる教室やオンラインレッスンの併用です。月に1回程度でも、専門家のアドバイスを受けることで、独学の弱点を補えます。最近では気軽に受けられるオンラインレッスンも増えています。自宅にいながら専門家の指導を受けられるので、忙しい方にもぴったりですね。
下記記事では実際にオンラインレッスンを受講した人の体験談をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
【講師必見】ピアノオンラインレッスン受講者の本音&感想
このように、独学と適度なレッスンを組み合わせることで、効率的かつ経済的にピアノを始めることができます。自分に合った方法を見つけて、楽しくピアノライフをスタートさせましょう。
ときどき表現力をのばすためのアドバイスを受けたり癖を指摘してもらうことで、独学でも説得力のある演奏が目指せます。単発OKの教室なら、不定期の生徒さんも大歓迎のはず。臆せずプロの手を借りてください!
趣味ピアノに関するよくある質問
楽譜が読めなくても始められる?
楽譜が読めなくてもピアノは始められます!実は、多くの大人の初心者の方が同じ悩みを持っているんですよ。
最近は、楽譜が読めない人向けの教材がたくさんあります。また、YouTubeなどの動画サイトには、楽譜なしで弾き方を教えてくれる講座もたくさんあります。
大切なのは、楽しみながら少しずつ楽譜に慣れていくこと。最初は簡単な曲から始めて、徐々に楽譜を読む力をつけていけば大丈夫です。
楽譜が読めないことを心配せずに、まずは音を出す楽しさから始めてみましょう。下記記事も参考にしてみてくださいね。
英語が話せなくても海外旅行が楽しいように、楽譜が読めなくてもピアノは楽しめますよ!
大人になってからピアノを始めるとどこまで上達できる?
大人になってからピアノを始めても上達できます!実際、趣味で始めた方の中には、数年で難しい曲を弾けるようになる人も少なくありません。
上達のレベルは、練習時間や方法、そして何より継続する意志によって大きく変わります。例えば、週に3〜4回、1回30分程度の練習を1年続ければ、簡単なクラシック曲や人気のポップス曲を弾けるようになる方が多いです。
3年程度続ければ、ショパンの簡単な曲やジャズのスタンダード曲に挑戦できるレベルまで上達する人もいます。大切なのは、自分のペースを大切にすること。焦らず、楽しみながら続けていけば、きっと上達を実感できるはずです。
大人は理論的にものごとを考えられることや、計画的に練習できることが強みです。こどもが習得するのに3年かかるテクニックを、大人なら数か月でマスターしてしまうことも珍しくありません!
初心者におすすめの電子ピアノはどれ?
初めての電子ピアノを選ぶなら、安くて良いものを選ぶのがおすすめです。最初から高価なものを買う必要はありません。
初心者向けの電子ピアノなら、5万円台から良いものが見つかります。例えば、CASIO(カシオ)やYAMAHA(ヤマハ)の入門モデルは、音質も鍵盤のタッチも満足できるレベルです。詳しくは下記記事をチェック!
また、置き場所に困る方には、使うときだけ出せるコンパクトなタイプもおすすめです。折りたたみ式や、スタンドが分離するタイプなら収納も簡単ですよ。下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめの卓上型電子ピアノ10選!サイズの比較と選び方のコツを紹介
選ぶ際のポイントは、88鍵盤であることと、タッチが本物のピアノに近いこと。これらの条件を満たしていれば、初心者の練習用としては十分です。ヘッドフォン端子があれば、夜間でも気兼ねなく練習できますよ。
まずは店頭で実際に触れてみて、自分に合ったものを選んでみてください。
まとめ
ピアノを趣味にすることの魅力や、始め方についてご紹介しました。
ピアノには、脳の活性化やストレス解消といった健康面でのメリットがあります。また、また生涯続けられる趣味として、多くの方に趣味として愛されています。
確かに、楽器の購入費用や練習時間の確保など、考慮すべき点もあります。でも、電子ピアノを選んだり、独学と教室を組み合わせたりすることで、これらの課題も解決できます。
大人になってからでも、楽譜が読めなくてもピアノは始められます。大切なのは、自分のペースを大切にしながら楽しく続けていくこと。新しい趣味を探している方、自己表現の場を求めている方、ストレス解消法を探している方……、どんな方にもピアノは素晴らしい選択肢になるはず。
さあ、あなたもピアノの世界に飛び込んでみませんか?きっと、新しい自分との出会いが待っていますよ。