「子供にピアノの習い事をさせたいけど、本当に必要なのかな?」
「続けられるか不安だし、費用も気になる……」

そんなふうに悩んでいませんか?

ピアノは「人気の習い事」「やっててよかった習い事」のランキングでいつも上位に挙がる定番です。単に演奏が上手になるだけでなく、音感やリズム感、集中力や忍耐力といったさまざまな力を育むと言われています。

この記事では、ピアノの習い事が持つメリットとデメリットを、アンケートや専門家の意見を交えながら詳しく解説します。さらに、ピアノレッスンの最適な始め方や費用を抑える工夫、長続きさせるための秘訣についてもご紹介!

最後まで読むことで、ピアノがあなたの子供にとってどれほど価値のある習い事かがわかります。これからピアノを始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。


  • 監修:山本麻衣国立音楽大学音楽学部演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同時にアンサンブル・ピアノ・コース修了。上田和子、星野明子の各氏にピアノ奏法を、平島誠也、安井耕一の各氏に歌曲伴奏法を師事。主宰するピアノきょうしつ そらは今年で10周年。

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  • ガイド:edy編集部音楽の魅力を多くの人々に伝えることを目指し、誠意を持って発信中!専門家の協力のもと、楽器や音楽に関する詳細な情報や実用的で価値あるコンテンツをお届けします。

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【ピアノ経験者にアンケート】85%の人が習ってよかったと回答!

2025年1月 edymusic調べ

18歳以上のピアノ経験者100人にアンケートを取った結果、なんと85%もの人が「ピアノを習って良かった」と思っていることが判明!どういった点が良かったのか、詳しく見ていきましょう。

ピアノの習い事をしていて1番よかったと感じる点は?

2025年1月 edymusic調べ

半数以上の人が「音楽の基礎が身に付いて良かった」と回答。次いで多かったのが、集中力の向上や、豊かな表現力が身に付いた点です。

その他の回答の中には、「視野が広がり異文化への適応性が増した」「手先が器用になった」「ある程度物事を継続する力がついた」という声も。このアンケート結果からも、ピアノを習うことによって得られるメリットが多いことがわかりますね。

ピアノを習っていた経験がこんな時に役立った!

ここからは、「ピアノを習っていて良かった!」と思った瞬間について、ピアノ経験者の声をご紹介します!

50歳 女性 ピアノ歴4年

自分ではできないのではないかと思っていた両手弾きがある程度できるようになったときに、やればできるもんだなと改めて自分を見直したことです。
それからはうまくできないことがあっても、あきらめないでやる力を付けた気がします。

37歳 女性 ピアノ歴11年

定期的に発表会があったので、ステージに立って自分を表現する度胸はついたと思います。社会人になってからもプレゼンをする時にあまり緊張はしません。

31歳 女性 ピアノ歴7年

楽器ができるというのを聞きつけてバンドに誘われ人脈が広がったり、子どものリクエスト曲をある程度勘で弾いてあげられたりしたときはピアノをやっていてよかったと思います。

29歳 女性 ピアノ歴17年

こつこつと目標に向かってやり遂げること、またそれを達成した時の喜びはピアノだけでなく、どんな分野においても役立った。また、教育実習をした際に、ピアノが弾けることで子ども達の人気者になれた。

53歳 男性 ピアノ歴9年

知らない曲でも数回聞けば、その場で簡易にして、曲を弾けること。

40歳 男性 ピアノ歴6年

一番役にたったのは保育士学校ですんなり単位が取れたことです。夢半ばで終わりましたが、バンドでピアノを担当していたこともありますし、楽譜が読めるのは大きな進歩だったと思います。現在の世の中は、フリー音楽などリリースして他の人に聴いてもらう道もあると思うので、楽譜の読みは大きいですね。

39歳 男性 ピアノ歴4年

やはり記憶力がかなり向上したように思います。ピアノを弾く時、鍵盤を叩く順番を覚えなければならいのですが、それが他の物事を記憶する時にも役立っているように感じます。1番役だったと思ったのは歴史の年号を順番通りに覚える時、頭にすらすらとインプットできた事です。ピアノの鍵盤の順番を覚える行為となんとなく似ていたので非常に助かりました。

29歳 男性 ピアノ歴7年

音感が身についてギターなども上手く弾けるようになりました。

ピアノの習い事を始めようとしている方へ

ここからは、ピアノ経験者の実体験を基にしたアドバイスをご紹介します!子どもの習い事にピアノを検討している親御さん必見です。

52歳 女性 ピアノ歴5年

ちょっと弾いてみようかなという気があればやってみることをお勧めします。
すぐにはうまくなることはありませんが、しばらく続けていると上手でなくともそれなりに弾けるようになってきます。
始める年齢が高いほど指が動きにくくなり、覚えも悪くなるので、できるだけ早いうちにやったほうがいいと思います。

31歳 女性 ピアノ歴7年

ピアノが弾けるようになるとインプットもアウトプットも豊かになりますし、自分の手で音楽を奏でられるというのはとても楽しいことです。ストレス発散にもなります。趣味としても一生涯続けられるので、弾けて損はないです。

45歳 女性 ピアノ歴10年

教室(先生)選びは慎重にした方が良いし、合わないと思ったらすぐに変えたほうが良い。目標を設定してから練習を始めた方が上達が早いと思います。

25歳 女性 ピアノ歴8年

電子ピアノとアコースティックピアノでは鍵盤の重さがかなり違うので、普段から生の鍵盤に触れることを習慣化させることで鍵盤の重さにも早く慣れることができると思います

59歳 男性 ピアノ歴7年

良い先生に師事するのが大切かと思います。ピアノ教師を自称しながら実際はエレクトーンの経験しかない方が結構居たりします。なお、住宅事情によりますが、本格的に習うなら自宅の防音室は用意したほうがよいでしょう。本格的な設備でなく、簡易防音でも良いかと思います。

45歳 男性 ピアノ歴9年

本格的に上達させたいなら、大手のピアノではなく個人のピアノ教室に行く事をお薦めします。

38歳 男性 ピアノ歴5年

目標を高く持ちすぎないで、楽しんで長く続けられるレベルの教室を選ぶことをおすすめします。プロを目指すとか音大を目指すとかでない限り、楽しめるレベルの練習を長く続けた方が上手くピアノが弾けるようになると思います。

33歳 男性 ピアノ歴3年

何事にも焦らず、楽しみながら自分のペースで練習を続けることが上達の鍵です。初心者向けの簡単な曲から始めるとモチベーションが保ちやすいですよ。それから良い先生や教室を選ぶことで基礎をしっかり学べるので、事前調査をしっかりと行ってください。

習い事にピアノを選ぶメリット

習い事にピアノを選ぶメリット

ピアノは音楽を楽しむ力を育てるだけでなく、子供の心や体の成長にも役立つ習い事です。ここではメリットを具体的に見ていきましょう。

音感・リズム感が身につく

ピアノを習うことで、音感とリズム感が育ちます。鍵盤を弾くたびに耳が鍛えられ、レッスンを続けるうちに音感が少しずつ身についていきます。音感を育てると音程やメロディーを感覚的に理解できるようになりますよ。

また、正しいタイミングで鍵盤を押す練習を繰り返すことでリズム感が磨かれます。特に小さいころからピアノを始めると、体の中に「音楽のリズム」が根付きやすくなります。

ピアノを通じて楽しみながら身につけた音感やリズム感は、これからの人生で役立つ大切なスキル。歌やダンスなどほかの活動にも役立つのがうれしいですね。

ピアノ講師:山本

最近人気の習い事「スイミング」と「ダンス」。ピアノで身に着くリズム感はその両方で武器になります!私の生徒さんの中には、ダンスで全国を目指すためにピアノを習っている子もいます。

集中力や忍耐力といった非認知能力が身につく

集中力や忍耐力といった非認知能力が身につく

ピアノを通じて得られるのは、演奏技術だけではありません。練習を重ねるうちに、集中力や忍耐力といった非認知能力が鍛えられていきます。

非認知能力とは、テストで測れる「学力」とは違う点数で表せない力。具体的には物事に粘り強く取り組む力や、自分をコントロールする力のことをいいます。

ピアノの練習では指の動かし方や楽譜を覚える作業を繰り返しますよね。その過程で「どうしたらうまく弾けるか」を考えたり、できるまで挑戦し続ける力が育まれます。

非認知能力は夢を叶えるために欠かせないスキル。ぜひピアノを通じて身につけてほしいですね。

ピアノ講師:山本

考える力が養われるので、YESかNOで答えられない質問に強くなります。
できないことに向き合い続ける練習にもなるから、メンタルの強い子に育ってほしくてピアノを習わせるケースもあるんですよ。

脳の発達によい影響がある

ピアノが脳の発達によい影響を与えることは、昔「ホンマでっかTV」でも話題になりました。

幼いころの音楽教育が前頭前野の活動を促進し、問題解決能力や記憶力を向上させる効果については、アメリカの論文でも示されています。早期の音楽教育と、認知能力の発達との間には、関連性が認められているんですよ。

だからこそ、ピアノは女の子だけでなく男の子にもおすすめ!「頭のよい子に育てたい」と考えている方にとって、ピアノはとても魅力的な選択肢といえます。

参考:
Terry D Bilhartz,Rick A Bruhn,Judith E Olson: The Effect of Early Music Training on Child Cognitive Development. Journal of Applied Developmental Psychology. 1999.

ピアノ講師:山本

なんと東大生の2人に1人がピアノ経験者と言われています!

受験に役立つ

受験に役立つ

ピアノの習い事は受験対策にも効果的!たとえば、小学校受験では、先生や大人とのコミュニケーション能力が大切にされます。ピアノの個人レッスンを通じて大人とのやりとりに慣れておけば、面接でもスムーズに受け答えができるようになりますよ。

また、中学校受験でも、ピアノは自己PRに使える強力な武器になります。最近では、演奏やプレゼンテーション能力を問う入試を採用する学校も見かけます。

このように、ピアノは学力以外のアピールポイントとしても活用できるため、受験を見据えた習い事としてもおすすめです。

ピアノ講師:山本

楽器の上達に反復練習が必要なことはよく知られています。
ピアノを続けているという事実が、努力し続けられる性格なのだと良い印象付けにつながります!

習い事にピアノを選ぶデメリット

一方で、ピアノの習い事にはデメリットもあります。ここではよく挙げられるポイントを見ていきましょう。

費用がかかる

費用がかかる

ピアノを習い始めるときに最初に気になるのは、やっぱり費用ですよね。ピアノの購入費、月謝、入会金、教材費、防音対策、さらには発表会の衣装代など、さまざまな出費が発生します。

特にグランドピアノやアップライトピアノを購入する場合、初期費用が大きな負担になることも……。

そんなときには、電子ピアノを選ぶことで初期費用を大幅に抑えられます。さらに、電子ピアノならヘッドホンで練習できるので夕方以降でも気軽に弾けます!共働きで夜しか練習時間が取れない家庭では特に重宝しますよ。

一方で、教室によっては「電子ピアノ不可」とされる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。また、鍵盤が軽い「キーボード」はピアノの練習には向かないことが多いので注意しましょう。

ピアノレッスンにかかる月謝やその他の費用について知りたい方は、「ピアノ教室の月謝平均相場とレッスン費用を抑える方法を解説【ヤマハ・カワイとも比較】」を読んでみてくださいね。

親のサポートが大変

親のサポートが大変

ピアノの習い事には、親のサポートが必要不可欠。特に小さいころは、教室への送迎や練習の付き添いに時間を取られることが多いですよね。「忙しい毎日の中でそんな余裕がない」そう感じる方も多いのではないでしょうか。

そんなときは、出張レッスンやオンラインレッスンを検討してみましょう!最近では、自宅でレッスンを受けられる教室も増えています。

送迎の手間が省けるだけでなく、子供が慣れた環境で落ち着いてレッスンを受けられるのが、出張レッスンやオンラインレッスンの魅力です。

親が無理なくサポートできる方法を選べば、ピアノの習い事もずっと続けやすくなりますよ。

ピアノ講師:山本

私が小さいころ、母とケンカになるのはいつもピアノの練習中でした。
講師の目線で当時を振り返り、練習の付き添いが負担であることを先生に相談すればよかったのにと思います。つきっきりでなくても大丈夫。ひとりで練習できるよう、宿題の出し方は工夫できます。

オンラインレッスンに特化したピアノ教室4選!料金相場や準備のやり方もあわせて紹介

ピアノを始めるのは何歳から?2つの考え方

ピアノを始めるのは何歳から?2つの考え方

ピアノを始める年齢についてはさまざまな意見があります。大きく分けて2つの考え方があるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

臨界期を意識するなら3歳から6歳までに始めるのがおすすめ

子供の発達には「臨界期」と呼ばれる、特定の能力が最も伸びやすい時期があります。これを考えると、ピアノは3歳から6歳の間に始めるのがおすすめです。

たとえば、聴覚は8歳から9歳ごろに完成するといわれますが、最も成長するのは4歳から5歳ごろ。2007年の研究では、このころに音楽に触れることで将来的な音の認識能力が高まることがわかりました。

また、指先を細かく動かすスキルを司る「運動野」が活発に発達するのは3歳から7歳ごろ。2021年におこなわれた研究では、ピアノを弾くことがこの発達をさらに促進する可能性を示唆しています。

ただし、いくら幼いうちから音楽に触れることが大切といっても、あまりに小さいとレッスンにならない場合もあります。「うちの子まだ2歳だから早過ぎる?」そう思う方は、リトミックからいかがですか?

リトミックなら遊びながら音楽に触れられるので、子供が自然と音楽に興味を持つようになりますよ。

参考:Jean K. Moore, F. Linthicum. The human auditory system: A timeline of development. Taylor & Francis Online. 2007. F.T. van Vugt,K. Hartmann,E. Altenmüller,B. Mohammadi,D.S. Margulies: The impact of early musical training on striatal functional connectivity. NeuroImage. 2021.

何歳からピアノを習うべきかもっと詳しく知りたい知りたい方は「ピアノは何歳から始めるべき?おすすめの年齢とメリットを講師が解説」を読んでみてくださいね。

2歳以下の小さい子供の保護者の方は「【リトミックとは】教育のプロが効果や目的を簡単に解説!」もご一読ください!

趣味にしたいなら何歳からでも始めてみよう

大人になってから趣味で始める方もたくさんいます。「小学生になってからでは遅い?」と心配する声もありますが、決してそんなことはありません。

ピアノを趣味にする場合、楽しむことが何よりも大切。子供自身が「やってみたい!」と思ったタイミングでスタートするのがよいでしょう。理解力が上がってからピアノを始めると、スムーズにレッスンが進むことも多いですよ。

「何歳からでも始められる」という気軽な気持ちで、ピアノの世界に足を踏み入れてみてくださいね!

ピアノは大人の趣味としても人気があります。「子どもと一緒に始めてみようかな?」という方には、こちらの記事もおすすめ。ぜひチェックしてみてくださいね。
ピアノを大人の趣味におすすめする理由!メリットとデメリットを解説

買ったピアノを無駄にしたくない!習い事を長続きさせる秘訣は?

買ったピアノを無駄にしたくない!習い事を長続きさせる秘訣は?

「ピアノを習い始めたけど途中で辞めてしまった……」そんな経験談を聞くと、心配になる方も多いかもしれません。ここでは習い事を長続きさせるコツをお伝えします。

練習時間は1日30分を目標に習慣づけよう

ピアノの上達には日々の練習が欠かせません。でも「毎日1時間練習しなければ」と無理をすると、親も子供も疲れてしまいます。

おすすめは1日30分を目標に練習を習慣づけること!「30分も難しい」という場合は、最初は10分程度でもOKです。少しずつ時間を増やしていきましょう。

練習を始める時間を固定し、たとえば「夕食後に必ず10分」と決めておくと、習慣になりやすいですよ。

また、子供のやる気が出ないときは無理に練習を強要せず、先生に相談してみるのもよいでしょう。短い時間でも継続することが、ピアノを楽しみながら上達する秘訣です。

ピアノ講師:山本

私の生徒さんで、練習時間を「お母さんが晩ごはんを作り終えるまで」と決めている子がいます。お母さんは練習を見守ることができるし、ときには凝った料理で練習時間が長くなるよう協力してくれているようです。

楽しんで通えるように工夫しよう

2020年におこなわれた研究から、ポジティブな経験が記憶や学習能力を高めることがわかっています。だからこそ、ピアノレッスンでは楽しむ気持ちを大切にしたいですね。

楽しんでレッスンを続けるためには、次のような工夫をしてみてはいかがでしょうか?

  • お気に入りの曲を練習曲に取り入れる
  • レッスン後にご褒美タイムを作る
  • 発表会や家族の前でのミニコンサートを楽しむ

こうした取り組みが、ピアノを続けるモチベーションにつながります。「どうすれば子供が楽しんで練習できるか」を意識しながらサポートしていきましょう!

参考:Privitera, L., Morè, L., Cooper, D. D., et al. Experience Recruits MSK1 to Expand the Dynamic Range of Synapses and Enhance Cognition. The Journal of Neuroscience. 2020.

ピアノ講師:山本

合格した曲、もう弾かないのはもったいない!

ピアノで褒められた経験があれば、長続きします。私はいつも、今日のうちにレッスンの成果を家族に披露するよう勧めています。

ピアノの習い事に関するよくある質問

ピアノの習い事に関するよくある質問

家にピアノがなくても習える?

「家にピアノがないけど買わないとだめ?」そう悩んでいる方もいるかもしれません。結論から言うと、ピアノの練習は「自宅での反復」が欠かせないため、家に楽器がないと上達が難しくなります。

ただし、最近では比較的安価でコンパクトな電子ピアノを選ぶことで、スペースや費用の問題をクリアできるケースが多くあります。教室によってはピアノのレンタルサービスを提供しているところもあるので相談してみましょう。

どうしても自宅にピアノを置けない場合は、ほかの楽器を検討するのも一つの方法。たとえばフルートやヴァイオリンのような小型の楽器なら、スペースを気にせず始められますよ!

ピアノ以外の音楽の習い事については、こちらの記事で詳しく解説しています。
音楽の習い事にはどんな種類がある?習わせるべき理由やいつから始めるかを解説

ピアノは何歳まで習うべき?

「何歳まで」と決めるのは難しいですが、ピアノは幼少期に2~3年習うだけでも十分に効果があると言われています。

「ホンマでっかTV」に出演していた澤口俊之先生は、「幼いころにピアノを習うと脳構造が変わる」と指摘しました。このことは2018年の研究でも確認されています。

一方で、「いつ辞めるべきか」は、子供の興味や目標によって違ってきます。たとえば「エリーゼのために」やソナチネなど、ある程度の楽曲を弾けるレベルに達するまで習っておけば、その後は独学で再開しやすいかもしれません。

「何歳まで」と決めてしまわず、子供が音楽を楽しんでいるかどうかを大切にして見守れるといいですね。

参考:Assal Habibi, A. Damasio, Beatriz Ilari, et al. Childhood Music Training Induces Change in Micro and Macroscopic Brain Structure: Results from a Longitudinal Study. Cerebral Cortex. 2018.

「ピアノを再開したい」「子どもと連弾を楽しみたい」そんな方はこちらの記事も読んでみてくださいね。
大人のピアノ初心者が独学で弾けるようになるための練習方法を徹底解説!

子供がピアノを習うとき、親が弾けなくても大丈夫?

「親がピアノを弾けないと子供のサポートが難しいのでは……?」と不安に感じる方も多いかもしれません。でも安心してください!親が弾けなくても子供をサポートする方法はあります。

大切なのは「楽しい!」と思える環境を整えてあげること。練習法のことなどで何か気になることがあれば、まずは先生としっかりコミュニケーションを取って疑問を晴らしましょう。

また、練習を見守りながら「すごいね」「頑張ってるね」と声をかけるだけでも、子供のモチベーションはグッと上がります。親子でピアノを楽しむ気持ちで、できることからサポートしてあげましょう。

まとめ

ピアノを習うことは子供の成長によい影響をもたらします。音感やリズム感が身につくだけでなく、集中力や我慢強さも鍛えられます。また、脳の発達が促され、受験にも役立つといわれています。

習い事にはお金がかかったり親の協力が必要だったりするので、家族で無理のないように計画を立ててみてくださいね。

また、 始めるのにおすすめの年齢は3~6歳ですが、趣味として楽しむなら何歳からでもOK。長続きさせるには無理なく楽しく続ける工夫が大切ですよ。

子供の可能性を広げる第一歩として、ぜひピアノの習い事にチャレンジしてみてくださいね!